リザクト(リザトリプタン)の併用で注意が必要な人やお薬を紹介!
リザクト(リザトリプタン)は、片頭痛の症状が起きた際に服用する治療薬です。この記事では、リザクトと併用するときに注意が必要なお薬や服用する上で注意するべき人について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、リザクトとの併用で注意するべきお薬を解説します。
リザクト(リザトリプタン)は、片頭痛の治療薬として使用されています。
飲みやすいお薬ですが、他の医薬品と一緒に服用すると副作用が起きる場合があるため、併用に注意するべきお薬について確認しておくことが大切です。
この記事では、リザクトを服用する際に注意が必要な人についてもお伝えするので、片頭痛にお悩みの人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
リザクト(リザトリプタン)との併用に注意すべきお薬

リザクトと併用する際に注意するべき医薬品は、主に以下2種類です。
どちらも抗うつ作用を持ち、うつ病の治療などに使用されます。
それぞれ見ていきましょう。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)とは、中枢でセロトニンの再取り込みを選択的に阻害し、脳内でセロトニンが長時間働くようにするためのお薬です。
代表的なものとして以下が挙げられます。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI) | 一般名 | アイテム名 |
フルボキサミン | デプロメール、ルボックス | |
パロキセチン | パキシル、パキシルCR | |
セルトラリン | ジェイゾロフト | |
エスシタロプラム | レクサプロ |
選択的セロトニン再取り込み阻害薬は、主に以下の症状に対して効果があります。
リザクトと選択的セロトニン再取り込み阻害薬を併用すると、セロトニン症候群があらわれることがあります。
セロトニン症候群とは、セロトニンに関係するお薬を服用すると出現するおそれがある副作用です。以下の症状が見られる場合があります。
服用を中止すれば24時間以内に症状は治まりますが、まれに重篤な疾患に繋がる場合があるため、上記の症状があれば服用を中断しましょう。
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)とは、脳内のセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害して、その働きを改善するお薬です。
代表的な医薬品は以下のとおりです。
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI) | 一般名 | アイテム名 |
ミルナシプラン | トレドミン | |
デュロキセチン | サインバルタ | |
ベンラファキシン | イフェクサーSR |
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬が効果を示す症状として、以下2つが承認されています。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬と同様に、リザクトと併用するとセロトニン症候群を起こす場合があることが報告されています。
不安や焦燥、興奮や発熱、下痢などの症状が見られたら、セロトニン症候群を疑いましょう。
併用によってセロトニン症候群が起こる場合があるのは、セロトニン作用が増強するおそれがあるからです。
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リザクト(リザトリプタン)の服用に注意が必要な人

以下に該当する人は、注意してリザクトを服用する必要があります。
虚血性心疾患の可能性がある人が服用すると、不整脈や狭心症、心筋梗塞などの症状があらわれることがあります。
また、肝臓の機能が落ちている人では、リザクトの血中濃度が高くなりやすいといわれています。
てんかん、あるいは痙攣を起こしやすい人では、てんかん様発作が発現したとの報告があるため、要注意です。
WPW症候群(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群)などがある人が服用すると、重篤な発作性頻脈があらわれるおそれがあります。
また、降圧剤などを使用している高血圧小患者でも、服用すると一時的に血圧が上昇した例があるのでこちらも注意しましょう。
まとめ

この記事では、リザクトとの併用で注意するべき医薬品について解説しました。
リザクトは片頭痛に効果的な医薬品ですが、抗うつ作用を持つお薬との併用に注意する必要があります。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬や、選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬と併用すると、セロトニン症候群を起こすことがあるため、十分に注意して併用しましょう。
また、服用する際に注意するべき人の特徴も合わせてお伝えしました。
服用を開始する前に、自身が該当していないか確認しておくと安心です。
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