デュタストロンは、有効成分デュタステリドを含むAGA（男性型脱毛症）治療薬です。

正しく服用することでAGAの進行を抑える効果が期待できます。

この記事では、デュタストロンの効果的な飲み方を6つ解説します。

飲むタイミングや服用時の注意点なども詳しく紹介するので、デュタストロンで効果的なAGA治療を進めたい人は、ぜひ参考にしてください。

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デュタストロンの効果的な飲み方（服用方法）

デュタストロンの効果を最大限に得るためには、以下6つの効果的な飲み方（服用方法）を押さえておきましょう。

デュタステリドとして0.1mgを1日1錠を服用する

デュタストロンの服用量は、1日1回、デュタステリドとして0.1mgを服用するのが基本です。

これは、AGAの進行を抑制するために十分な量とされていて、過剰に摂取しても効果が高まるわけではありません。

服用時間に決まりはありませんが、血中濃度を一定に保つためにも毎日決まった時間に服用することが推奨されています。

自己判断で量を増やしたり減らしたりせず、医師の指示に従って服用を継続することが大切です。

水もしくはぬるま湯で服用する

デュタストロンの服用時は、必ず水またはぬるま湯と一緒に飲むようにしましょう。

その他の飲み物で服用すると、お薬の成分の吸収に影響が出る可能性があります。

また、錠剤がのどや食道に張り付くのを防ぐためにも、十分な量の水で飲むことが重要です。お薬の効果を安定して得るために、正しい方法で服用するよう心がけましょう。

必要に応じて0.5mgに増量する

デュタストロンの初期服用量は0.1mgですが、効果が不十分である場合や医師により必要と判断された場合は、0.5mgまで増量することがあります。

特に症状の進行が早い人や治療に対する反応があまり見られない人では、0.5mgへの増量により改善が見られるケースも少なくありません。

ただし、自己判断で服用量を変更するのは健康被害などのリスクを伴うため、増量する場合は必ず医師の指導のもとで行いましょう。

最低でも6ヶ月程度は服用を続ける

デュタストロンによる発毛効果を実感するには、ある程度の服用期間が必要です。

個人差はありますが、少なくとも6ヶ月以上継続して服用することで効果があらわれ始めるでしょう。

これは、毛周期のサイクルが数ヶ月単位のため、短期間の服用では十分な変化が見られないからです。

また、服用を途中でやめると、再びAGAが進行するおそれがあります。

そのため、効果が出るまで根気よく治療を続けることが大切です。

定期的に頭髪の状態をチェックしながら、長期的な視点で服用を検討してください。

発症初期から服用する

デュタストロンの効果を最大限に発揮するためには、AGAを発症した初期段階から服用を開始してください。

AGAが進行すると毛包の縮小が進み、治療効果が得られないケースもあります。

そのため、抜け毛が増えたと感じたり地肌の透けが気になり始めたりしたら、早めの対策が重要です。

デュタストロンは初期段階での服用開始が、将来的な効果を左右するカギとなるでしょう。

ミノキシジル外用薬を併用する

デュタストロンの効果を高めるためには、ミノキシジル外用薬を併用するのがおすすめです。

ミノキシジル外用薬は、デュタステリド内服薬と同様に、日本皮膚科学会が行うよう強く勧めるAランクの治療法に位置付けられています（女性に関してはデュタステリド内服薬の服用が原則として禁止されています）。

ミノキシジル外用薬には血行を促進して毛母細胞の働きを活性化させる作用があるため、抜け毛防止効果のあるデュタステリドとの併用で、より効率的な薄毛の改善が期待できます。

デュタストロンを飲むタイミング

デュタストロンは、毎日1回継続して服用することで効果を発揮するAGA治療薬です。

飲み忘れを防ぐためにも、毎日同じ時間帯に服用する習慣をつける必要があります。

服用時間に明確な指定はありませんが、朝食後や就寝前など、生活リズムに組み込みやすい時間帯を選ぶことで、服用の継続性が高まります。

仮に服用タイミングが1回異なっただけで大きな影響を及ぼすことはありませんが、繰り返すと有効成分の血中濃度が不安定となり、効果が十分に得られない可能性があるでしょう。

飲み忘れを防止するために、スマートフォンのアラーム機能や服薬管理用のアプリを活用するのも有効です。

デュタストロンを服用するときの注意点

デュタストロンを服用するときには、以下の点に注意してください。

錠剤を分割・粉砕しない

デュタストロンは、有効成分であるデュタステリドを一定の濃度で体内に届けるように設計されています。

そのため、錠剤を割ったり粉砕して服用したりするのは避けてください。

分割や粉砕を行うと、有効成分の吸収に影響が出る可能性があります。

グレープフルーツの摂取を控える

デュタストロンを服用している間は、グレープフルーツジュースの摂取を控えましょう。

グレープフルーツジュースには、薬物代謝酵素の一種であるCYP3A4の働きを阻害するフラノクマリン類が含まれています。

デュタステリドの代謝が阻害され、血中濃度が過度に上昇するおそれがあります。

結果として、通常以上に深刻な副作用が出やすくなる場合があるでしょう。

過度のアルコールを控える

デュタストロンの服用中は、過度なアルコール摂取を控えてください。

アルコール自体が肝臓に負担をかけ、デュタステリドの代謝に影響が出るおそれがあります。

少量の飲酒であれば大きく問題になることは少ないとされていますが、安全性を重視するのであれば飲酒の頻度や量を見直すことが重要です。

フィナステリドを併用しない

デュタストロンを服用している場合、同様に5αリダクターゼ（5α還元酵素）阻害薬であるフィナステリドとの併用は原則として推奨されていません。

どちらも類似した作用機序を持っており、同時に服用すると効果が高まると考えがちですが、実際には明確な治療効果の上乗せは確認されていません。

むしろ、副作用が増加するリスクやホルモンバランスに悪影響を及ぼす可能性があるため、併用は避けるべきです。

20歳未満の服用はなるべく避ける

デュタストロンは、成人男性のAGA治療を目的とした医薬品であり、20歳未満の若年者には原則として服用が推奨されていません。

デュタステリドは男性ホルモンの働きに作用するお薬であり、未成熟な体に対して使用すると、身体的・生理的な悪影響を引き起こすリスクがあります。

また、安全性や有効性に関する十分なデータが確立されていないのも理由の1つです。

20歳未満で薄毛に悩んでいる方は専門の医師に相談し、適切な診断を受けて治療方針を検討する必要があります。

デュタストロンの飲み方（服用方法）に関するよくある質問

最後に、デュタストロンの飲み方に関する次の3つの質問に回答します。

デュタストロンは女性も飲んで大丈夫？

デュタストロンは基本的に成人男性のAGA治療を目的として処方されるお薬であり、女性への服用は承認されておらず「禁忌」とされています。

特に、妊娠中または妊娠の可能性がある女性が服用すると、胎児の外性器発達に重大な影響を与えるおそれがあるため、十分に注意が必要です。

また、デュタステリドは皮膚からも吸収される性質があるため、妊娠中の女性が錠剤に触れること自体も避けなければなりません。

薄毛に悩んでいる女性は、デュタストロンを服用するのではなく、女性向けに承認されたミノキシジルの使用を検討するとよいでしょう。

デュタストロンに発毛効果はある？

デュタストロンの有効成分デュタステリドは脱毛症の改善に効果が期待できるお薬であり、明確に発毛促進を目的とするお薬ではありません。

ただし、AGAの原因物質であるジヒドロテストステロン（DHT）の生成を抑制することにより、脱毛の進行を緩和すると考えられます。

その結果、毛髪の成長が促される効果が期待できるでしょう。

臨床試験においても一定の有効性が確認されていることから、長期間継続して服用することで太くしっかりとした髪に改善できる可能性があります。

デュタストロンを飲んでも効かない原因は？

デュタストロンを正しく服用していても、期待した効果が得られないと感じる人もいます。

原因としてまず考えられるのは、服用期間が短すぎることです。

デュタストロンの効果は即効性があるものではなく、個人差はありますが一般的に約6ヶ月程度継続することで徐々に変化があらわれます。

また、生活習慣の乱れやストレス、睡眠不足、喫煙なども発毛に悪影響を及ぼす要因となるため、お薬の効果を最大限に引き出すためには、日常生活の見直しも必要です。

まとめ

デュタストロンを効果的に活用するためには、正しい飲み方を理解し、継続して服用することが大切です。

デュタストロンの基本的な飲み方として、1日1回・0.1mgを服用します。

血中濃度を安定させるためにも、できるだけ毎日同じ時間帯に服用してください。

デュタストロンは即効性があるお薬ではないため、最低でも6ヶ月は継続して服用する必要があります。

効果があらわれないと感じた場合でも、医師の指示のもと6ヶ月程度の服用が推奨されるでしょう。