抗生物質の有効成分アジスロマイシン開発のきっかけとメカニズムについて解説!

抗生物質アジスロマイシンは物質名であり、有効成分アジスロマイシンは古い開発の歴史があります。アジスロマイシンは、たんぱく質の合成を阻害して細胞の増殖を防ぐマクロライド系の抗菌薬です。ここでは、有効成分アジスロマイシンについて解説していきます。

お薬通販部スタッフ[監修]

抗生物質の有効成分アジスロマイシン開発のきっかけとメカニズムについて解説!

抗生物質アジスロマイシンは物質名であり、有効成分名としても同様にアジスロマイシンといいます。

アジスロマイシンは、細胞のたんぱく質の合成を阻害するメカニズムによって細胞の増殖を防ぐマクロライド系の抗菌薬です。

ここでは、アジスロマイシンの有効成分としてのメカニズムや開発の歴史について解説していきます。



有効成分アジスロマイシンの歴史

アジスロマイシンの開発には長い歴史があります。

ここでは、アジスロマイシンが細菌感染症に対する有効成分として開発されるまでの経緯について紹介していきます。

アジスロマイシンの開発の経緯

有効成分アジスロマイシンは、クロアチアの製薬会社プルバによって開発されました。

開発は1970年代後半から始まり、1980年にプルバの研究者チームがこの新しいマクロライド系抗生物質を発見しました。



アジスロマイシンの治療薬への活用

ファイザーはプルバと1986年にアジスロマイシンの特許を使用するライセンス契約をしました。

その後、ファイザーは、1996年にアメリカ食品医薬品局(FDA)から抗生物質の販売を承認されました。

ファイザーは有効成分アジスロマイシンを含むジスロマック(Zithromax)という商品名の錠剤を2002年に販売を開始しました。



アジスロマイシンの化学的特性

有効成分アジスロマイシンは、アジスロマイシン水和物として含まれています。

アジスロマイシン水和物の化学式はC38H72N2O12・2H2Oで、分子量は785.02g/molです。

白色の結晶性の粉末です。水には溶けにくい物質です。



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アジスロマイシンの作用メカニズム

有効成分アジスロマイシン主なメカニズムは細胞の増殖を防ぐことです。また、炎症を抑えるメカニズムもあるとされています。

ここでは、有効成分アジスロマイシンの作用メカニズムについて解説していきます。

細菌の増殖を防ぐメカニズム

細菌は、生命を維持し増殖するためにたんぱく質を作る必要があります。

このたんぱく質合成は、リボソームという細胞内の構造で行われます。

有効成分アジスロマイシンは、細胞のリボソームに作用してたんぱく質の合成を阻害することで細菌の増殖を防ぎ、抗菌作用を発揮します。



炎症を抑えるメカニズム

有効成分アジスロマイシンは嚢胞性線維症の患者において、過剰な炎症を抑え、肺機能の低下を遅らせる効果があることから、炎症を抑えるメカニズムもあると言われています。

有効成分アジスロマイシンが、炎症を抑えるメカニズムは、炎症に関連しているたんぱく質が細胞の核に移動することを阻害することで炎症反応を抑えることが可能です。



アジスロマイシンの効果持続時間

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有効成分アジスロマイシンの効果持続時間は約15.5日とされており、最後の服用から長期間にわたり体内に残ります。

そのため、副作用が発生する可能性がある期間も長くなります。

また、アジスロマイシンの効果持続時間は、服用量や服用頻度、代謝速度、年齢、健康状態、体重によりさらに長くなる可能性があります。



まとめ

まとめの見出し画像

ここまで、有効成分アジスロマイシンについて解説してきました。

アジスロマイシンは、開発の歴史が古い抗菌薬です。有効成分アジスロマイシンは細胞内でのたんぱく質合成を阻害することで細胞の増殖を防ぐだけでなく、たんぱく質の移動を阻害して炎症を抑えるメカニズムもある物質です。

また、アジスロマイシンは代謝に時間がかかるため効果持続時間が長いという特徴もあります。

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