オルリファストの併用注意とは?服用に注意が必要な人もご紹介!
お薬通販部スタッフ【監修】
日本で唯一認可されている肥満治療薬がマジンドールですが、副作用のリスクが高く、継続しての使用が禁止されているため、クリニックのなかにはオルリファストを処方しているところもあります。
オルリファストは先発医薬品のゼニカルと同じく重篤な副作用のリスクが低い治療薬ですが、医薬品には必ず飲み合わせがあるため、併用に注意が必要な医薬品・食品について知っておかなければなりません。
本記事ではオルリファストの併用注意および、服用に注意すべき人について徹底解説します。
目次
併用注意とは?
併用注意はオルリファストなど特定の医薬品を服用する際に、注意が必要とされるその他の医薬品もしくは食品を意味します。
併用注意の医薬品もしくは食品とオルリファストを同時に摂取すると、有効成分の作用が増強・減弱したり、副作用のリスクが増加したりするため注意が必要です。
特に何らかの持病をお持ちの方や、服用中の医薬品がある方は、オルリファストの併用注意について知っておいてください。
オルリファストの併用注意について、先発医薬品のゼニカルの添付文書を基に解説します。
オルリファストの併用注意薬一覧
オルリファストの併用注意薬は以下の通りです。
併用注意薬や有効成分 | 特徴 | 併用した場合のリスク |
レボチロキシン | 不足しがちな甲状腺ホルモンを補う | 甲状腺機能低下のリスクが増加する |
アミオダロン | 心臓の刺激伝導系の異常な電気の流れを鎮静化する | アミオダロンの作用が減弱する |
抗てんかん薬 | 大脳の過剰な電気的興奮を抑制する | てんかん発作のリスクが増加する |
抗レトロウイルス薬 | HIVウイルスを制御して感染リスクを低下させる | HIVウイルス増加の可能性がある |
脂溶性ビタミンサプリメント | ビタミンEをはじめとする脂溶性ビタミンを補う | 脂溶性ビタミンの吸収が阻害される |
レボチロキシン
レボチロキシンは甲状腺機能低下症(橋本病)の代表的な治療薬で、不足しがちな甲状腺ホルモンを補う目的で用いられます。
しかし、オルリファストと併用すると有効成分の作用が減弱し、甲状腺機能低下のリスクが増加します。
アミオダロン
アミオダロンは強力な作用を持つ抗不整脈薬の1つです。
重度の不整脈を改善する目的で用いられる治療薬です。
オルリファストを併用すると治療効果が減弱し、最悪の場合は心室細動を引き起こす可能性があります。
抗てんかん薬
オルリファストと抗てんかん薬を併用すると、てんかんの発作リスクが増加する可能性があります。
抗レトロウイルス薬
抗レトロウイルス薬は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に用いられる医薬品です。
オルリファストと併用した場合、ウイルスの増加を招く恐れがあります。
そのため、以下の治療薬を服用している方は、オルリファストを併用しないでください。
脂溶性ビタミンサプリメント
オルリファストを服用すると脂溶性ビタミンが失われやすくなるため、サプリメントで補う方法があります。
しかし、オルリファストと併用するとビタミン、およびβカロテンの吸収量が減少するため注意が必要です。
脂溶性ビタミンサプリメントを摂取する際には、オルリファストを服用してから2時間以上の間隔を設けてください。
オルリファストの服用に注意が必要な人
併用注意薬だけでなく、以下に該当する方はオルリファストの服用に注意が必要です。
上記に該当する人は自分の判断でオルリファストを服用せず、かかりつけの医師に相談してください。
オルリファストとの併用に注意すべき食品
オルリファストを服用する際には、グレープフルーツや乳製品も避ける必要があります。
グレープフルーツに含まれるフラボノイドの一種「フラノクマリン」には、有効成分の代謝を妨げる恐れがあります。
オルリファストに限らず、医薬品を服用する際にはグレープフルーツを避けた方が無難だと知っておいてください。
また、牛乳などの乳製品を摂取すると胃腸に膜ができるため、有効成分の吸収が妨げられます。
医薬品やサプリメントを服用する方は、基本的にコップ一杯の水もしくはぬるま湯を利用してください。
まとめ
オルリファストは先発医薬品のゼニカルと同じく、重篤な副作用のリスクが低い肥満治療薬です。
しかし、飲み合わせによっては効果が出にくくなったり、副作用のリスクが増加したりする可能性があります。
今回の記事を参考にオルリファストの併用注意について理解し、ダイエットの成功にお役立てください。
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お薬通販部スタッフ