オルリファストの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!
肥満治療薬オルリファストの副作用は、体重や体脂肪に関するお悩みがある方にとって気になる情報の1つです。オルリファストの副作用や対処法について解説します。
お薬通販部スタッフ【監修】
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オルリファストは有効成分オルリスタットを配合した肥満治療薬で、世界80ヶ国以上で用いられているゼニカルのジェネリック医薬品でもあります。
ゼニカルと同様、それほど重篤な副作用のリスクがないオルリファストですが、服用前に危険性について知っておくことは重要です。
本記事ではオルリファストの服用で起こり得る副作用の種類や発現頻度、および副作用が出た際の対処法について解説します。
目次
肥満治療薬オルリファストの副作用
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オルリファストの副作用に関して、以下3つのカテゴリーに関する副作用の種類、および発現率について解説します。
先発医薬品であるゼニカルの添付文書を基に、オルリファストの副作用のリスクについて見ていきましょう。
胃腸症状
オルリファストをはじめとするオルリスタット錠を服用した際に起こり得る主な副作用が胃腸症状です。
120mgのゼニカル(オルリファスト錠)を服用した群とプラセボ群で、以下のような胃腸症状の発現率の差が見られました。
胃腸症状 | 1年目 | 2年目 | ||
ゼニカル服用群 | プラセボ群 | ゼニカル服用群 | プラセボ群 | |
脂性斑点 | 26.6% | 1.3% | 4.4% | 0.2% |
分泌物を伴う放屁 | 23.9% | 1.4% | 2.1% | 0.2% |
便意切迫 | 22.1% | 6.7% | 2.8% | 1.7% |
脂肪便・油便 | 20.0% | 2.9% | 5.5% | 0.6% |
油性排泄 | 11.9% | 0.8% | 2.3% | 0.2% |
排便の増加 | 10.8% | 4.1% | 2.6% | 0.8% |
便失禁 | 7.7% | 0.9% | 1.8% | 0.2% |
オルリファスト(オルリスタット錠)を服用した際に多く見られる副作用が、脂性斑点や分泌を伴う放屁、便意切迫、脂肪便・油便です。
これらの胃腸症状はオルリファストの服用開始から3ヶ月以内に起こり、1週間から4週間で落ち着くのが一般的です。
しかし、半年以上も胃腸症状が続くケースもあり、全体のおよそ8.8%がオルリスタット錠での治療を断念しています。
胃腸障害以外の有害事象
オルリスタット錠を用いた7つのプラセボ対照臨床試験において、胃腸障害以外に以下の有害事象が見られました。
消化器系
有害事象 | 1年目 | 2年目 | ||
ゼニカル服用群 | プラセボ群 | ゼニカル服用群 | プラセボ群 | |
腹痛・腹部不快感 | 25.5% | 21.4% | – | – |
吐き気 | 8.1% | 7.3% | 3.6% | 2.1% |
感染性下痢 | 5.3% | 4.4% | – | – |
直腸の痛み・不快感 | 5.2% | 4.0% | 3.3% | 1.9% |
歯の障害 | 4.3% | 3.1% | 2.9% | 2.3% |
歯肉疾患 | 4.1% | 2.9% | 2.0% | 1.5% |
嘔吐 | 3.8% | 3.5% | – | – |
呼吸器系
有害事象 | 1年目 | 2年目 | ||
ゼニカル服用群 | プラセボ群 | ゼニカル服用群 | プラセボ群 | |
インフルエンザ | 39.7% | 36.2% | – | – |
上気道感染症 | 38.1% | 32.8% | 26.1% | 25.8% |
下気道感染症 | 7.8% | 6.6% | – | – |
耳鼻科系の症状 | 2.0% | 1.6% | – | – |
筋骨格系
有害事象 | 1年目 | 2年目 | ||
ゼニカル服用群 | プラセボ群 | ゼニカル服用群 | プラセボ群 | |
背部痛 | 13.9% | 12.1% | – | – |
下肢痛 | – | – | 10.8% | 10.3% |
関節炎 | 5.4% | 4.8% | – | – |
筋肉痛 | 4.2% | 3.3% | – | – |
関節障害 | 2.3% | 2.2% | – | – |
腱炎 | – | – | 2.0% | 1.9% |
その他
有害事象 | 1年目 | 2年目 | ||
ゼニカル服用群 | プラセボ群 | ゼニカル服用群 | プラセボ群 | |
頭痛 | 30.6% | 27.6% | – | – |
めまい | 5.2% | 5.0% | – | – |
倦怠感 | 7.2% | 6.4% | 3.1% | 1.7% |
睡眠障害 | 3.9% | 3.3% | – | – |
発疹 | 4.3% | 4.0% | – | – |
乾燥肌 | 2.1% | 1.4% | – | – |
月経不順 | 9.8% | 7.5% | – | – |
膣炎 | 3.8% | 3.6% | 2.6% | 1.9% |
尿路感染 | 7.5% | 7.3% | 5.9% | 4.8% |
精神不安 | 4.7% | 2.9% | 2.8% | 2.1% |
うつ | – | – | 3.4% | 2.5% |
中耳炎 | 4.3% | 3.4% | 2.9% | 2.5% |
足のむくみ | – | – | 2.8% | 1.9% |
ただし、胃腸障害以外の有害事象に関しては、オルリスタット錠服用群とプラセボ群の間で有意と言いきれるほどの差は見られません。
そのため、オルリファストだけが有害事象の原因とは断定できない可能性があります。
ビタミン値低下の発生率
オルリファストを服用して1年もしくは2年が経過した成人を対象とした2回の診察で、以下のビタミン値の低下が見られました。
ゼニカル服用群 | プラセボ群 | |
ビタミンA | 2.2% | 1.0% |
ビタミンD | 12.0% | 6.6% |
ビタミンE | 5.8% | 1.0% |
βカロテン | 6.1% | 1.7% |
両群ともにビタミンの補給を行っていない方が対象ですが、オルリファスト服用群ではプラセボ群に比べ、ビタミン値に有意な低下が見られます。
副作用を強く感じる際の対処法
オルリファストの主な副作用は胃腸症状で、特に脂性斑点や分泌を伴う放屁、便意切迫、脂肪便・油便などが出やすい傾向にあります。
大半は症状の発症から1週間〜4週間以内に消失しますが、あまりにも症状が強い場合はオルリファストの服用を中断し、かかりつけ医の診察を受けてください。
まとめ
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オルリファストの主な副作用は脂性斑点や分泌を伴う放屁、便意切迫、脂肪便・油便などですが、通常は1週間から4週間程度で落ち着きます。
しかし、中には胃腸症状が長く続くケースもあるため、心配な方はかかりつけの医師に相談するのがおすすめです。
今回の記事を参考にオルリファストの服用で起こり得る副作用について理解し、ダイエットの成功にお役立てください。
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