ED治療薬の比較~人気商品ランキングTOP10発表

ED治療薬通販・人気ランキング
ED治療薬とは、長時間の勃起を維持する効果が期待できる、PDE5阻害薬に分類される医薬品です。
1999年にバイアグラが発売されたことで、ED(勃起不全)の悩みを大きく解消でき現在に至っています。
バイアグラの発売後、レビトラやシアリスといった新薬も続々登場しています。
そして昨今では、新薬よりも低価格で購入できるジェネリック医薬品も数多く開発製造されており、海外では多種多様なED治療薬がラインナップされています。
国内では極一部の商品しか販売を認められていませんが、個人輸入であれば、薬機法の定める範囲で海外製のED治療薬も入手可能となっています。
そこでどんなED治療薬に人気があるのか、ランキング形式でご紹介します。
目次
日本におけるED(勃起不全)患者の割合
EDとは「Erectile Dysfunction」の各単語の頭文字を取った略称です。
日本語に置き換えると、勃起機能の低下にともなう勃起不全や勃起障害を指します。
性行為の際に十分な硬さで勃起できない、長時間勃起を維持できないなど、満足に性行為できない症状がED(勃起不全)です。
日本においてEDに悩む患者は約1,130万人、40歳以上の成人男性の3人に1人はEDに悩んでいるといわれています。
1998年バイアグラが発売された当時の調査データによると、性交時にたまに勃起する中程度EDが870万人、完全に勃起しない完全EDが260万人とされいます。
これは古い調査結果であるということと、誰にも告げることなく秘かに悩んでいるED患者を含めると1,800万人近くにのぼるのではないかと推定する記述もあり、その深刻さがうかがい知れます。
また年代別に見ると、40代では20%(5人に1人)前後、50代では40%(2.5人に1人)前後、60代では60%(1.7人に1人)前後がEDで悩んでいるというデータがあります。
しかし、ED治療薬が登場したおかげで、日本国内そして海外の男性もEDの悩みから解放されており、症状の程度にもよりますが、ED患者の多くはED治療薬で改善することが可能とされているのです。
ED治療薬の1つであるシアリスで臨床試験をおこなったところ、軽度そして中等度EDの1,112人のうち、70〜80%が性行為に成功したという明るい調査結果もあります。
- 参考文献
バイアグラのジェネリック価格について詳しくはこちら
ミクスOnline:バイアグラのジェネリック価格
ED治療薬でカンタンに改善できる適応症状
ED(勃起不全)にはさまざまな症状があります。
症状を大きく分けると、
- ・心因性ED
- ・器質性ED
- ・混合性ED
- ・薬剤性ED
の4つに分類されます。
また、症状を引き起こした原因も、さらに多岐にわかれます。そのため、EDを引き起こした症状や原因により、ED治療薬で効果のある適応症状も変わります。
何が原因でEDを引き起こしているのか、これは、自分で判断することは難しいため、病院で検査や診察をしてもらい原因を追求するしかありません。その結果が自分では思ってもいなかった想定外の原因により、EDを引き起こしている可能性ないとはいえません。
ED治療薬による効果を高めるためにも、また適応できる症状なのかを把握するためにも、病院で原因を診断してもらうのもよいでしょう。
心因性ED
心因性EDとは、心の問題やストレス、トラウマなどが原因で引き起こすEDです。
陰茎や勃起の機能そのものに原因はなく、心の問題が解決できればEDの症状を緩和できます。
心因性EDには大きくわけて、現実心因と深層心因の2つがあります。
現実心因とは、仕事や経済的なこと、家庭問題など現状の問題が引き金となって起こるストレスです。
性行為に関することでは、性行為に失敗した、満足する性行為ができず相手に不満を持たれたなどがあります。妊活のように、子供を作らないといけない、といった焦りも引き金となります。
深層心因とは、過去のトラウマや抑圧した感情、PTSDや幼少期の親とのトラブルで起こるストレスです。現実心因と比べて根が深いことも多く、緩和するのに時間もかかります。
このような心因性EDもED治療薬により改善する効果があり、実際に処方もされています。
ED治療薬の助けを借りて性行為に成功すれば、それが自信となり、その自信の積み重ねが心因性EDの原因を徐々に緩和します。
結果的にED治療薬を服用しなくても、満足できる性行為につながるケースもあります。
深層心因が原因による強いストレスの場合には、心のケアや治療を続けながら、ED治療薬を服用するといった方法もあります。
器質性ED
器質性EDとは、病気や事故、加齢など物理的な原因によって引き起こすEDです。
勃起をするためには、陰茎に十分な血液を送ることが必要で、脳からの勃起の命令が神経を通って、正常に陰茎に送られることも重要です。
ところが、糖尿病など血管や神経に障害が発生すると、EDを引き起こしやすくなります。
実際に糖尿病患者のうち、80%はEDを引き起こしているともいわれています。
手術や事故など、神経に障害が出た場合にもEDを引き起こします。
加齢によるEDもあります。
男性らしさを維持する男性ホルモン、いわゆるテストステロンが年齢とともに減少します。性機能の維持にも寄与しているため、テストステロンが減少することで、EDを引き起こしやすくなります。
また、食生活や生活習慣の乱れ、ストレスもテストステロンを減少させる要因にもなります。
気になる器質性EDが原因によるED治療薬の効果ですが、有意性が認められています。
加齢や生活習慣病が原因の場合、全体のうち80%以上の効果が認められています。
レビトラの臨床試験でも、糖尿病患者の方に投与したところ、プラセボ(偽薬)の患者と比べ効果発現したという調査結果もあり、陰茎周辺の血管や神経に障害があっても、症状が軽ければED治療薬の効果が期待できます。
混合性ED
混合性EDとは、心因性EDと器質性EDが組み合わさって引き起こすEDです。
混合性EDの原因は多岐に分かれるため、ここでは糖尿病、うつ病、加齢の関連性で説明します。
糖尿病の原因としては、運動不足や食生活の乱れ、ストレスといった生活習慣が大きく起因します。糖尿病にかかると、うつ病を併発するリスクが1.48倍に上昇する調査結果があります。
結果として糖尿病による器質性ED、うつ病の心因性EDが併発するリスクが高まります。
年齢が上がるにつれて、やる気や性機能維持を司るテストホルモンの分泌が減少します。
男性でも更年期障害を引き起こし、抑うつ症状による心因性EDを引き起こすリスクが高まります。
また、テストホルモンの分泌が減少すると、肥満を引き起こすことが判明しています。
結果として、糖尿病による器質性EDを引き起こすリスクが高まります。
症状の程度にもよりますが、混合性EDが発症した場合でも、ED治療薬の効果が期待できます。
ここで大切なことは、混合性EDを引き起こした病気や原因の治療を続けることです。
病気や原因が徐々に解消されれば、混合性EDも緩和される可能性が高まります。
まずは病院で検査してもらい、病気の原因を突き止めて治療を続けながら、ED治療薬を服用するようにしましょう。
薬剤性ED
薬剤性EDとは、病気治療で服用している薬が原因で引き起こすEDです。
薬には望ましい作用や効果がある一方、望ましくない副作用があり、服用している薬の副作用によっては、性欲減退を引き起こすこともあります。
どのような薬を服用していると薬剤性EDを引き起こすのかといえば、主に神経系や循環器系、消化管系に作用する薬です。
神経系に作用する薬の一例としては、抗うつ剤や抗けいれん薬などがあります。
これらの薬は興奮した神経を抑える作用があります。ED治療薬も神経に作用しますが、先の薬と相反する作用になってしまうのです。
循環器系に作用する薬の一例としては、降圧剤や血管拡張剤などがあります。
また、消化関係に作用する薬の一例としては、消化性潰瘍治療薬などがあります。
薬剤性EDを引き起こしている場合、ED治療薬を服用しても、現在の病気やEDを改善することはできません。逆に効果を打ち消してしまう、または効果を強めるおそれがあり、持病を悪化させるおそれもあるからです。
ED改善したいからといって、その服用のために現在服用している薬を勝手な判断で減量したり、服用中止したりしてはいけません。
まずは医師に相談して他の薬に変更してもらえるか、また併用可能かどうかをしっかり確かめましょう。
ED治療薬の主流はバイアグラを始めとする「PDE5阻害薬」
ED治療薬の成分により、勃起障害の改善やその作用がことなります。
ED治療薬と呼ばれる医薬品の中でも、主流となっているのがPDE5阻害薬です。
PDEとは酵素のことで、現時点において11種類あります。
その中でもPDE5は陰茎の海綿体で作用し、この酵素を阻害することで勃起を長時間持続させることが可能です。
バイアグラを始め、レビトラ、シアリスのいわゆる3大ED治療薬もPDE5阻害薬に分類されます。
日本国内においても承認や認可を受けているため、病院やED専門クリニックでも処方されています。
日本では未承認薬ではあるものの、海外では画期的なED治療薬も登場し、世界各国で使われているケースもあります。
そこで国内と海外の代表的なPDE阻害薬に分類される、ED治療薬を紹介します。
バイアグラ
バイアグラは、ファイザー社が開発そして販売しているED治療薬です。
他のED治療薬の名前は知らなくても、バイアグラだけは知っている、聞いたことがあるといった方は多く見受けられます。
知名度はもちろんのこと、満足度も高い不動のNo1ED治療薬です。
なぜ、バイアグラがそれほどまでに知名度の高いED治療薬なのか、それは世界で初めてED(勃起不全)に効果がある治療薬として承認されたことが理由といえます。
1998年にアメリカで発売後、今までにないその画期的な効果に世界中の人が注目し、非常に話題となりました。
日本でも比較的早く国の認可や承認を受け、1999年3月に国内販売にこぎつけました。
最初のED治療薬ということで、第一世代ED治療薬とも呼ばれることがあります。
バイアグラの特徴は、鋭く力強い勃起力が得られることです。
服用後、約1時間で効果が現れ始め、効果の持続時間は約5時間続きます。
ただし有効成分であるシルデナフィルの性質として、食事の影響を受けやすく、食後に服用すると正しく効果が得られない場合があります。
そのため、空腹時に服用することが推奨されており、食後に服用するのであれば、2時間以上は時間を空けてから服用するよう注意喚起されています。
レビトラ
レビトラは、バイエル社が開発そして販売しているED治療薬です。
バイアグラから見て2番目ということで、第二世代ED治療薬と呼ばれることがあります。
日本においては、有効成分バルデナフィルの含有量5mgと10mgが2004年6月から販売され、少し期間をあけた2007年7月より20mgが販売されています。
レビトラの特徴としては、バイアグラと比べて即効性があることです。
早い方では、20〜30分程度で効果が現れ始めます。
その即効性をアピールするために、レビトラのパッケージには炎のマークが入っているくらいです。
その特徴は、急な性行為にも十分対応でき、特にナイトライフにアクティブな男性には大人気商品となっております。
持続時間は有効成分バルデナフィルの含有量10mgが4~6時間、20mgが8~10時間となっています。
もう1つの特徴としては、バイアグラと比べ食事の影響を比較的受けにくいことです。服用前であっても、約700kcal程度の食事であれば、効果作用に影響を与えないとされています。
ただし、よりレビトラ効果を実感したいならば、空腹時もしくは食事を控えめにして服用することをおすすめします。
シアリス
シアリスは、イーライリリー社が開発そして販売しているED治療薬です。
バイアグラとレビトラのデメリットを改良し、さらにいいとこ取りしたのがシアリスです。日本においては、2007年9月から販売されています。
シアリスの大きな特徴としては、なんといっても驚異的な持続時間で、最大36時間効果持続します。休日に服用して長時間効果作用する特徴から、海外ではウィークエンドピルとも呼ばれています。
有効成分はタダラフィルで、ゆっくりの体内浸透することから、副作用も少ないのが特徴です。
勃起力の効果は、先の2剤に比べ少し弱めになりますが、マイルドな効果が持続するため、自然な勃起力を見込めます。
バイアグラやレビトラでは、勃起力の効果や副作用が強すぎると感じた場合にも、おすすめです。
効果が現れるまで個人差があり、1〜3時間と効果発現時間に幅があります。しかし一度服用すれば長時間持続するため、事前に服用調整しやすく、効果が切れる心配を気にせず性行為を楽しめます。
また食事の影響を受けにくいため、会食の場を設けてパートナーとのコミュニケーションを取るなど、プロセスを楽しみながらリラックスして性行為に望めます。
これらの特徴から、シアリスは現在世界シェアNo1の人気を誇るED治療薬となっています。
ステンドラ
ステンドラは、ヴィヴス社が開発そして販売しているED治療薬です。
日本において未承認薬ですが、アメリカでは2012年にFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けたED治療薬です。
ステンドラは、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3大ED治療薬のメリットをバランスよく取り入れています。
服用後最短15分で効果が現れ始め、約6時間効果持続する上に、食事の影響も受けにくくい商品となっています。
ステンドラは商品名であり、有効成分はアバナフィルです。
アバナフィルは元々、田辺三菱製薬社が開発した成分で、2001年にヴィヴス社へ販売権を譲渡し、一部のアジア地域以外でステンドラの名称で販売しています。
ちなみに田辺三菱製薬社は、スペドラという名称を使用していますが、名称違いの同商品です。
2016年にはシンガポールに拠点を置くメナリーニ社と、アジア地域の独占販売のライセンス契約をしています。
主に、中国や香港、シンガポールやベトナムなどといった東南アジアを中心に展開しています。
ステンドラ(スペドラ)は、日本以外の海外において有名なED治療薬の1つにあげられています。
- 参考文献
スペドラについて詳しくはこちら
Business Wire:田辺三菱製薬、アジア太平洋地域10カ国でのスペドラ(アバナフィル)のライセンス契約をメナリーニ・アジアパシフィックと締結
ザイデナ
ザイデナは、韓国の東亜製薬社が開発したもっとも新しいED治療薬です。
日本において未承認薬ですが2005年に販売し、韓国やロシア、フィリピンを中心に展開しています。
ザイデナの特徴は、持続効果が12時間と長いことと、食事の影響を受けにくいことです。
また、服用後30分前後で効果が現れ始めるため、急に性行為する場合にも対応できることです。
他の特徴として、副作用が比較的少ないことがあげられます。
従来のED治療薬は、すべて欧米系の企業で開発されています。
そのため体格の小さいアジア人の体質には、効果や副作用が強すぎるデメリットがありました。
その点でザイデナは韓国が開発したことから、アジア人の体質に合いやすいED治療薬といわれています。
ED治療薬の新薬とジェネリック、効果は同等
ED治療薬には新薬とジェネリック医薬品の2つがありますが、薬の成分そのものに大きな違いはありません。
ジェネリック医薬品は、特許期間が終了した新薬の有効成分を使用しているため、効果は同等となります。
ではどのような違いがあるのか、それは研究開発費削減によるコストカットにより、販売価格を低く設定することが可能であるという点です。
そのため、ジェネリック医薬品は新薬よりも低価格で購入できます。
また、安全性において日本国内で処方されるED治療薬は、ジェネリック医薬品でも国の認可や承認を受けているため安全です。
昨今では病院でもジェネリック医薬品を積極的に処方しているため、選択肢を広げる意味でも検討される価値があるでしょう。
新薬
新薬は「先発薬」「先発医薬品」と呼ぶ場合があります。
現時点において国内処方されているED治療薬の新薬は、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3つです。
新薬の特徴としては、国や厚生労働省の認可や承認を受けていることです。
認可や承認を受けるためには、薬の安全性や効果はもちろんのこと、臨床試験が必要となります。
そして、一定の効果や安全性が認められると、薬価が決められて販売できます。
薬価とは、1錠や1gなどの各単位につけられた薬の価格です。
薬価は勝手に決めることはできず、国で薬価を決めます。
ところがED治療薬の場合、薬価基準未収載医薬品のため、薬価は決められていません。
そのため、1錠あたりの価格が病院によって変わります。
そして新薬は一定期間、他の製薬会社が真似されないように、特許によって守られています。特許期間を設けることにより、独占的に販売が可能となり、莫大な開発費用を回収することが可能となります。また、希少価値やブランド力を維持することも可能です。
ただし、特許の期間は有限であり、出願してから原則20年となっています。
特許期間は開発段階や臨床試験段階のときから含まれます。
そのため販売開始後で守られる特許期間は、10年前後となります。
ジェネリック医薬品
ジェネリック医薬品は別名、後発薬や後発医薬品と呼ばれることがあります。
ジェネリック医薬品の特徴としては、販売価格が新薬よりも安いにもかかわらず、新薬と同じ成分を使用しているため、同じ効果が期待できることです。
ジェネリック医薬品を販売するためには、新薬の特許期間が終了していなければなりません。医薬品の特許が切れることで、特許を持っていた製薬会社以外でも薬を製造する許可がおります。
すでに特許で公開されている情報をもとに薬を作るため、大幅に開発費を抑えられることが最大のメリットです。
ただし、ジェネリック医薬品であっても新薬と同様に、国や厚生労働省の認可や承認が必要です。安くても安全性や効果は承認済のため、新薬と同等の効果が期待できます。
日本で承認されている新薬のED治療薬の中では、現時点においてバイアグラのジェネリック医薬品が国内で販売されています。
レビトラやシアリスの特許期間に関して、2020年前後を境に有効期限を迎える見込みで、それ以降に多くの製薬会社からジェネリック医薬品が開発されると予想されます。
治療費用の違い
新薬とジェネリック医薬品は効果が同等でありながら、薬価差が生じます。
新薬はその医薬品を研究開発するまでに、長い期間をかけて研究開発し、国の承認を得て販売されます。
新薬を上市するために必要な開発コストは、中止したプロジェクトの費用も含めて算出する必要があるとされており、1つの新薬を世の中に売り出すまでにかかるコストは莫大なものとなります。その中には当然、販売後の治験費用なども考慮しなければなりません。
新薬はそれらの費用を踏まえての薬価設定をなされ、特許期間で費用回収および利益をあげなければなりません。新薬の価格が高額なのはそのためです。
一方、ジェネリック医薬品には、新薬の特許が終了した後、使用された有効成分を用い、それらの研究成果を参考に開発製造することが可能です。
いったんできあがったものを改良することもけして容易なことではありませんが、0からトライアンドエラーを重ねながら開発するよりも研究は短期間ですむため、開発コストを大きく削減できます。
これらのことから
新薬の薬価>ジェネリック医薬品の薬価
となるのは必然なのです。
ED改善の治療をおこなう上で、投薬治療を選択する方は多く見受けられます。
症状の程度や性行為の回数で投薬にかかる費用はことなりますが、治療期間が長くなればなるほど、新薬とジェネリック医薬品では費用差が生じることとなります。
自分にあったED治療薬はどれか?
ED治療薬はバイアグラの発売後から20年経過し、数々のED治療薬が発売されています。
新薬だけでなく、そのジェネリック医薬品も豊富にあります。
豊富にある理由としては、販売している製薬会社の数だけではありません。
有効成分や配合量、薬の形状である製剤の違いなどがあります。
それらの違いにより、効果の現れるまでの時間、持続時間、副作用の種類や強さも変わります。
ED治療薬の効果を最大限に活かすため、自分の生活スタイルにあったED治療薬を選ぶことをおすすめします。
また、体質も1人1人違いが出るため、生活スタイルと合わせて相性のいいED治療薬を選ぶことも重要です。
ここでは代表的なED治療薬の系統とあわせて、特徴やおすすめするポイントを紹介します。
バイアグラ系
バイアグラは、鋭く力強い勃起力を促進するPDE5阻害薬で、EDに思い悩む男性にとってはわかりやすく自信回復できる勃起サポート薬といえます。
性行為1時間前に空腹の状態で1錠服用し、性的な興奮や刺激をうけて正常な勃起力を発現しますが、その効果持続は約5時間と性交には十分な対応力を備えています。
薬の剤形も多種多様にあり、錠剤の他にODフィルム、海外製ではゼリー状やトローチ、チュアブルといった水なしでも服用できるタイプも数多く販売されています。
日本国内で推奨されている1回に服用する有効成分シルデナフィルの含有量は、25mg~50mgのため、国内販売のバイアグラおよびバイアグラジェネリックは、25mgタイプおよび50mgタイプのみです。
海外製は100mgがスタンダードサイズとなり、市場に多く出回っていますが、国内では100mgの製造が承認されていないため、入手できません。
有効成分であるシルデナフィルは体内吸収する際に食事の影響を受けやすいため、食後2時間以内の服用はおすすめできません。
また効果作用がしっかりとしている分、血流促進の影響で頭痛、ほてり、鼻詰まりなどの副作用が強くでやすい傾向にありますので、含有量については、忍容性を確かめながら、調整する必要があります。
レビトラ系
レビトラは、即効性が魅力的なPDE5阻害薬です。
服用時に食事の影響を受けやすいバイアグラに比べ、食事の影響も受けにくく、デートを楽しんだ上でのコミュニケーションには最適なED治療薬といえます。
性行為1時間前に1錠服用することが推奨されていますが、実際には体内吸収が早い方で15分~20分程度で効果発現するといわれています。
つまり急な性行為のチャンスにも、男性のプライドを損なうことなく素早く対応できる薬なのです。
国内では新薬(錠剤)のみの処方となっておりますが、海外製にはジェネリック医薬品も販売されており、錠剤が苦手な方にはゼリータイプを購入することが可能となっています。
日本国内では、1回に服用する有効成分バルデナフィルの含有量は、5mgを開始用量とし10mgを上限として処方されています。
海外製では、10mg~20mgがスタンダードサイズとされており、10mgでは不十分という方には20mgまでの増量を上限としています。
有効成分であるバルデナフィルは、服用時に食事の影響を受けにくい成分ですが、暴飲暴食は薬効の妨げになります。食事をする場合は、700kcal程度に抑え、脂っこいものは避けるほうが正しい効果を得られるでしょう。
シアリス系
シアリスは先行して発売された他の2剤とは違い、マイルドな効き目で長時間作用するという特徴があります。
強力な勃起や服用後の即効性に期待は持てませんが、日常生活において自然に取り入れやすいPDE5阻害薬となっております。
食事の影響も受けにくいため、服用のタイミングも気にする必要はありません。
最大36時間作用という驚きの持続力があり、性行為のタイミングを計ることなく事前に服用できるので、心因性EDの方には特におすすめです。
有効成分タダラフィルは、EDの他には肺動脈性肺高血圧症や前立腺肥大症などにも適応がある成分です。
また体内にゆっくりと成分が浸透するので、血流促進する作用がある薬に見受けられる、頭痛、ほてり、めまいなどの副作用が起こりにくいこともメリットとされています。
国内では成分含有量5mg~20mgの規格で処方されていますが、海外のED治療薬としては20mgがスタンダードサイズとなります。
錠剤であれば、カットすることで含有量の調整ができます。
ジェネリック医薬品は現在、海外のみで販売承認されています。
錠剤が苦手な方には、ゼリータイプやODフィルムなどの剤形も選択可能です。
ステンドラ系
バイアグラ、レビトラ、シアリスは3大ED治療薬として知られていますが、ステンドラはその3剤の良さを兼ねそなえた第4のED治療薬です。
<服用後最短15分で効果発現するレビトラに勝るとも劣らない即効性、またシアリスの食事の影響を受けづらいという特徴も引き継いでいます。
さらにはバイアグラと見まがうような強力な勃起維持も魅力の1つにあげられ、総合力においてはNo1といっても過言ではないPDE5阻害薬です。
効果作用も約6時間持続し、性行為に必要な時間は十分に対応できます。
残念ながら、日本国内においては未だ製造承認されておらず、個人輸入で海外から取り寄せるしか入手方法がありません。
有効成分であるアバナフィルはそもそもは日本の製薬会社が開発した成分であることも広く知られています。血管拡張作用による頭痛、ほてり、潮紅などの副作用も少なく、安全性においても認められています。
有効成分の含有量は100mgと200mgの2種類があり、ジェネリック医薬品では、50mgタイプを製造している製薬会社もあります。剤形は錠剤ですので、効果や忍容性にあわせて、カットして調整したり増量することも可能です。
- 参考文献
アバナフィルについて詳しくはこちら
田辺三菱製薬:ヴィーヴァス社による米国における「TA-1790」の承認取得について
ザイデナ系
ザイデナは韓国の東亜製薬社で開発して、2005年から販売している比較的新しいED治療薬です。
従来のED治療薬は欧米系の企業で開発され、その方の体質にあわせているためか、アジア人にとっては効果や副作用が強く出る傾向がありました。その点でザイデナは、韓国が開発していることもあり、アジア人の体質に合いやすいといわれています。
有効成分はウデナフィルで、他剤同様PDE5阻害薬に分類されます。
服用後は30分程度で効果発現し、約12時間の持続性があるため、急な性行為のチャンスや膣挿入に至るまでのタイミングに焦ることなく対応できるのがメリットです。
こちらもステンドラ同様、日本での製造販売は承認されていません。
現在は韓国やロシア、フィリピンなどで多く使用されており、ジェネリック医薬品も他剤に比べ選択肢が少ないながらも個人輸入で入手できます。
即効性があり、副作用が少なく半日ほどの効果作用があるので、心因性EDの方におすすめの商品となります。
有効成分の含有量は100mgがスタンダードサイズです。
錠剤タイプですので、忍容性などを考慮して服用量の調整もできます。
バイアグラ以外のED治療薬・EDサプリの効果
実績や知名度を含め、効果の高いED治療薬という点で、バイアグラ、レビトラ、シアリスを「3大ED治療薬」と呼んでいます。
これらのED治療薬は、勃起を抑制する酵素PDE5を阻害することから、PDE5阻害薬とも呼ばれています。
ED治療薬はPDE5阻害薬のみではありません。
PDE5を阻害する以外にも勃起を持続させる、ED治療薬やEDサプリが存在します。
PDE5阻害薬とは作用機序がことなるため、それらで効果が期待できなかった方、持病や副作用の関係から使用できなかった方でも、治療への期待がもてます。
数ある中から一部商品を紹介しますので、ご参照ください。
メシル酸フェントラミン
メシル酸フェントラミンは、中国の江蘇省中央製薬社が開発そして販売しています。
中国では認可を受けているED治療薬で、残念ながら日本での製造販売は未承認ですが、個人輸入することは可能です。
交感神経拮抗薬の一種で、従来のED治療薬に多いPDE5阻害薬と違う作用でEDを解消します。
EDを引き起こす1つとして、アドレナリンの分泌があり、これが勃起に必要な血流の流れを抑制します。メシル酸フェントラミンは、アドレナリンの作用を抑制し、陰茎に大量の血液流入を促進させることが可能です。
服用後、15〜30分程度で効果が現れ始め、持続時間は5〜7時間、PDE5阻害薬とは作用機序がことなるため、持病などで従来のED治療薬を服用できなかった方でも、服用できる可能性があります。
ミューズ
ミューズは、アメリカのメダ社が製造開発した尿道注入タイプのED治療薬です。
尿道内注入後5〜10分ほどで効果が現れ始め、勃起の持続時間は30〜60分程度継続します。
有効成分アルプロスタジルは、血小板でドロドロになった血液を改善する抗血小板作用があるため、動脈硬化が原因で器質性EDを患っている方におすすめです。
PDE5阻害薬は血管拡張作用があるため、特定の疾患を持つ方には使用禁忌とされている場合があります。その点でミューズのようは需要があります。
たとえば、糖尿病、高血圧の方にも使用できるものとされています。
尿道注入剤のミューズは、アメリカではEDの改善が認められ、FDA(アメリカ食品医薬品局)で認可されている医薬品ですが、日本国内では未承認となっています。
ヒムコリン
ヒムコリンは、インドのヒマラヤハーバルズ社が開発そして販売しています。
勃起力や性欲を高めるジェルタイプの陰茎塗布剤で、約10分で効果が現れ始め、勃起の持続時間は2〜3時間です。
インドの伝統医学である、アーユルヴェーダに基づいて、天然由来の成分を配合しています。そのため、PDE5阻害薬に現れる副作用の心配はほとんどありません。
主成分の1つであるスタッフツリークライミングは、陰茎の筋肉を緩め、血管を拡張させる作用が期待できます。あわせて性的刺激を敏感にする作用も期待できます。
もう1つの主成分であるジャコウアオイは、性欲を高める作用があり、媚薬として使われています。
PDE5阻害薬による副作用が心配な方、持病で服用できない方には、ヒムコリンはおすすめです。
ED治療薬の入手方法
病院・専門クリニック
一般的な方法は、病院・専門クリニックで診察を受けて薬を処方してもらうことです。
ED治療は保険適用外の自由診療となります。
そのため保険証がなくても診療を受けることが可能ですが、保険適用とならないため、処方されるED治療薬の料金に費用差が出る場合があります。
病院の診察を受ける場合は、泌尿器科があるところを選びましょう。
ED専門クリニックも多数存在します。
初診料や再診料は0円でED治療薬に含まれているケースがほとんどですが、クリニックにより価格設定がことなります。再診に限り通院せずにスマホで診療が受けられるところもあります。
ED治療薬同様、病院・専門クリニックも多種多様ですので、来院前に問い合わせをするなど情報を収集すると安心です。
薬局・ドラッグストア
ED治療薬は医療用医薬品、いわゆる医師の処方せんが必要な医薬品に分類されます。
つまり薬局やドラッグストアに行っても、店頭でED治療薬を入手することはできません。
こちらは処方せんなしや薬剤師の説明のもとで買える、一般用医薬品やOTC医薬品の取り扱いのみになります。
処方せんを受け付ける調剤薬局でも処方が少ないため、病院指定がない限り、ED治療薬を置いていない可能性があります。
2017年イギリスでの事例となりますが、世界初の処方せんなしで薬局でのバイアグラ販売を認可しています。将来的には、日本でも薬局やドラッグストアで手軽に入手できる時代が来るかもしれません。
国内通販
最近は何でも通販で商品を購入できる時代になっています。通販のメリットは、対面では恥ずかしい商品でも知られずに入手できることです。
ED治療薬もその1つかもしれない、楽天やAmazonが取り扱っているかもしれない、と考え検索してみたことがある方もおられるのではないでしょうか。
しかし残念ながら、国内通販の取り扱いはありません。
ED治療薬は医療用医薬品に分類され、医師による診察そして処方がないと入手できないことが理由となります。
国内通販で入手できる医薬品は、ある程度安全性が認められた一般用医薬品のみです。
医療用医薬品は高い効果は期待できるものの、薬の飲み合わせによって副作用が強く出るおそれがあります。そのため現時点では、国内のED治療薬入手は医師の判断のもとの処方となっています。
- 参考文献
医療用医薬品と一般用医薬品の違いについて詳しくはこちら
厚生労働省:医療用医薬品と一般用医薬品の比較について
海外通販
日本国内において、処方せんなしでED治療薬を入手することはできません。
こちらは自己責任となりますが、海外通販を利用してED治療薬を入手することはできます。
海外医薬品は個人輸入であれば、薬機法の定める範囲で認められています。
海外通販のメリットは、種類が豊富にあることで、バイアグラなどの新薬やそのジェネリック医薬品など、日本国内で処方されないED治療薬も購入の選択肢として検討可能です。
個人輸入代行サイトは日本語表記のところも多く存在するため、国内通販を利用する感覚で注文ができ、慣れない外国語でやり取りする心配がありません。
国際便を使うため入手まで若干日数はかかるものの、中身を知られずにED治療薬を入手することが可能です。
ED治療薬のニセモノに注意
1999年に世界初のED治療薬であるバイアグラが発売され、20年以上経過しています。
その長い年月の間に新薬やジェネリック医薬品が出る一方、ニセモノも多く出回っています。
2016年にファイザー社の調査によると2016年の段階では、バイアグラのニセモノは40%あったという調査結果があります。2009年の段階では55.4%がニセモノで近年は少なくなっているものの、依然としてニセモノが多く出回っていることとなります。
このED治療薬のニセモノをつかまされる可能性があるのは、ネットで購入をした場合がほとんどですが、昨今では国内のED専門クリニックでもニセモノ処方の注意喚起があるため油断はできません。
それでも海外通販サイトを利用する人が絶えないのは、価格の安さと手軽さです。 通院する手間や時間、診察料などが省けて、病院で処方されるED治療薬と同等の効果が期待できるからです。
海外通販を利用する場合、個人輸入代行サイトかつ正規品保証100%をしているサイトを選択するよう心掛けてください。
ED治療薬まとめ
ED治療薬は個々のニーズに合わせて選択するのがポイントです。
病院やED専門クリニックで処方してもらうことが一番ですが、ED(勃起不全)という症状はなかなか他人に告白できるものでもありません。
仲間内でなんとなく話題になり、友人にすすめられるがままに個人輸入しても、体質に合わない場合があります。
満足度の高い性行為をするためには、勃起力の維持が不可欠です。EDは、焦りや重圧からくる精神的なものや、加齢などによる器質的なものなど症状も程度もさまざまにあります。
まずは自分がどのような状態でありたいのか、パートナーとどのようにナイトライフを過ごしたいのか、それを思い描けば、自ずと適切なED治療薬が見つかるはずです。
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参考文献
情報サイト
ミクスOnline
ミクスOnlieは、医療業界やヘルスサイエンスに携わる人材の育成、技能向上を目的として医療やヘルスサイエンス全般の情報・サービスを提供しているサイトです。
国内外のニュースから雑誌の記事も掲載されています。
Business Wire
世界に向けてニュースリリースを行っているサイトです。
AP通信やフランス通信、ロイターなど世界各国の提携通信社を経由して、株取引や金融市場、投資家、ウェブサイト、ポータルサイトにビジネスにかかわるニュースを配信しています。
製薬会社サイト
田辺三菱製薬
田辺三菱製薬は三菱グループと三和グループに所属し、インフルエンザのワクチンや感冒薬、鎮痛鎮痙胃腸薬、高血圧症治療剤、向精神薬など幅広い疾患に対する医薬品を開発・販売している製薬メーカーです。
行政機関サイト
厚生労働省
生活の保障や経済発展のため、国民の健康や子育て、社会福祉、介護、雇用・労働、年金に関する政策を所管している国の行政機関のサイトです。
医療保険制度の制定も担い、海外医薬品の輸入に関する規則や検査も行っています。