エイズの感染経路で最も多いのは性行為?感染症の治療薬はあるの?

HIVは知らない間に感染してしまっている感染症の一つ。身体の免疫細胞の機能を弱らせてさまざまな病気を発症するおそれがあります。本記事ではHIV・エイズの主な感染経路と感染した時の治療法について紹介していきます。

お薬通販部スタッフ[監修]

エイズの感染経路で最も多いのは性行為?感染症の治療薬はあるの?

性感染症になると、陰部がかゆい、おしっこした時に痛みが走るなどの症状を想像しがちですが、実際には人知れず感染していることがあるのはご存じでしょうか。

エイズも例にもれず、性行為などによって感染する性感染症の1つです。

エイズとは、後天性免疫不全症候群のことで、HIVへの感染が発端です。

HIVとは、HIVウイルスが体内に侵入し、免疫細胞である白血球やヘルパーT細胞など、免疫機能をつかさどる細胞に感染します。

HIVに感染し、特定の病原菌に感染することでエイズを発症します。

HIVは感染に気付きにくく、長い期間身体の中で身を潜めています。

身体の免疫細胞の機能を弱らせてしまい、さまざまな細菌や病気などに侵されてしまうかもしれません。

できればかかりたくないですよね?

今回の記事では「エイズの感染経路にはどんなものがあるの?感染した時の治療法とは?」について紹介していきます。



HIVはキスでも移る?症状や感染経路の知識を知ろう!

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性病の感染は性行為のみによるもの。そう考えている人は少なくないでしょう。

ですが、性感染症は感染者との性行為以外でも感染してしまった報告があることはご存じでしょうか?

性感染症の種類によってはスキンシップによってもうつってしまうかもしれません。

キスをしたらHIV、ひいてはエイズがうつってしまうのでしょうか。

どのような行為によって感染者から性病をもらってしまうのか。

知っておけば十分な予防に繋がるでしょう。



日常生活で感染するのか?

結論から申し上げると、日常生活の中でHIVに感染するリスクはほぼないといって良いでしょう。

事実、HIVにかかっている人の感染経路の8割以上が性行為による感染だと報告されています。

HIVは血液や唾液、膣からの分泌液に含まれているため、これらを介して感染します。

ただし、唾液や尿などに含まれているHIVは微量です。

加えてHIVは熱、消毒、空気などに弱く、身体から離れてしまえばすぐに死んでしまうでしょう。

そのため、咳やくしゃみ、コップの共有、洋服の洗濯などでは感染する確率はほとんどないです。

ただし、まったく感染しないというわけではありませんので注意してください。

うつされる側の方が傷やケガがある場合、傷口からHIVウイルスが入り込んでいく可能性があるため、このようなケースでは日常生活であっても感染してしまうかもしれません。



性感染症はコンドームで防げる?

性感染症に感染しないための予防方法として、コンドームの使用はとても有効です。

コンドームによって性器同士が触れ合うことを防ぎ、精液や膣分泌液が付着しないよう守ってくれます。

HIVに限らず、クラミジア淋病などの性感染症に関しても十分な予防効果があります。

ただし、コンドームを使用したとしても性病をうつされてしまうことも。

なぜならば、コンドームの予防効果は使用方法に大きく左右されるからです。


コンドームを使用しても性感染症にかかってしまう理由として

  • 挿入の時だけコンドームを使用していた。
  • コンドームが破れてしまった、途中で外れてしまった。
  • 射精後、膣内部で外れてしまった。
  • コンドームのサイズが合っていなかった。
  • 買ってから数年経過したものを使用した。

などがあります。

コンドームによる予防効果を十分に発揮したいのであれば、正しいサイズを購入して性行為中は最初から最後まで装着し続けましょう。

射精後はコンドームの根元を抑えながらすみやかに抜き、口を縛っておきましょう。

また、性行為後に間をおかずシャワーで陰部を洗い流すことも欠かさないでください。

もちろんですが、感染者など、性感染症を発症していることが明らかな人との性行為は安易にすべきではないでしょう。



病原体の感染経路は?

性感染症の病原体は精液、唾液、尿、膣分泌液、血液、母乳などに潜んでいます。

性行為では、粘膜などのデリケートな部分は、擦れ合うことで小さな傷ができます。

この傷口に精液や唾液などが触れ、病原菌が侵入することが感染の原因です。

性行為では

  • 挿入による接触
  • オーラルセックス
  • アナルセックス

などが考えられるでしょう。


また、性行為以外の感染経路として、母子感染があります。

母子感染とは、文字通り母から子へ病原菌がうつっていってしまうものです。

母親が感染者の場合、母子感染してしまう例としては

  • 胎盤を介しての感染
  • 母乳を飲むことで感染
  • 産道を通る際の感染

など。


産まれる前や産後の母乳などで感染してしまい、先天的な病気を発症してしまう例は実際に報告として上がっています。



エイズの予防方法と治療方法は?症状が出たら健康ではいられない?

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性感染症の中でも比較的有名なエイズやHIV

かかってしまったらもうどうしようもないと考えてしまう人も多いのではないでしょうか?

免疫細胞を弱体化させてしまう恐ろしい病気ではありますが、正しく向き合えばしっかりと予防効果も期待できますし、普通の生活も送れるようになるでしょう。



完璧な感染予防はできるの?

完璧な予防方法は「性行為をしないこと」です。

そんなことは分かっている!と思いますよね。

実際この記事を読まれている方はそんなことを求めていないでしょう!前提ですが、性行為を行う上で完璧な予防方法は限りなく無に等しいでしょう。

感染を防ぐため、より安全な性行為となるようしっかりと知識を付け、感染リスクのある行為を避けるのが良いでしょう。

また、症状がでた、もしくは症状がでなかったに限らず、定期的な性病検査を受けることをおすすめします。

早期発見早期治療ができれば、症状がひどくなる前に対処できるでしょう。



後天性免疫不全症候群とは?

後天性免疫不全症候群とは、エイズのことを指します。

HIV=エイズだと考えている人も少なくないでしょうか、同じではありません。

エイズとは“HIVに感染したのち、特定の23疾患を発症した人”を言います。

すなわち、HIVは感染の原因となるウイルスの名前であり、エイズはHIV感染に関わる病気の総称です。

特定の23疾患については次のように定められています。



病原菌の種類病気の種類
真菌症1.カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)
2.クリプトコッカス症(肺以外)
3.コクシジオイデス症(1)全身に播種したもの(2)肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
4.ヒストプラズマ症(1)全身に播種したもの(2)肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
5.ニューモシスティス肺炎
原虫症6.トキソプラズマ脳症(生後1か月以後)
7.クリプトスポリジウム症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
8.イソスポラ症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
細菌感染症9.化膿性細菌感染症(13歳未満で、ヘモフィルス、連鎖球菌等の化膿性細菌により以下のいずれかが2年以内に、2つ以上多発あるいは繰り返して起こったもの)(1)敗血症(2)肺炎(3)髄膜炎(4)骨関節炎(5)中耳・皮膚粘膜以外の部位や深在臓器の膿瘍
10.サルモネラ菌血症(再発を繰り返すもので、チフス菌によるものを除く)
11.活動性結核(肺結核又は肺外結核)
12.非結核性抗酸菌症(1)全身に播種したもの(2)肺、皮膚、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
ウイルス感染症13.サイトメガロウイルス感染症(生後1か月以後で、肝、脾、リンパ節以外)
14.単純ヘルペスウイルス感染症(1)1か月以上持続する粘膜、皮膚の潰瘍を呈するもの(2)生後1か月以後で気管支炎、肺炎、食道炎を併発するもの
15.進行性多巣性白質脳症
腫瘍16.カポジ肉腫
17.原発性脳リンパ腫
18.非ホジキンリンパ腫
19.浸潤性子宮頚癌
その他20.反復性肺炎
21.リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成:LIP/PLH complex(13歳未満)
22.HIV脳症(認知症又は亜急性脳炎)
23.HIV消耗性症候群(全身衰弱又はスリム病)
厚生労働省 後天性免疫不全症候群のページより引用



AIDSに感染したら抗体はどうなる?

HIVに感染したのち、6~8週間程度で抗体ができるといわれています。

抗体ができるまでに時間を要するので、エイズの検査では危険な行為があってから3か月後に検査をすることが推奨されています。



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HIVスクリーニング検査とは?保険適用できる?偽陽性と精度

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HIVの心配がある人はすぐに検査を受けた方が良いでしょう!

HIVスクリーニング検査とは、HIVの原因である抗原や体の中で作られる抗体のいずれも検出する検査です。

この検査を用いて、HIVに感染しているかどうかを確かめます。

全員ではありませんが、保険が適用されて費用を軽減できるケースも。次の項目では、HIVスクリーニング検査について解説していきます。



HIVスクリーニング検査の方法

HIVでは、スクリーニング検査と確認検査を行います。

HIVスクリーニング検査ではさまざまな手法を用いてHIVに関わる抗原や抗体を検査します。

以前は抗体のみを検出する検査でしたが、現在では抗原と抗体の両方が検査可能です。

検査は1度だけではなく複数回行うことも。

なぜならば、体内のたんぱく質に似ているものがあり、HIVに感染していなくとも陽性がでてしまうことがあるからです。

HIVスクリーニング検査で陽性と出た際にはさらに確認検査を行います。

確認検査で陽性のパターンが出た場合、HIVと診断されます。



普通の血液検査でエイズってわかるの?

普通の血液検査ではエイズとは分かりません。

一般的な血液検査ではHIV感染が検査項目にないため、検査結果で出ることはまずないでしょう。

また、HIVやエイズの検査は本人の同意が必要となるため、必ず事前に本人に同意を取らなければなりません。



陽性や陰性はいつ結果がでるの?

エイズの検査結果はだいたい1~2週間でます。

陰性となればHIVに感染していないと確定できます。

もしも陽性となってしまった場合、再度検査を行う必要がありますので、さらに時間がかかってしまうでしょう。

注意としては、感染の可能性がある機会から3か月以上経過していないといけません。

3か月以内の人は3か月以上たってから検査を受けるような立て付けとなっています。



まとめ

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「エイズの感染経路にはどんなものがあるの?感染した時の治療法とは?」について解説していきましたが、いかがでしょうか。

HIVウイルスは人の唾液や尿、血液、分泌液、母乳などに潜んでおり、それらを介してパートナーへと感染していきます。

性行為以外にも母子感染や日常生活で感染の報告が上がっている例もあります。

性行為による感染を防ぐためにはコンドームの使用は必須でしょう。

ただし、コンドームには使用方法によって予防効果が大きく異なるため、正しい方法で正しく使用しましょう。

挿入以外でもコンドームは常に装着しておくことをおすすめします。

HIVウイルスは傷口などから侵入する可能性があるため、口の中に傷がある人などは十分注意しましょう。

オーラルセックスやアナルセックスについても同様です。

粘膜はデリケートな場所ですので、性行為によって小さな傷ができてしまいます。

もしも心配な人はHIVの検査を受けた方が良いでしょう。ただし、検査は性行為などがあってから3か月以上経過している必要がありますので注意してください。

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