エリアスシロップの併用注意とは?服用に注意が必要な人もご紹介!
エリアスシロップを服用する場合、飲み合わせを知らないと思わぬ危険を招く恐れがあります。エリアスシロップの併用注意について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

エリアスシロップはアメリカのニュージャージー州に本社をおく製薬会社「MSD(Merck Sharp and Dohme) 」が製造・販売している抗アレルギー薬です。
エリアスシロップに限らず医薬品には飲み合わせがあるケースが多いため、服用する方は併用注意について理解しておきましょう。
本記事ではエリアスシロップの併用注意および、服用に注意すべき人について徹底解説します。
目次
エリアスシロップの併用注意について

エリアスシロップは現在のところ国内未承認薬となっています。
そのため、先発医薬品のデザレックスの添付文書をもとに、エリアスシロップ(デスロラタジン)の併用注意を解説します。
エリアスシロップの併用注意薬

エリアスシロップの併用注意薬は以下の2つです。
それぞれ詳しく解説します。
エリスロマイシン
エリスロマイシンはマクロライド系抗生物質の一種で、感染症の治療薬として広く用いられています。
エリアスシロップとエリスロマイシンを併用すると、デスロラタジンの血中濃度が上昇すると分かっています。
血中濃度が上昇すれば医薬品の効果が高くなりますが、その分、副作用のリスクも増加するため注意が必要です。
両剤の併用によりデスロラタジンの血中濃度が上昇する機序に関しては不明とされています。
ケトコナゾール
ケトコナゾールはイミダゾール系合成抗真菌薬の一種で、白癬(みずむし・ぜにたむし・しらくもなど)や癜風、脂漏性皮膚炎などの治療に用いられます。
ケトコナゾールとエリアスシロップを併用すると、機序は不明ながらデスロラタジンの血中濃度が上昇します。
国内では外用タイプのケトコナゾールのみが認可されていますが、個人輸入でケトコナゾール内服薬を服用している方は注意が必要です。
エリアスシロップの服用に際して注意が必要な人

以下に該当する方は、エリアスシロップの服用に際して注意が必要です。
それぞれ詳しく解説します。
てんかんの既往歴をお持ちの人
てんかんなどけいれん性疾患および既往歴をお持ちの人は、エリアスシロップの服用に際して注意が必要です。けいれん発作を起こす可能性があるため、服用を検討している方はかかりつけ医に相談してください。
腎・肝機能障害をお持ちの人
腎・肝機能障害をお持ちの人がエリアスシロップを服用すると、有効成分の血中濃度が高くなりすぎる可能性があります。エリアスシロップの効果だけでなく、副作用のリスクも増強されるため注意が必要です。
妊婦・授乳婦
ラットを用いた実験でエリアスシロップの有効成分が胎児に移行すると分かっており、妊婦もしくは妊娠している可能性がある女性は服用を避けるのが望ましいとされています。
また、エリアスシロップの有効成分は乳汁中に移行すると報告されているため、授乳中の方は母乳の中断を検討する必要があります。
65歳以上の人
65歳以上の人は一般的に生理機能が低下しており、エリアスシロップの有効成分の血中濃度が高くなりすぎる可能性があります。
特に何らかの持病をお持ちの方や、服用中の医薬品がある方は、自分の判断でエリアスシロップを服用せず、かかりつけの医師に相談してください。
併用注意薬を服用した際の対処法

エリアスシロップと一緒に併用注意薬を服用した場合は、両剤を持参したうえでかかりつけ医もしくは専門医の診察を受けてください。
まとめ

エリアスシロップはアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎など、アレルギー疾患にともなうかゆみや鼻水、鼻詰まりなどを緩和する際に有益な医薬品です。
即効性に優れており効果の持続時間が長いうえ、副作用のリスクが比較的低いのですが、服用にあたっては併用注意を知っておく必要があります。
今回の記事を参考にエリアスシロップの併用注意を理解し、つらいかゆみや鼻症状などの改善にお役立てください。
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