梅毒末期の重症化事例は?血管や神経など器官系に大変な症状が出る!
近年急増する梅毒。感染力が強く、治療せずに放置していると命の危険もあります。本記事では、梅毒の危険性・感染経路・末期に起こりうる症状などについて詳しく解説し、治療法についても紹介しています。知らないと危険な梅毒の実態をチェックしておきましょう。
お薬通販部スタッフ[監修]

近年、日本では若年層の梅毒患者の急増が、社会問題になっていますよね。
実際、2011年頃から増加傾向にあり、2010年には600件ほどだった感染者数が、2022年には10,000件を超える報告数となっているのです。
梅毒は性感染症の1つで、感染部位と粘膜や皮膚の接触が原因で、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等の性行為が感染経路になります。
感染拡大の要因としては、交流サイト(SNS)やマッチングアプリなどで不特定多数の人と性行為する機会が増えたからではないかという見方があるようです。
性感染症の1つなら、「そんなに深刻に考えなくても大丈夫ではないか?」と思う人もいるかもしれませんが、安易に考えてはいけません。
梅毒は初期から末期まで感染ステージがあり、血管や神経といった器官系に重大な症状が出ることがあるからです。
もし自分が梅毒に感染していたらどう対処するべきなのか、また放置していたらどうなるのか不安ではありませんか?
そこでこの記事では、梅毒末期の重症化事例を紹介するとともに、梅毒について詳しく解説していきますので、参考にしてくださいね。
目次
梅毒の末期で死亡する確率は?適切な治療を行えば大丈夫?

もし梅毒に感染して末期になった場合は死亡する確率はどれくらいなのか、そして適切な治療で梅毒は治せるかなど、気になることが多いですよね。
そこでここでは、梅毒について多くの人が持つ疑問にお答えしていきます。
梅毒の怖さは感染力
昔は梅毒に感染するとほぼ死に至るような恐ろしい病気でしたが、現在は医療の進歩によって、梅毒に有効な治療薬が開発されて治らない病気ではなくなりました。
しかし治療薬が普及した現在でも、驚異的な感染力の強さは梅毒の怖さといえるでしょう。
先述した通り、主に梅毒は性行為によって感染しますが、なんとたった1回の性行為で約3分の1の確率で感染すると言われています。
細菌が腟や口などの粘膜や皮膚を通じて体内に侵入し、数時間のうちに付近のリンパ節に達した後に、血流に乗って全身に広がってしまうのです。
またキスやオーラルセックス、アナルセックスでも感染することから、コンドームだけでは防げない場合があります。
そして、妊婦が感染している場合には注意が必要になります。なぜなら胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくるこどもの神経や骨などに異常をきたすことがあるからです。
また出産時に赤ちゃんに症状がなくても、遅れて梅毒の症状が出ることがあると言われています。
しかし梅毒の病原体は体外に排出されると死滅することから、物を介した感染の可能性は低く、食器や衣類の共有、トイレの便座、入浴からの感染はありません。
このようなことからも、普通の日常生活においては梅毒感染の過剰な心配は必要ないようです。
オーラルセックスによる咽頭性器感染
梅毒は膣性交や肛門性交だけでなく、オーラルセックスによって咽頭性器感染を起こします。
性器に存在していた梅毒の病原菌が、オーラルセックスすることで口腔内の粘膜を通して感染するからです。またその逆に、感染していた人の唾液が性器の粘膜に付着して、梅毒を移されることも考えられます。
梅毒菌が喉に到達して感染が広がった場合、以下のような症状が発現します。
しかしこのような症状は、一般的な風邪でもみられるため、これだけの症状で梅毒と判断するのは困難だと言えるでしょう。
梅毒で鼻が落ちると言われる理由
梅毒に感染すると、鼻が落ちると聞いたことはありませんか?
この噂の根源は、医療が発達していなかった江戸時代に、梅毒によって鼻にできたゴム腫が、鼻の骨や皮膚を破壊したことから「鼻が落ちる」と表現されたのではないかと考えられます。
現在では稀なケースですが、治療を受けずに感染から3〜10年ほどたった後に、ゴム腫と呼ばれる柔らかいゴムのような腫瘤が皮膚や頭皮、顔面、体幹の上部、脚にできることがあるのです。
そして治療せずに放置していると、ゴム腫が周囲の組織を破壊し、骨を刺すような深い痛みが生じると言われています。
このようなことからも、梅毒には早期治療が重要であることが分かりますね。
梅毒の末期の症状とは?重症化の事例を紹介します

梅毒の感染ステージは下記のように第1〜第4期に分類され、末期は最終段階となる第4期で、感染してから治療せずに10年以上経過した状態を指しています。
第1期 | 感染から3週~3カ月まで | 性器・肛門・口にしこりが出現する |
第2期 | 感染から3カ月~3年 | 手足や体全体に赤い発疹(バラ疹)が出現する |
第3期 | 感染から3~10年 | 全身にゴム腫が出現する |
第4期 | 感染から10年以後 | 心臓血管や中枢神経が侵されてしまう |
感染したら必ず末期になるわけではなく、現在はきちんと治療を受ければ重症化するケースは稀ですので、安心してくださいね。
ただし梅毒に感染して放置していると、心臓や血管の異常といった命にかかわるような症状が出てしまうため、注意が必要です。
ここでは、重症化した場合に起こる事例を紹介していきますので、梅毒末期の症状について確認していきましょう。
心血管梅毒
梅毒末期症状の1つ「心血管梅毒」は、一般的に最初に感染してから10〜25年後に発現する症状です。
梅毒の細菌が、心臓につながる大動脈などといった血管に感染することで発症し、以下のような症状が現れます。
また自覚症状として、胸痛や大動脈瘤が気管などを圧迫することによる呼吸困難、咳、声がれ等が生じることがあります。
こういった問題から、心臓発作や大動脈瘤の破裂などによって、死に至るケースもあるのです。
神経梅毒
梅毒末期とされる第4期での神経梅毒は、主に脳(大脳・小脳・脳幹・脊髄)に病変をきたし、進行麻痺型(実質型)や脊髄ろう型といった症状を引き起こす原因となります。
また、治療を受けなかった患者の約5%に発症すると言われています。
進行麻痺型と脊髄ろう型の主な症状は、下記の通りです。
進行麻痺型 | 40代〜50代で発症するケースが多く、精神障害や認知症と似たような症状がみられることがあります。 具体的な症状として、イライラや錯乱、集中力や記憶力の低下です。 また口や舌、伸ばした両手や全身に震えが出ることもあります。 |
脊髄ろう型 | 脊髄の病変が徐々に進行するため、最初の感染から20〜30年後に起こる症状です。 背中や脚、胃、膀胱、直腸、喉に刺すような強い痛みが不規則に繰り返し起こります。 また勃起障害もよくみられる症状の1つです。 最終的に歩行困難になったり、排尿コントロールができなくなって失禁したり、麻痺が生じたりします。 |
不安ならまず検査を!
このように梅毒を治療せずに放置していると、感染してから10年や20年以上たってから重篤な症状が出ることがあり、健全な生活さえ送ることが困難になってしまいます。
このようなことを避けるためにも、梅毒の感染が疑われる時や不安を感じたら、まず検査することをおすすめします。
梅毒の検査は、泌尿器科、性感染症内科、皮膚科などを受診し、血液検査(抗体検査)をします。また地域によっては保健所などで、匿名で検査ができるところもあるようです。
しかし「性病検査で医療機関を受診するのはちょっと…」と抵抗を感じる人がほとんどではないでしょうか。このような場合、自宅で梅毒の検査ができるキットがありますので、羞恥心なく手軽に検査していただけます。
検査所要時間も、10〜15分と短時間で済んでしまうので、忙しい人にもおすすめです。
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ペニシリンの開発により梅毒は治療できるようになった!

昔は梅毒に感染すると死に至る恐ろしい病気でしたが、1940年代に梅毒の特効薬となるペニシリンが開発されてからは、治療できるようになりました。
そして、感染ステージ第4期にあたる梅毒末期の発症や死亡例は劇的に減少したと言われています。
ここでは、梅毒の治療薬や治療に関して、みなさんが疑問に感じていることを取り上げて、解説していきますので、一緒にみていきましょう。
梅毒に関する治療薬とは?
第1期〜第3期に該当する梅毒感染の治療には、ペニシリン系の抗生物質の服用が有効です。
ただしペニシリンアレルギーがある人には、ドキシサイクリンやアジスロマイシンといった他の抗生物質を投与します。
また2021年9月には、梅毒の世界的な標準治療薬であるベンジルペニシリンベンザチン筋注製剤の販売製造が、日本国内で承認されました。そして末期の症状である神経梅毒などの場合では、入院して抗生剤の点滴治療をすることもあります。
このように、梅毒の治療には抗生物質の内服が一般的ですが、抗生物質を入手するには医療機関を受診して処方箋が必要です。しかし、「検査キットを購入して自宅で検査したのだから、どうせなら抗生物質も受診せずに購入したい」と思ってしまいますよね。
そのような場合、お薬通販部では梅毒の治療薬として有効なペニシリン系の抗生物質、ビクシリン・ジェネリック(アンピシリン)やカンピシリンを取り扱っております。
個人輸入代行のお薬通販部をご利用いただければ、処方箋がなくても抗生物質を購入していただけますので、ぜひご検討ください。
もし持病がある方や、服用中の薬があり飲み合わせが心配な方、薬にアレルギーがある方などは、医師と相談の上で服用されることをおすすめします。
治療中も他の人に移る?
梅毒に感染している人は、治療中でも他の人に移してしまう可能性があるとされています。特に初期の梅毒は、感染部位に症状が現れているため、他人に感染するリスクが高いと考えられているからです。
そのため梅毒に感染している人は、抗生物質を服用し治療期間中であっても、感染拡大を防ぐためにも性的接触を避けることが重要になります。
また梅毒の感染が認められた場合には、セックスパートナーも感染している可能性が高いことから、必ず梅毒の検査を受けるようにしましょう。
そして治療後も定期的な検査を受けて、再発していないか確認することをすすめられています。
完治するまでの期間は?障害は残る?
昔は不治の病として人々を恐怖に陥れた病気ですが、現在はペニシリン系の抗生物質を服用することで、比較的簡単に治療できる性感染症です。
治療の基本となるペニシリン系抗生物質は、完治するまでには下記の内服期間を推奨されていますので、目安にしてくださいね。
症状が改善したからといって内服を中断してしまうと、再発しさらに症状が悪化することがあるので、注意が必要です。そして梅毒が治癒したか確認するには、再度の検査が必要になります。
梅毒は完治しても、再び感染することがありますので、定期的な検査で再発していないか確認することをおすすめします。
梅毒の後遺症に関しては、第1期〜第3期までの場合は、適切な薬の服用と治療で症状も出なくなり、障害が残ることはほとんどありません。
しかし第4期梅毒の場合は、脳や大動脈などの臓器に生じた損傷を元に戻すことは難しくなり、障害として残る可能性が高くなります。
このようなことからも、これから先の健康で幸せな生活のためにも、早期発見と早期治療が重要になるといえるでしょう。
まとめ

ここまでお話ししてきた通り、梅毒は適切な治療薬を服用すれば、けして恐れるような性感染症ではありませんし、末期の症状を発現することもありません。
もし少しでも梅毒の疑いがある際には、なるべく早く検査をして、陽性だった場合にはすぐにペニシリン系抗生物質を服用して治療しましょう。
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