トリキュラーの有効成分とは?有効成分の歴史や特徴を詳しく解説!
トリキュラーは避妊効果のある低用量ピルです。この記事ではトリキュラーの有効成分の理解を深めるため、歴史や特徴に関して解説しています。
お薬通販部スタッフ[監修]

世界中で使用されている避妊薬の一つとして、トリキュラーを聞いたことがある方もいると思います。
避妊効果があるのは知っているけど、どういった成分が配合されていて、その成分の歴史、効果などまでは把握されていないと思います。
そこでこの記事では、トリキュラーに含まれている有効成分と歴史、その成分の働きについて、詳しく解説します。
この記事を読むと、トリキュラーに含まれている有効成分と働きが詳しくわかるため、今後より一層安心してトリキュラーを服用できるようになります。
目次
トリキュラーの有効成分について

トリキュラーの有効成分は、以下の2つです。
通常、女性の体内では黄体ホルモンや卵胞ホルモンが増減すると、排卵を促す子宮内膜の変化などを起こします。
トリキュラーに含まれる2つのホルモンを経口服用することで、自然妊娠と同じ状況を作り出す効果を発揮します。
また、トリキュラーを服用し血液内の黄体ホルモン量を増やすと、PMSや生理痛などのつらい症状を改善効果も期待できます。
ホルモンの増減が安定しますので、生理不順や肌荒れにも効果的です。
次章からそれぞれの効果や特徴について説明します。
有効成分の物理的性質
項目 | レボノルゲストレル | エチニルエストラジオール |
外観・性状 | 本品は白色の結晶性の粉末である。 | 本品は白色~微黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。 |
溶解性 | 本品はテトラヒドロフラン又はクロロホルムにやや溶けやすく、アセトニトリル、メタノール、エタノール(99.5)、アセトン又はジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。 | 本品はピリジン又はテトラヒドロフランに溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。本品は水酸化ナトリウム試液に溶ける。 |
吸湿性 | 93%RH/25±1℃(7日間)の湿度条件において吸湿を認めなかった。 | 該当資料なし |
融点(分界点)、 沸点、凝固点 | 融点:235~241℃ | 該当資料なし |
酸塩基解離定数 | pKa値:14以上(推定) | 該当資料なし |
分配係数 | 1-オクタノール/水系においてlogPow=3.59(25±1℃) | 該当資料なし |
その他の主な示性値 | 旋光度(〔α〕 )-30~-35°(乾燥後、0.2g、クロロホルム、10mL、100mm) | 旋光度(〔α〕 )-26~-31°(乾燥後、0.1g、ピリジン、25mL、100mm) |
レボノルゲストレルについて

レボノルゲストレルの歴史
レボノルゲストレルが採用されるまでは、副作用の発現していた薬や避妊の可能性が低い薬が服用されていました。
1998年と2002年にWHOが実施した臨床試験によって、レボノルゲストレルの避妊の有効性が確認され、現在までに広く用いられるようになりました。
レボノルゲストレルの特徴
レボノルゲストレルの効果は、主に排卵の抑制と子宮頸管粘液の変化です。
性行為後72時間以内に0.75mgの錠剤を2錠を1回投与した場合(適切な用量)、妊娠阻止効果は81%でした。
海外での臨床試験結果では、妊娠阻止効果84%と日本国内と同等の効果がありました。
これらの結果、レボノルゲストレルを正しく服用しても、完全な避妊効果がないことが証明されました。
レボノルゲストレルは、トリキュラー以外に多くの避妊薬に配合されています。例えば、レボノルゲストレル錠やノルレボ錠などに配合されています。
これらの避妊薬も、トリキュラーとほぼ同じ方法で服用できます。
頭痛や浮動性めまい、悪心などの副作用が発生する可能性があります。
エチニルエストラジオールについて

エチニルエストラジオールの歴史
エチニルエストラジオールは、1938年にエストロンのエチニル化によって生成されると判明されました。
その後1942年に、内服することで強い女性ホルモンの効果が認められたことから、80年近く服用されてきた長い歴史のある薬です。
エチニルエストラジオールの特徴
エチニルエストラジオールは、合成エストロゲン薬(合成卵胞ホルモン薬)であるため、主な特徴としては、前立腺がんや乳がんを予防、避妊する効果などがあります。
国内で実施された臨床試験では、992例のうち1件のみ妊娠が確認されたため、避妊率は99.9%と高い結果が得られています。(用法用量を遵守した場合)
服用方法は、トリキュラーと同じで、21日間毎日1錠を決まった時間に服用します。その後7日間の休薬期間を設けます。
エチニルエストラジオールを含んだ避妊薬としては、マーベロンやダイアンが挙げられますね。
副作用としては、吐き気や嘔吐、食欲不振などの胃腸症状です。
まとめ

ここまで、トリキュラーに含まれている有効成分と歴史、その成分の効果について、詳しく解説しました。
トリキュラーに避妊率の高い有効成分が2種類も配合されており、トリキュラーの信頼度がグッと高まったのではないでしょうか?
避妊を成功させるためには、適切に薬の用法用量を守るのが大切です。また、専門の医師や薬剤にしに確認してみる方法もあります。
今後も用法・用量を守り、安心、安全に避妊を行いましょう。
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