代表的なむくみ解消治療薬!「トラセミド」の臨床試験結果からわかる効果を解説
代表的なむくみ解消治療薬「トラセミド」の服用時は、効果がどの程度あるのか気になるところではないでしょうか?こちらのページではトラセミドの有効性が判断しやすくなる、臨床試験結果について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

「トラセミド」は同じ作用を持つ他の利尿剤に比べて、浮腫の予防や改善効果が特に高い治療薬です。
本記事ではトラセミドの効果について、さらに詳しい有効性がわかる、臨床試験の結果をご紹介します。
目次
トラセミドの臨床試験結果を徹底解説!

トラセミドは臨床試験の結果において、心性・腎性・肝性等が原因の浮腫に対する、優れた有効性が報告されています。
ここではトラセミドの具体的な効果や有効性の判断につながる、国内第Ⅲ相試験の結果について解説します。
心性浮腫に対するトラセミドの臨床試験結果
心性浮腫は心臓の機能が低下し、心臓が担うポンプ機能が低下してむくみが生じる疾患のことを言います。
心性浮腫に対するトラセミドの臨床試験結果では、中等度改善以上の全般改善率が「28例中21例・75%」との有効性が報告されています。
腎性浮腫に対するトラセミドの臨床試験結果
腎性浮腫は体内の余分な塩分や水分を排出する、腎臓の機能が低下することで生じる浮腫のことを言います。
トラセミドの腎性浮腫に対する臨床試験結果では、中等度改善以上の全般改善率が「46例中35例・76.1%」との報告があります。
肝性浮腫に対するトラセミドの臨床試験結果
肝性浮腫はさまざまな原因によって肝臓の機能が低下し、血流を適切に処理できないことで生じる浮腫のことを言います。
肝性浮腫に対するトラセミドの臨床試験結果では、「37例中26例・70.3%」との有効性が報告されています。
その他に対するトラセミドの臨床試験結果
浮腫は心性・腎性・肝性等の原因以外にも、月経前のホルモンバランスの乱れ、運動不足、栄養摂取の偏りなどが原因で生じます。
トラセミドのその他の原因における浮腫の臨床試験結果では、「4例中3例・75%」との有効性が報告され、さまざまな原因における浮腫改善・予防効果があると判断できます。
トラセミドの総合的な臨床試験結果
心性・腎性・肝性等浮腫やその他が原因の浮腫に対するトラセミドの臨床試験結果の総合では、「115例中85例・73.9%」との報告があります。
総合的な臨床試験結果を見ても、トラセミドは浮腫の改善や予防に効果が高い治療薬と言えるでしょう。
トラセミドの薬効薬理を詳しく解説

トラセミドがさまざまな原因の浮腫に効果を発揮するのは、利尿作用によって余分な塩分・水分を効率的に排出するためです。
ここではさらに詳しく、トラセミドの薬効薬理を見ていきましょう。
トラセミドのメカニズムについて
トラセミドはむくみの原因となる余分な水分・塩分の吸収を抑えむくみの予防にアプローチします。
またトラセミドは、尿量を増やして利尿作用を高め、余分な水分・塩分を排出し、むくみの緩和に働きかけます。
トラセミドの利尿作用について
トラセミドは、正常血圧・高血圧自然発症・腎性高血圧・病態モデルそれぞれのラットの動物試験において、安定した用量の利尿作用を示したとの試験結果が報告されています。
上記のような作用から、トラセミドの服用は安定的な利尿が続き、浮腫の早期改善・予防につながると言えるでしょう。
トラセミドの抗浮腫作用について
トラセミドは水分や塩分の排出を担う腎臓に作用し、機能を安定させることで抗浮腫作用を発揮します。
また、浮腫のあるラットやうっ血性心不全モデルの麻酔イヌへの投与では、浮腫や病態の進行を予防したとの報告があります。
まとめ

トラセミドは国内第Ⅲ相試験の結果や薬効薬理から見ても、優れた効果が期待できるむくみ治療薬です。
辛いむくみに悩んでしまった際は、本記事を参考にトラセミドを正しく使用し、早期の症状改善につなげていきましょう。
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