フィンペシアに併用注意薬はある?注意事項も解説!
AGA治療薬フィンペシアには併用注意薬があります。この記事ではフィンペシアの併用注意薬について詳細に解説します。安全に服用するためにも、ぜひご参考ください。

髪の毛の増減は多くの方が気になることです。
中にはAGA治療薬を服用しよう!と思う方もいらっしゃるかもしれません。。
その際に注意すべきことや併用に注意する薬について知っておくべきでしょう。
この記事では、AGA治療薬フィンペシアの併用注意薬について解説します。
目次
フィンペシアの併用注意薬

まず、フィンペシアに関して併用注意薬・併用禁忌薬はありません。
ただし、現在服用している薬との飲み合わせで影響が出てしまう可能性もあるため、注意しましょう。
フィンペシアはCYP3A4で代謝される
フィンペシアの有効成分「フィスナテリド」の代謝は、肝臓のチトクロムP450(CYP3A4)が関与しています。
現在の所明らかに薬物相互作用を示して影響のある薬はなく、他の薬剤と併用しても安全性は高いとされています。
しかし、CYP3A4の働きを阻害する薬剤も多くあり、併用によってフィナステリドの体内濃度が上昇し、薬が効きすぎるかもしれません。
薬の効果が上がるのはよいことのように思えますが、副作用のリスクが高くなることでもあります。
主なCYP3A4阻害薬
フィンペシアとCYP3A4阻害薬は併用注意にはなっていませんが、副作用が出ていないか観察しながらの服用がおススメです。
主なCYP3A4阻害薬は次の通りです。
| 成分名 | 薬品分類 | 主な販売名 |
| クロトリマゾール | 抗真菌薬 | クロトリマゾール膣錠 |
| シメチジン | H2受容体拮抗剤 | タガメット、シメチジン |
| アプレピタント | 選択的NK1受容体拮抗型制吐剤 | イメンド、アプレピタント |
| フィダキソマイシン | クロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤 | ダフクリア |
| テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物 | 選択的DPP-4阻害剤 | テネリア |
| ベロトラルスタット塩酸塩 | 遺伝性血管性浮腫発作抑制用血漿カリクレイン阻害剤 | オラデオ |
| ベラパミル塩酸塩 | Ca++拮抗性不整脈治療剤 | ワソラン、ベラパミル塩酸塩 |
| ケトコナゾール | 外用抗真菌剤 | ニゾラール、ケトコナゾール |
| フルコナゾール | 深在性真菌症治療剤 | ジフルカン、フルコナゾール |
| クラリスロマイシン | マクロライド系抗生物質製剤 | クラリス、クラリシッド、クラリスロマイシン |
| イトラコナゾール | 経口抗真菌剤 | イトリゾール、イトラコナゾール |
| ビカルタミド | 前立腺癌治療剤 | カソデックス、ビカルタミド |
| アナストロゾール | アロマターゼ阻害剤 | アリミデックス、アナストロゾール |
| シクロスポリン | 免疫抑制剤 | ネオーラル、シクロスポリン |
| フルボキサミンマレイン酸塩 | 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 | デプロメール、ルボックス、フルボキサミンマレイン酸塩 |
薬剤以外にもグレープフルーツはCYP3A4を阻害するため、念のため注意をしてください。
フィンペシアの服用に注意する人

フィンペシアを服用する際に注意すべき人は次の通りです。
| 服用に注意する人 | 理由 |
| フィンペシアに対する過敏症の既往歴がある人 | – |
| フィンペシアを長期服用している場合 | 因果関係は不明だが男性乳癌の発現例があるため |
| 前立腺癌の診断を受けている男性 | フィンペシアの服用で血清前立腺特異抗原(PSA)の濃度を低下させるため |
| 高齢者 | 代謝機能が低下しており、血中濃度が上昇する可能性があるため |
他にフィンペシアの服用時に注意したいことは?

フィンペシアの効能効果に関連する使用上の注意は下記の通りです。
まとめ

AGA治療薬の成分フィナステリドの併用注意について解説しました。
注意すべき事項を守り、適切に服用しましょう。



