デュタスはザガーロのジェネリック医薬品で、有効成分のデュタステリドにはジヒドロテストステロンの生成を抑制し、抜け毛を予防する効果が期待できます。

デュタスに限った話ではありませんが、化学的に製造された医薬品の服用には副作用のリスクがともなうと知っておかなければなりません。

デュタスの基本

デュタスの副作用について解説する前に、まずはデュタスがどのような医薬品なのか紹介します。

AGA治療薬

デュタスは多くの男性に見られる脱毛症、AGA（男性型脱毛症）の治療薬の1つです。

AGAを発症すると前頭部や頭頂部から薄毛が始まり、ゆっくりとですが確実に進行する点が特徴です。

デュタスには有効成分としてデュタステリドが配合されており、AGAによる抜け毛を抑制する効果が期待できます。

日本皮膚科学会では、デュタステリドをAGA治療に用いるよう強く勧めるAランクの治療方法に位置付けています（女性の服用は原則として禁止されています）。

デュタスの作用機序

デュタスの作用機序について理解するためには、AGAを発症するメカニズムについて知っておく必要があります。

AGA発症のメカニズムを簡単に説明すると以下の通りです。

AGAを発症した方の体内では、男性ホルモンの一種であるテストステロンがジヒドロテストステロンへと活発に変化しており、結果として抜け毛リスクが増加します。

テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒として重要な働きをするのが5αリダクターゼと呼ばれる酵素の一種です。

ジヒドロテストステロンの生成が妨げられると、AGAによる抜け毛を抑える効果が期待できます。

デュタスはインドのドクターレディーズラボラトリーズが開発したAGA治療薬で、抜け毛を引き起こすホルモンに作用して原因物質の生成を阻害し、脱毛や薄毛の改善を促進します。 1箱：2,520円～

デュタスの副作用

デュタスの副作用について、先発医薬品ザガーロの添付文書をもとに解説します。

重大な副作用

デュタスの重大な副作用として、AST・ALT・ビリルビンの上昇などをともなう肝機能障害、黄疸が挙げられています。

医薬品の有効成分の多くは主に肝臓で代謝されるため、何らかの治療薬を服用すると、肝臓への負担を増すことは避けられません。

デュタスによる肝機能障害や黄疸の発現頻度は不明ですが、不安な方は定期的に健康診断を受け、肝臓の数値をチェックしておくようにしましょう。

その他の副作用

デュタスを服用すると、男性機能の低下をはじめとして次のような副作用を引き起こす可能性があります。

1%以上

1%未満

頻度不明

副作用を強く感じる際の対処法

デュタスの服用により副作用を強く感じる際には、いったん服用を中断してかかりつけ医などの診察を受けるのがおすすめです。

AGAは進行型の脱毛症のため、薄毛改善のためにも不調の原因を早期に突き止め、デュタスが原因ではないと分かれば早期に服用を再開する必要があります。

まとめ

デュタスの主な副作用は男性機能の低下のため、妊活中の男性は服用に際して注意が必要です。

その他の副作用に関しては発現頻度が低いため、用法用量を守って服用すれば過度に心配する必要はありません。