デュタスの併用注意とは?使用に注意が必要な人についてもご紹介!
AGA治療薬のデュタスは比較的安全に服用できますが、場合によっては副作用のリスクを高める恐れがあります。服用する前に併用注意について知っておきましょう。
お薬通販部スタッフ[監修]

デュタスの有効成分であるデュタステリドは、日本皮膚科学会によってAGA(男性型脱毛症)の改善に効果的と認められています。
ただし、デュタスの併用注意を知っておかないと、有効成分の作用が増強・減弱したり、副作用のリスクを高めたりする恐れがあります。
今回はデュタスの併用注意、および服用に際して注意が必要な人について解説します。
デュタスの併用注意薬

デュタスの併用注意薬は以下の通りです。
抗真菌薬
デュタスの併用注意薬の1つが、ケトコナゾール内服薬やイトラコナゾール内用液などの抗真菌薬です。
ケトコナゾール内服薬やイトラコナゾール内用液は、主に皮膚糸状菌感染症(水虫など)の治療に用いられています。
日本ではケトコナゾールは外用薬のみが認可されているため、イトラコナゾール内用液を服用中の方はデュタスの服用に際して注意が必要です。
抗ウイルス薬
リトナビルなどの抗ウイルス薬には、肝臓で働く酵素の一種「CYP3A4」の働きを阻害する作用があります。
CYP3A4の働きが阻害されると、デュタスの有効成分の代謝が妨げられ、効果が強く出すぎる恐れがあります。
効果が強くなるのは良いことと思われるかもしれませんが、副作用のリスクも高くなるため注意が必要です。
抗菌薬
シプロフロキサシンやトロレアンドマイシンなどの抗菌薬も、デュタスの併用注意薬の1つです。
シプロフロキサシンは皮膚感染症や慢性膿皮症、腎盂腎炎、前立腺炎、副鼻腔炎、中耳炎などの治療に幅広く用いられています。
トロレアンドマイシンは国内未承認薬のため、シプロフロキサシンを服用中の方はデュタスの服用に際して注意が必要です。
消化器系用薬
シメチジンをはじめとする消化器系用薬(胃酸抑制剤)を服用する場合、デュタスとシメチジンのいずれか、もしくは両剤の減薬、あるいは服用頻度を減らす必要があります。
心血管系用薬
抗不整脈薬のベラパミルや血管拡張薬のジルチアゼムも、デュタスの併用注意薬の1つです。
軽度から中等度の本態性高血圧症や狭心症を治療中の方、および不整脈を治療している方は、デュタスの服用に際して注意が必要です。
デュタスの服用に注意が必要な人

肝機能に障害がある方は、デュタスの服用にあたって注意する必要があります。
発症頻度は不明ですが、デュタスの重大な副作用として、AST・ALT・ビリルビンの上昇をともなう肝機能障害や黄疸が報告されています。
デュタスに限らず化学的に製造された医薬品は肝臓に負担を掛けるため、肝機能に障害をお持ちの方は自分の判断でデュタスを服用せず、かかりつけ医の判断を仰いでください。
65歳以上の方は一般的に肝機能が衰えている可能性があるので、服用後の体調変化に注意しましょう。
アルコールの併用も問題ありませんが、服用前後の深酒は控えましょう。デュタステリドが肝臓で正常に代謝されない恐れがあります。
デュタスを服用してはいけない人

以下に該当する方は、デュタスを服用してはいけません。
女性に関しては原則としてデュタスの服用が禁止されています。とくに妊娠中の女性がデュタスを服用すると、男児の生殖器の成長に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
デュタスに触れるだけでも肌から有効成分を吸収する恐れがあるため、取り扱いには十分に注意してください。
まとめ

デュタスに併用禁忌薬はありませんが、抗真菌薬や抗ウイルス薬、抗菌薬、消化器系用薬、心血管系用薬を服用している方は注意が必要です。
また、デュタスは男児の生殖器の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、小児や妊娠中のパートナーが手に触れない場所で保管してください。
今回の記事を参考にデュタスの併用注意について十分に理解し、安心・安全に服用を続けてください。
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