抗生物質アジスロマイシンの効果とは?性感染症にも効果がある!
抗生物質アジスロマイシンは、性感染症の治療に効果がある抗菌薬です。また、他の細菌感染症にも効果を発揮します。細菌感染症に対して効果が高く、安全性も高い抗菌薬であるため、広く使用されています。ここでは、アジスロマイシンの効果について解説していきます。
お薬通販部スタッフ[監修]

アジスロマイシンは、抗生物質の一つで細菌感染症の治療に使用されます。
細菌感染には、呼吸器感染症や皮膚感染症があり、淋菌やクラミジアによる性感染症も含まれています。
アジスロマイシンは、感染した細菌の増殖を防ぐ効果や炎症を抑える効果によって細菌感染症に対して効果を発揮します。ここではアジスロマイシンの効果について解説していきます。
目次
細菌感染とは?

細菌感染症の治療に対して、アジスロマイシンは効果があります。ここでは、細菌感染のメカニズムと細菌感染の原因について解説していきます。
細菌感染のメカニズム
細菌感染とは、細菌が原因で起きる感染です。細菌は体内や体表に存在しており通常は無害ですが、中には有害な細菌もあり、その有害な細菌を病原菌といいます。
病原菌は免疫が弱くなった場合などに細菌が増殖して細菌感染症を起こします。
細菌感染の感染経路には下記のようなものがあります。
また、細菌感染症にかかってしまった場合に現れる症状は下記の通りです。
細菌感染は、病原菌が増殖することで発生する病気です。細菌が複数の経路により感染は広がっていきます。
細菌感染の原因
細菌感染の原因になる菌を病原菌といい、病原菌はさまざまな分類のされ方をされます。
まず、グラム陰性細菌とグラム陽性細菌について紹介します。グラム陰性細菌は下記のような細菌です。
グラム陽性細菌には下記のような細菌があります。
他には細菌の形状や細菌の成長に酸素を必要とするかどうかで分類されます。他の病原菌には下記のような細菌があります。
このような病原菌によって細菌感染症は発生します。
性感染症とは?細菌が原因の場合

性感染症とは、性行為によって細菌感染を起こす感染症です。
細菌が原因の性感染症の代表的なものは、淋病やクラミジア感染症です。
淋病は淋菌が原因となる性感染症で、性器から分泌物が生じたり、頻尿になったりします。
クラミジア感染症はクラミジア・トラコマチスが原因となる性感染で、尿道炎や直腸炎、子宮頚管炎、骨盤内炎症性疾患を起こします。
治療手段としては、抗生物質や抗菌薬が使用され、淋病やクラミジア感染症の治療にアジスロマイシンは有効です。
抗生物質アジスロマイシンの効果

アジスロマイシンは抗生物質で、細菌感染症に効果がある医薬品です。ここでは、アジスロマイシンの効果について解説していきます。
抗生物質とは
抗生物質は、微生物が作った化学物質で抗菌薬の1つです。
抗菌薬は、細胞の増殖を抑制したり、細菌を破壊したりする薬です。
抗生物質には、いくつかの種類があり、アジスロマイシンはマクロライド系に分類されます。
マクロライド系の抗生物質は、細菌のたんぱく質合成を阻害して、細胞の増殖を防ぎます。
アジスロマイシンの有効性
アジスロマイシンの細菌感染症に対する有効性は臨床研究で証明されています。
ある研究では、複数の施設での研究でアジスロマイシンの効果が検証されました。
この研究では153人の患者が対象で、肺炎の患者94人と、慢性気管支炎の急性悪化の患者59人が含まれました。
アジスロマイシンを投与した結果、肺炎患者の88.6%と慢性気管支炎の急性悪化の患者77.2%が3日以内に症状が改善していました。
アジスロマイシンの安全性
また、この研究では副作用についてもデータが報告されており、副作用は全体の9.1%に発生して、腹痛、下痢、嘔吐が主に発生しており重大なものはありませんでした。
安全性についてもアジスロマイシンは証明されています。
まとめ

ここまで、抗生物質アジスロマイシンの効果について解説してきました。
アジスロマイシンは細菌感染症に効果を発揮する抗菌薬です。
アジスロマイシンは性感染症や呼吸器感染症などの原因である細菌の増殖を防ぐことで細菌感染症に対して効果を発揮します。
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