鉄分摂取が勃起力向上に効く?男性機能改善に有効な生活習慣について
ED(勃起障害、勃起不全)症は国内で1130万人いるといわれており、今や「他人事ではない」といえるでしょう。
ED症は40代では20%、40代~60代を迎えるとおよそ50%が発症するといわれています。
原因は加齢や病気、ストレスなどさまざまですが、日々の食生活がEDの予防対策になるのはご存じでしょうか。
日頃の食生活からケアを怠らず、十分な栄養素を補給するのが予防には有効とされています。
ED治療薬を服用しなくても、鉄分を取ることは貧血などの病気の予防改善に期待でき、勃起力向上にもつながるといわれています。
今回の記事では、「勃起力に鉄分は有効?ED改善に効く栄養素とは」について紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
勃起不全(ED)症と健康的な生活習慣は密接に関係しています。
勃起不全症(ED)といえば、バイアグラやシアリスなどといったED治療薬を使用して治療すると考えがちですが、それだけでは不十分です。
EDを根本的に改善するためには、投薬治療とともに日常生活を改善する必要があります。
規則的な食生活、適度な運動を継続することで身体の健康状態、特に血管の状態を改善させることができます。
血管の状態が良くなれば、陰茎に血液が流れ込みやすくなり、スムーズな勃起が維持できるかもしれません。
また心因性EDの方には、心の健康を取り戻すことも大切です。
ご自身の日常生活にEDの直接的な要因がないか、一度見直しをしてみましょう。
健康状態が悪いと男性機能にどんな影響が?
食生活に偏りがある、寝不足、ストレスなどの健康状態に悪影響を及ぼすような習慣を続けていると、生活習慣病を発症してしまうかもしれません。
高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風など生活習慣病にはさまざま種類がありますが、これらは血管に大きな負荷を与えたり、血液に粘りがでてドロドロになったりなどのリスクがあります。
この状態が続くと、動脈硬化を引き起こしてしまうことも!
血管が詰まったり狭くなったりすると血液の循環が滞り、勃起力が弱まってしまう可能性があります。
勃起するためには、陰茎の主要な構成物である海綿体に十分な量の血液が流れなければいけません。
EDが発覚した場合には、同時に動脈硬化を引き起こしている可能性が少なからずあるといえます。
また、動脈硬化を放置していると、動脈硬化や心筋梗塞など、最悪の場合死に至る病気を発症してしまうかもしれません。
EDの発症を防ぐ、重症化により大きな病気を起こさないようにするためにも日頃からの生活習慣を見直していく必要があるでしょう。
勃起力に悪影響を及ぼす習慣とは
勃起力や健康状態に悪影響を及ぼすかもしれない習慣についてはいくつかあります。
食生活の乱れ
といった食生活の乱れはEDを引き起こす要因といえるでしょう。
EDのリスクである動脈硬化の原因のひとつであるとされているのが、血管内に蓄積した脂質です。
コレステロールの上昇によって血液がドロドロの状態になり、スムーズに血管内を流れなくなることで血液の循環を妨げてしまいます。
このような血行不良を改善するために、食生活を意識して変えることが大切です。
肉類のような高カロリーの食べ物は極力控えるようにし、血液をサラサラにする効果が期待できる食べ物を多く摂取するようにしましょう。
日頃からこれらの食べ物を中心とした食事をとることで、EDを発症していない方の血行不良予防にもつながります。
タバコ
タバコも血行不良を促進する原因のひとつです。
タバコに含まれているニコチンは心臓や血管などの循環器に悪影響をおぼす可能性があるといわれています。
ニコチンには上記のような作用があり、日常的な喫煙は血液の循環を妨げてしまうかもしれません。
これにより勃起する際に必要な血液量が十分に海綿体へと運ばれず、性的刺激を受けても勃起できなくなるおそれがあります。
このような事態を避けるためにも、なるべく禁煙してニコチンの摂取をストップすることが望ましいでしょう。
タバコには高い依存性があるために、喫煙者にとって禁煙は非常に難しいことです。
現在では、無理なく禁煙を成功へと導く禁煙外来への通院、禁煙補助薬の使用といった方法も確立されているので、健康のためにも活用されてみてはいかがでしょうか。
飲酒
適度な飲酒量であれば、興奮作用が現れ、性的刺激を受けた際に勃起の後押しとなります。
「お酒の力を借りる」
とはよく言ったもので、適度なアルコール量は高揚感や積極性の向上が期待できるでしょう。
しかしながら、「度が過ぎた飲酒」には注意が必要です。
過度なアルコール量は肝臓へ負担がかかり、肝硬変やがんなどのリスクにも。
また、お酒の席におつまみはつきものです!
塩分の高いものも多く、高血圧や高脂血症のリスクとなってしまうでしょう。
これらを防ぐためにも、日常的な飲酒は控え、一度に摂取するアルコール量もほどほどにしておくのが大事です。
鉄分が勃起力向上に効果あり!効率よく摂取する方法とは
鉄分は体とってとても重要な栄養素です。
体内において酸素を運ぶための原料に用いられ、不足すれば脳や筋肉に必要な酸素が送られず、本来の能力が発揮できなくなってしまいます。
鉄分が不足している状態では毎日の疲れがうまく消化できず、身体は疲労がたまっていってしまうでしょう。
そうなれば、勃起力も弱まってしまうかもしれません。
鉄分摂取がもたらす勃起力を高める効果
鉄分は体内での酸素供給に重要な役割を担っています。
脳や筋肉、内臓などさまざまな場所に酸素を運びつつ、それぞれで生じた二酸化炭素を運び出す働きがあります。
鉄分は血液量にも直結しており、血液量が増えればそれだけ必要な鉄分も増えていきます。
ペニスが勃起するためには十分な血液量が必要ですので、鉄分を豊富に摂取することで勃起力の向上が期待できるでしょう。
亜鉛などのミネラルで勃起力が増強
男性機能を向上させるためには、他のミネラルにも着目したほうがよいでしょう!
特に亜鉛とマグネシウムは欠かせません。
亜鉛は、テストステロンという男性ホルモンの分泌を促す効果があります。
性機能に大きく関係しているテストステロンの分泌を促すことで勃起力を高め、射精量を増やし、EDを防ぎます。
血液をサラサラにしてスムーズに流れるようにすることで、勃起時により多くの血液が陰茎を満たすよう促します。
鉄分も一緒に摂取すれば、精力アップ、血行促進および勃起力の向上が期待できるでしょう。
また亜鉛には、血糖値が高くドロドロになった血液の状態を改善させるインスリンと呼ばれるホルモンの分泌を促進する働きがあります。
そのため、ED予防対策にも効果が期待できるでしょう。
マグネシウムは体内の約300種類の酵素を活性化する働きがあり、男性ホルモンの分泌を促進させるといわれています。
また、マグネシウムは幸せホルモン「セロトニン」の分泌を促すことも分かっており、リラックス効果やストレス軽減にも有効です。
鉄分を多く摂取するには何を食べたらいいの?
鉄分は男性の場合、1日当たり7.5mgの摂取が推奨されています。
鉄分の吸収率は2~20%ほどといわれているため、意識して取らなければ推奨量を満たすのは難しいかもしれません。
ですので、上記の食材を上手に食事に取り入れることで、効率よく鉄分を摂取しましょう!
効率よく摂取するためにはビタミンCを一緒に取ることをおすすめします。
ビタミンCは鉄分の吸収を助ける働きがあり、ブロッコリーや大根など多くの野菜に含まれています。
かけ合わせて取ることで効率よく鉄分を補給できるでしょう。
ストレスはEDのリスク!ストレスをためない方法とは
陰茎や血管に生じた異常は、勃起機能を低下させる勃起障害の原因となりますが、そのような『身体的要因』だけではなく『精神的要因』もEDを招くことが判明しています。
勃起は、副交感神経の働きによって自然に起こる生理現象で、交感神経と副交感神経という2種類の自律神経のうち、副交感神経が優位になって働くことで正常に機能するとされています。
しかし、不安や緊張が高まって強いストレスを感じている時には、自律神経のバランスがうまくとれずにEDになってしまうことも。
自律神経のバランスを保つためにも精神的な余裕が確保できるよう、次のようなことを実践してみてください。
適度なストレス発散をする
「スピーチの前に緊張する」
「自分に自信を持てず、不安を感じる」
「課題の提出期限が迫って焦りを感じる」
というように、日常生活の中でストレスを感じることはよくあると思います。
この時、自律神経は交感神経が優位な状態にあります。
慢性的なストレスを抱えている方は、この状態がずっと続いているため、正常な勃起が起きにくくなっています。
そのため、ストレスをためすぎないよう定期的なストレス発散が重要です。
ストレスは早めに解消することが大事です。
ストレス発散に有効な対策をまとめましたので、ぜひご確認ください!
ストレスの原因をはっきりさせる
とはいえ、ストレス発散というのはあくまでも対処療法です。
根本からストレスを断ち切るためには、ストレスの原因を突き止めていく必要があるでしょう。
正義感・責任感が強い人、まじめな人、考え込んでしまう人などはストレスをためやすい傾向にあるため、自身を受け止めストレスとうまく付き合っていくのも大切です。
ストレス解消法を実践しつつ、ストレスの根本と向き合いストレスが溜まらないよう行動していくことで過度な負担を避けることができるでしょう。
といったことを心がけ、ストレスを溜めないことが大切です。
十分な睡眠時間を確保する
皆様ご存じのこととは思いますが、十分な睡眠というのはとても大切です。
睡眠不足によってテストステロンの分泌量が減少し、EDが発症するケースがあります。
テストステロンをはじめ、男性ホルモンの多くは睡眠中、深い眠りであるノンレム睡眠中に分泌されるといわれています。
しかし「睡眠時間が短い=なかなか深い眠りに入れない」という睡眠不足の状態では、男性ホルモンが分泌されにくくなります。
睡眠不足が続けば、「性機能の向上」に関係しているテストステロンが減少し、結果的にEDを発症するリスクが高まると考えられます。
EDを防ぐには、十分な睡眠時間の確保や睡眠の質が重要です。
男性ホルモンの分泌は、深夜1~3時の間に活発化するといわれているので、この時間帯までに入眠することが望ましいです。
勃起力アップには筋トレも効果的!運動不足を解消しよう
栄養バランスが偏った食事や慢性的なストレスのほかに、現代人に多く見られる傾向としてあげられるのが『運動不足』です。
運動をあまりしない生活では食事で摂取したカロリーを消費できず、肥満のリスクとなってしまうでしょう。
肥満は動脈硬化や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクとなりますので、EDを回避するためにも適度な運動が大切です。
勃起力を上げる為に!日常に有酸素運動を
有酸素運動は血液の巡りが良くなるためED対策に有効といわれています。
ウォーキングやランニング、水泳といった有酸素運動は心臓の筋肉を鍛えるのに効果的で、ポンプ機能を向上させることで血液の循環を促します。
その上、体内に蓄積している余分な脂質を消費するため、肥満や動脈硬化の予防も期待できるでしょう。
たとえ太っていなかったとしても、運動不足が続けばテストステロンの分泌量は減少してしまいます。
EDの改善、もしくは予防のために、普段から適度な運動をして肥満を解消することが大切です。
筋肉がつくと男性としての自信にもつながる
筋肉がつくとモチベーションや挑戦意欲が上がるといわれています。
この要因としてテストステロンが関係しており、運動によって刺激を受けた筋肉から分泌されることがわかっています。
筋トレを続けていけばそれだけテストステロンの高い状態が維持され、モチベーションの高い状態をキープできるでしょう。
また、幸せホルモンとよばれる「セロトニン」も分泌され、精神の安定やストレス発散効果が期待できます。
精神的にポジティブな方向に向いていくので、男性としての自信もついていきます。
生活習慣を改善してEDを予防しよう!それでもだめならED治療薬を
EDは身体的要因か心理的要因もしくは双方が原因となり起こります。
身体的・精神的に健康な男性であれば、勃起障害を引き起こす心配はほとんどありません。
心身の健康状態は、日頃の生活習慣で高めることができます。
上記のような習慣を意識することが大切です。
EDを根本から解決するため、予防するために、ぜひここで紹介したポイントを心に留めて生活習慣を見直してみてください。
とはいえ、長年の習慣を改善するのはそう簡単なことではありません。
最初からすべてを変化させようとするのではなく、できることから毎日少しずつ変えていきましょう。
それでも難しい場合にはED治療薬を使用してみるのも良いでしょう。
バイアグラやレビトラ、シアリスなどのED治療薬は勃起力を向上させてくれます。
服用することで血管を広げ、ペニスに血液が流れやすくなり、力強い勃起が可能になります。
もちろん、生活習慣の改善も大切です。
日頃から見直しを心がけつつ、ED治療薬を併用することが大切です。
まとめ
「勃起力に鉄分は有効?ED改善に効く栄養素とは」について紹介していきましたが、いかがでしょうか。
EDの原因としてあげられる動脈硬化。
動脈硬化を引き起こす要因は生活習慣病をはじめとした日頃の生活習慣が大きく関わってきます。
EDを改善するためにも日頃からの生活習慣の見直しが重要といえるでしょう。
鉄分は血液を作るための大事な栄養素であり、鉄分が増えればそれだけ勃起力の向上が期待できます。
鉄分以外にも亜鉛、マグネシウムといったミネラルは精力アップに有効ですので、適切な量のミネラルを継続して摂取しておいた方が良いでしょう。
運動不足や寝不足などについても、EDのリスクになりますので、こちらについても定期的な運動、十分な睡眠を心掛け、万病のもととなるストレスの軽減も行うことが望ましいです。
どうしてもという場合にはED治療薬を服用してみるのも一案です!
生活習慣の見直しを行いながら、内服薬を併行して使用していくことで、EDの速やかな改善が期待できるでしょう。
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この記事を書いた人
佐藤哲也
年齢: 28歳 出身地: 大阪府 趣味は読書。特に小説や詩、エッセイに興味があり、幅広いジャンルを楽しむ。 大学では文学部で創作文学を専攻し卒業後は大手出版社に就職。文芸誌や旅行雑誌、ウェブメディア向けの記事を執筆。
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