女性がパートナーに求める男性機能とは
パートナーのEDに対する理解度
日本に国内において、ED(勃起不全)の患者数は推定1,130万人を超えています。
羞恥のため受診できず放置している患者も含めると、この数字でさえ氷山の一角であるとも考えられています。
日本は海外に比べてパートナーと性行為をおこなう頻度も少なく、少子化も進んでいます。
EDは男性一人の問題ではなく、パートナーとともに解決していくべき問題といえるでしょう。
放っておいた場合、男性自身の精神的な負担になるだけではなく、パートナーの女性までもが「夫は加齢により性生活は営めない」と感じて「家庭内が冷え切っており、外で発散してきているのではないか」と疑うことで余計に関係が悪化してしまいます。
「EDは生活習慣病と同様一つの疾患であり、正しく治療をすれば治る」という認識を持って治療に取り組むことが大切です。
目次
パートナーが望む男性機能
ある大学が女性に対しておこなった調査によると、性生活で男性に求めること上位2項目が「陰茎の硬さ」「勃起維持力」という結果となりました。
女性は性行為において心のつながりを求める、とはよく耳にしますが、実は女性が男性に求めるもの上位2つは男女とも共通認識であったのです。
EDの治療をおこなった男性のパートナーにアンケートを実施すると「医療機関に受診したうえでのED治療薬服用であれば、特に抵抗はない」と考えている女性が過半数を占めるという結果でした。
さらに治療効果を得られたと回答した女性は、80%を超えていました。
しかし、ED治療はただ単に硬い勃起力を得ることが目的ではなく「満足する性生活をおこなうことができる」ということが最終的なゴールであることを忘れてはいけません。
勃起維持力
夜の生活において女性が男性に求める項目上位に、勃起維持力があげられます。
しかし現実の男性は、その勃起維持力に悩みを抱えていることが多いといわれています。
自慰行為では射精できるのに、女性との性行為では中折れしてしまう方もいます。
また緊張で遅漏気味になってしまい、最後までたどり着かない状況を経験された男性は少なくないでしょう。
年を重ねると、生活習慣病などで勃起維持ができなくなることもあります。
満足できる性行為の条件には、射精までのひとときに勃起を維持しておくことが不可欠です。
勃起のメカニズムを考えると、勃起維持できない理由は大きくわけて2つあります。
神経系や血管の異常が原因となり身体的に勃起維持が難しいケースと、ストレスが強い状況下での悩みなどがある場合に精神的に性的興奮が得られず大脳からの指示がうまく伝達しないケースです。
大量のアルコールも、大脳から陰茎へ性的刺激が伝わりにくくなる要因ですので控えましょう。
適度な飲酒はリラックス効果もありますので勃起維持にも有効ですが、過剰なアルコールは神経を麻痺させ性的刺激も感じにくくさせるためです。
それでもうまくいかない場合は、ED治療薬の力を借りて陰茎海綿体に血液を集約させ中折れを防ぎましょう。
お薬を飲んでいるという安心感も、リラックス効果を高めてくれます。
勃起維持力が高まれば、パートナーと満足のいく時間を過ごすことができるでしょう。
勃起の硬さ
40代以上の男性の約7割が硬さに自信がないと回答しているアンケート結果もあり、硬さについては加齢とともに衰えを感じる方が多いようです。(硬さは男の勲章2005年調査より)
硬さに関しては、勃起の硬さスケールEHS(Erection Hardness Score:エレクション ハードネス スコア)という目安となるツールがあります。
日本版EHSスケールでは、陰茎が大きくならないというグレード0からそれぞれの硬さを1:こんにゃく、2:みかん、3:グレープフルーツ、4:りんご、と5段階で例えられます。
あくまでもこれは目安にすぎず主観も入るため、しっかりした検査を受けたい方は専門のクリニックで診断を受けましょう。
硬さに満足している男性は、恋愛・健康・性生活においても満足度が上がるという調査結果も公表されています。
このように夜の性生活が日常生活満足度に及ぼす影響は少なくありません。(グローバルベターセックスサーベイ2005より)
バランスの良い食事と適度な運動によって、生活習慣病のみならずED予防にも繋がります。
体中の血流が良くなれば陰茎海綿体の血管も弛緩し、大量の血液が陰茎へ流れ込むことになります。
すると、力強く硬い勃起状態が導かれ満足のいく性行為ができます。
すばやく陰茎の血流改善が可能である即効性のあるお薬も、たくさん販売されています。
生活習慣の改善に加えて、ED治療薬の力を借りて若い頃の硬さを手に入れ、パートナーと素敵な一夜を過ごしてみましょう。
男性不妊とED
男性不妊の原因には、精子の問題、精巣の問題、EDによるセックスレスの問題などがあります。
精子・精巣については専門的な検査と治療をおこないます。
EDの場合は、ED治療薬で解決する場合がほとんどです。
不妊原因がEDという方は比較的若年の方が多く、生活習慣病等を患っている可能性が低いためにスムーズに治療に入ることができます。
また、パートナーの協力も不可欠です。
男性に対し過度なプレッシャーを与えることなくうまくサポートできることが理想です。
具体的には、バランスの良い食事や適度な運動、禁煙など、一緒にはじめられる簡単な生活習慣を変えていきながら、お薬による治療をおこなうことになります。
EDに限ったことではありませんが、諦めず一緒に治療をする姿勢が大切です。
ED治療が誘発するパートナーシップ
海外の文献では「ED治療薬とは、とても有効な治療手段であるが、パートナーの女性が満足を得られていなければ結局男性自身の性的満足度も下がる」と結論づけているものもあります。
このことから、女性が性交渉に求めるものは機能面だけではないことがわかります。
EDの治療は医師の監督下であれば安全であると感じている女性が多く、ED治療薬を服用した男性のパートナーの8割以上が、期待通りかそれ以上の効果を実感しているようです。
満足できる性生活をおこなえているという女性は、生活にハリが出て魅力も増すという報告もありました。
男女ともにお互い満足できる性生活を送ることが、日常生活の充実とパートナーと更に絆を深めることにつながります。
ナイトライフの関心
EDはある日突然訪れます。多くの男性が、「そんな日もある」と自分に言い聞かせ、射精障害が何度も続きようやく違和感を抱きはじめます。
EDになった男性のほとんどは、最終的に自分がEDであるということを認めたがらないといいます。
なお、EDの心理的な要因にはパートナーである女性が関わっていることが多く、子供が欲しいあまり排卵日に性交渉のプレッシャーを男性にかけてしまうケースや、忙しいから・疲れているからと何度も断り続け男性が萎えてしまうケースなど、本来であれば一緒に問題解決していくパートナーであるはずの女性が原因を作ってしまっていることも少なくありません。
30代を超えると、若い時のように視覚的な刺激だけでは勃起が難しくなることもあります。
そんな時には、パートナーの女性が刺激を増やしてあげることが大切です。
ED治療薬は、催淫剤や媚薬のようにロマンティックな気分を高める効果はありません。
特に世界で初めてのED治療薬となったバイアグラとは、陰茎への血流をあげて正常な勃起状態を作り出す、れっきとした薬剤です。
あくまでも視覚的・感覚的な性的刺激によって勃起状態を作り出す医薬品ですから、パートナーの女性の協力は不可欠です。
女性が性行為に不満を感じていた場合には、男性も満足度が下がるというデータもでています。
お互いがナイトライフへの関心を持ち思いやりながらED治療をおこなうことで、問題解決までの道のりは近くなるでしょう。
性行為の満足度
この項目では、首都圏在住の20代~40代の女性5,600人ほどに実施されたアンケート調査結果を紹介します。
性生活の実態に関する調査では、約7割の女性が「今よりも性生活を充実させたい」と回答しました。
内容を見てみると、挿入時間や体位数よりも、前戯・後戯を長くしてほしいと希望する声が多かったそうです。
男性は性行為を通じてパートナーとの親密度を高めようとしますが、女性はコミュニケーションを十分に取ってから性行為にうつりたいと考える傾向にあります。
挿入だけではなくピロートークも含めて女性を満足させることができれば、男性の満足度も高まります。
性行為に満足している男性は「仕事も順調である」「毎日が楽しい」「活力が湧いてくる」と感じている方が非常に多いという調査結果もでています。
鬱々とひとりで悩みパートナーとの溝を深める前に、ED治療で生活の悪循環を断ち切りましょう。
なおEDの定義は、単に勃起や射精の有無だけではなく「満足できる性交が行えない状態」が3ヶ月以上持続していることを指します。
よって、マスターベーションでは射精できるからEDではないという理屈は成り立たず、女性との性行為がうまくいかず満足できないのであればEDということになります。
パートナーのために治療をはじめることも男性としての務めかもしれません。
日常生活への影響
前述のアンケート調査において、よりよい性生活によって日常がどう変わったかの変化を尋ねると「日常生活が楽しくなった」「生活にハリが出た」「よく眠れる」という意見が非常に多く聞かれました。
女性にとって重要なことのひとつに、性生活そのものの機能面(硬さ・勃起維持力)だけではなくパートナーである男性とよりよい関係を築くことがあげられるのは間違いないでしょう。
特に現代では、性生活がうまくいかないことをきっかけに関係が疎遠になり離婚にまで至る夫婦も少なくありません。
仕事のストレスそのものを軽減することは難しいことですが、ED治療薬の力を借りて性生活を充実させ普段の生活にハリを持たせることは簡単です。
男性としての自信が取り戻せれば、日中の佇まいも自信に満ちてくるものです。
「よりよい性生活に関する意識調査2005」によると、日本人男性の多くが望ましい陰茎形状に関して「より硬くなること」を望み、満足できる性行為に関しては「中折れすることなく射精できること」が重要であると回答しています。
これらをサポート・解決することがED治療薬の役割です。
以上のことから、ED治療薬は性行為の満足度を向上させるだけではなく、QOL(生活の質)を改善できるお薬ともいえるでしょう。
ED治療は自由診療のため費用はほぼ患者本人の負担になりますが、ED治療薬にはジェネリック医薬品も販売されています。
国内で認可されているバイアグラジェネリックなどは、先発薬と同じ成分・効果でありながら安く購入できますので、経済的な負担もおさえることができます。
EDはパートナーとともに克服する
EDは男性だけの問題ではありません。
パートナーである女性の手助けによって、早い改善を期待できます。
お互いに見て見ぬふりをするのではなくEDの原因と対策を共に考え克服することで、より良いパートナーシップを築いていけます。
女性側は男性に過度にプレッシャーを与えず、性的刺激を増やすサポートをしたり、規則正しい生活やバランスの良い食事を提案したりとできることからはじめましょう。
男性本人は自身がEDであることを認めて医療機関を受診し、しっかりと治療に向き合うことが大切です。
より満足できるナイトライフを手に入れ、いくつになってもイキイキとした日常生活を送りましょう。
参考文献
ED治療薬
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