ゾビラックスの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!
ゾビラックスは、有効成分アシクロビルがヘルペスウイルスの増殖を抑制して症状を緩和させる、ヘルペス感染症の治療薬です。ゾビラックスの副作用は、ヘルペスや帯状疱疹を繰り返す人にとって気になる情報の1つです。
お薬通販部スタッフ【監修】

この記事では、ゾビラックスの副作用について詳しく解説します。
ゾビラックスは抗ウイルス薬の一種で、ヘルペスや帯状疱疹の治療に用いられる代表的な医薬品です。
有効成分であるアシクロビルがヘルペスウイルスの増殖を抑制し、症状を緩和します。
しかし、場合によっては重大な副作用を引き起こすおそれがあるため注意が必要です。
この記事ではゾビラックスの副作用や特に注意が必要な人の特徴を解説します。
目次
ゾビラックスの主な副作用

抗ウイルス薬ゾビラックスの副作用として良く知られているのが、頭痛や嘔気、眠気、下痢、腹痛、胃痛、肝機能検査の上昇などです。
ここでは、副作用が起こりやすい部位ごとに紹介します。
消化器系の症状
ゾビラックスの服用による消化器系の副作用として、以下が報告されています。
0.1%~5%未満 | 0.1%~未満 | 頻度不明 |
・下痢 ・軟便 ・嘔気 ・嘔吐 ・腹痛 ・胃痛 ・心窩部痛 ・胃不快感 | ・消化不良 ・食欲不振 | ・胃炎 ・舌炎 ・口渇 ・便秘 ・鼓腸放屁 |
ゾビラックスを飲むと、主に下痢や嘔吐、腹痛、消化不良などの副作用が起こるおそれがあります。
単純疱疹がある人を対象に行った臨床試験や使用成績調査では、9,795例中110例(1.12%)で副作用が見られました。
主に見られたのは腹痛の副作用で、発現頻度は0.22%でした。
頻度は極めて稀ですが、万が一該当する症状がひどくあらわれた場合は医療機関の受診を推奨します。
精神神経の症状
ゾビラックスの服用による精神神経の副作用は、頻度不明となっているものがほとんどです。
主な副作用として、以下が挙げられます。
0.1%~5%未満 | 0.1%~未満 | 頻度不明 |
・傾眠 ・眠気 | ・振戦 ・めまい ・感情鈍麻 | ・意識障害 ・見当識障害 ・情動失禁 ・うつ状態 ・そう状態 ・集中力障害 ・徘徊 ・離人症 ・興奮 ・健忘 ・多弁 ・不眠 ・不安 ・言語障害 ・独語 ・異常感覚 ・運動失調 ・歩行異常 ・不随意運動 ・れん縮 ・しびれ感 ・眼振 |
特に腎障害がある人や腎機能が低下している人、高齢者は精神神経系の副作用が起こりやすいので十分な注意が必要です。
頭痛や発熱などの症状
ゾビラックスでは、頭痛や発熱などの副作用も報告されています。
副作用が起こる頻度は、頭痛が0.1%〜5%未満、発熱が0.1%未満です。
服用後に異常があった場合は、服用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
ゾビラックスの重大な副作用

ゾビラックスは他にも、以下のような重大な副作用が報告されています。
上記の副作用は、いずれも頻度不明です。
過度な心配はいりませんが、症状があらわれた場合は速やかに服用を中止し、医師に相談することを推奨します。
ゾビラックスの副作用に注意する人

年齢や体質によっては、ゾビラックスの副作用が出やすくなるおそれがあります。
以下の項目に該当する人は、副作用に注意しながら服用することをおすすめします。
高齢者
高齢者の場合、ゾビラックスの副作用が出やすいおそれがあります。
ゾビラックスは腎臓から排泄されるお薬です。
高齢者では腎機能が低下していることが多く、お薬が排泄されずに高い血中濃度が持続することがあります。
特に精神神経系の副作用があらわれやすいことため十分に注意してください。
また、高齢者では水分摂取量が低下していることが多く、脱水を起こしやすい状態になっています。
脱水が起こると腎障害があらわれやすいため、多めの水で服用してください。
肝障害のある人
肝障害がある人がゾビラックスを服用すると、肝障害が悪化するおそれがあります。
服用できないわけではありませんが、医師と相談して様子を見ながら慎重に服用してください。
腎障害のある人
腎障害がある人、もしくは腎機能が低下している人がゾビラックスを服用すると、精神神経系の副作用があらわれやすいことがわかっています。
該当する人は、投与間隔を長くするなど対処が必要です。
腎機能の指標となるクレアチニンクリアランスの値に応じて投与間隔を設定しましょう。
クレアチニンクリアランス | 単純疱疹の治療 | 帯状疱疹の治療 |
>25 | 1回200mgを1日5回 | 1回800mgを1日5回 |
10~25 | 1回200mgを1日5回 | 1回800mgを1日3回 |
<10 | 1回200mgを1日2回 | 1回800mgを1日2回 |
免疫機能が低下している人
ゾビラックスは、基本的に免疫機能が安定している人に用いられるお薬です。
悪性腫瘍や自己免疫疾患などにより免疫機能が低下している人は、ゾビラックスの服用ではなくアシクロビルの点滴を受けることを検討してください。
脱水症状を起こしやすい人
腎障害や腎機能の低下などがあり脱水症状を起こしやすい人は、ゾビラックス服用中の水分補給をしっかりと行いましょう。
ゾビラックスで報告されている腎障害の副作用は、水分を十分に摂取することで予防可能です。
脱水症状を起こしやすい人は腎障害になりやすいため注意してください。
まとめ

ゾビラックスに限らず、化学的に製造された医薬品には必ず副作用のリスクが伴います。
ゾビラックスを服用して副作用を強く感じる人は、かかりつけの医師に相談することが大切です。
この記事を参考にゾビラックスの副作用を理解し、口唇ヘルペスや帯状疱疹の早期改善にお役立てください。
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