ゾニセップの有効成分ゾニサミドについて
ゾニセップはゾニサミドを有効成分として配合した医薬品で、てんかん発作の治療に用いられます。ゾニセップの有効成分について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ゾニセップは主にてんかん発作の治療に用いられる医薬品で、代表的な抗てんかん薬「エクセグラン」のジェネリックです。
エクセグランと同様に有効成分としてゾニサミドを配合しており、脳の神経細胞の異常な興奮を鎮め、てんかん発作を抑制する作用があります。
本記事では、ゾニセップの有効成分であるゾニサミドについて解説します。
目次
ゾニサミドについて

ゾニサミドの作用について解説する前に、そもそもゾニサミドがどのような有効成分なのか知っておきましょう。
抗てんかん薬の一種
ゾニサミドは抗てんかん薬に用いられる有効成分の一種です。アメリカやオーストラリア、イギリスでは成人のてんかんの部分発作に、併用治療薬として用いられています。
一方、日本では部分発作だけでなく全般発作、混合発作に対する併用治療薬として用いられるほか、単剤処方も認められています。
てんかんとは
てんかんは脳の病気の一種で、脳内の神経細胞が異常な電気的興奮を起こすことで、さまざまな発作的症状を引き起こすことが特徴です。
発作は大きく部分発作(焦点発作)と全般発作に分けられ、主に次のような症状が見られます。
部分発作(焦点発作)は意識をともなう単純部分発作と、意識・記憶障害とともなう複雑部分発作、および全般発作の強直間代発作に発展する二次性全般化発作の3つに分類されます。
全般発作では脳の神経細胞全体が興奮状態に陥り、意識を失ったうえでさまざまな行動を示す点が特徴です。
欠神発作は主に小児期に見られ、突然のように反応がなくなったり、話が途切れたりします。症状の発現時間が非常に短いため、てんかんと気づかれずに放置されるケースも珍しくありません。
パーキンソン病に対しても有効
ゾニセップの有効成分であるゾニサミドは日本で開発された抗てんかん薬の主成分ですが、パーキンソン病に対しても有効であることが偶然発見されました。
2007年に行われた無作為化二重盲検比較試験において、ゾニサミド服用群ではプラセボ群に比べ、症状の有意な改善が見られたと報告されています。
パーキンソン病とは
パーキンソン病は、脳の神経細胞の一種である「黒質」に存在する神経伝達物質「ドパミン」が減少する病気です。
ドパミンは運動調節に関わる神経伝達物質のため、減少すると以下4つの運動症状を起こしやすくなります。
パーキンソン病は脳の細胞内に「αシヌクレイン」と呼ばれるタンパク質が凝集して発症しますが、詳しい原因については分かっていません。
パーキンソン病は難病に指定されており完治は望めませんが、適切な治療により症状の進行を遅らせ、通常の生活を継続することが期待できます。
![]() ゾニセップは、サンファーマが開発した抗てんかん薬で、エクセグランのジェネリック医薬品です。ナトリウムチャネルの活性を抑制し、強直間代(きょうちょくかんたい)発作、欠神発作、ミオクロニー発作の他、パーキンソン病の手・足の振るえ強ばりの治療に使用されています。 1箱:1,800円~ |
ゾニサミドの作用

次に、ゾニサミドの作用についててんかんとパーキンソン病とに分けて紹介します。
てんかんに対する作用
ゾニサミドは以下の作用により、てんかん発作に対して効果的と考えられています。
パーキンソン病に対する作用
ゾニサミドのパーキンソン病に対する作用機序に関しては十分に解明されていません。しかし、以下の作用によりパーキンソン病の進行を遅らせるのではないかと考えられています。
ゾニセップを取り扱う際の注意点

抗てんかん薬は長期にわたり服用するのが一般的であるため、適切に取り扱う必要があります。
ゾニセップに限らず抗てんかん薬は直射日光が当たらず、高温多湿にならない環境で保管してください。冷蔵庫に入れる必要はなく、室温での保管で構いません。
誤飲を避けるため子どもの手が届かない場所で保管しましょう。
ゾニセップ以外の薬剤やサプリメントと一緒に保管すると、性質や形状に変化を生じる恐れがあります。また、消費期限が過ぎたゾニセップの服用は避けてください。
まとめ

ゾニセップの有効成分であるゾニサミドには、脳の神経細胞の異常な興奮を鎮め、てんかん発作を抑制する作用があります。また、作用機序は不明ながら、パーキンソン病にともなう症状の進行を遅らせる効果も期待できます。
ゾニセップは海外製の医薬品のため、購入の際には信頼できる個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。
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