トラマドールの服用方法と注意点について
トラマドールの服用方法について詳細に解説します。服用に際しての注意点も紹介しているので参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]

トラマドールはカナダの大手製薬会社「アポテックス」が製造・販売しているオピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)です。
有効成分のトラマドール塩酸塩にはオピオイドμ受容体に作用し、非オピオイド鎮痛薬で治療困難な慢性疼痛、および各種がんにともなう痛みを緩和します。
本記事ではトラマドールの服用方法と注意点について解説します。
目次
トラマドールの概要

トラマドールはオピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)の一種で、非ステロイド性消炎鎮痛薬などに比べて高い鎮痛作用を持つ点が特徴です。
オピオイド鎮痛剤に分類されますが麻薬性はなく、モルヒネなどの医療用麻薬に比べると副作用や依存性などのデメリットが低くなっています。
トラマドールの服用方法

トラマドールを服用する際には用法・用量や初回服用量、服用間隔などについて詳しく知っておく必要があります。
用法・用量
成人がトラマドールを服用する場合、トラマドール塩酸塩で100〜300mgを1日4回に分けて服用します。
症状に応じて服用量を増減しますが、1日につきトラマドール塩酸塩で400mgを超えないよう注意してください。また、1回につきトラマドール塩酸塩で100mg以上を服用しないでください。
初回服用量
トラマドールをはじめて服用する方は、1回につきトラマドール塩酸塩で25mgから開始してください。
服用間隔
トラマドールを服用する際には、間隔を4〜6時間設けるのが基本です。
増量および減量
トラマドールは鎮痛効果が最大限に得られ、なおかつ副作用のリスクが最小となる用量を用いるのが原則です。
症状に応じて1回につきトラマドール塩酸塩で25mgから増量・減量しますが、自分の判断ではなくかかりつけ医などの指導を仰いでください。
がん疼痛患者の疼痛増強時の臨時追加投与
がんをお持ちの方で痛みが激しい際には、レスキュー・ドーズとして1日量の¼~⅛を追加で服用してください。
トラマドールを服用する際の注意点

トラマドールを服用する際には以下5点に注意してください。
4週間で期待する効果が得られない際は他の治療法を検討
トラマドールを服用して4週間経っても期待する効果が得られない際には、他の治療法を検討する必要があります。
トラマドールをはじめとする鎮痛剤はあくまでも対症療法のため、長期にわたり漫然と服用しないでください。
服用の必要がなくなったら徐々に減量
慢性疼痛が改善するなどトラマドールを服用する必要がなくなった際には、徐々に減量してください。
いきなり服用を中断すると退薬症候を発現する恐れがあるため、かかりつけ医などの指導を仰いで徐々に減薬する必要があります。
がん疼痛への鎮痛効果が不十分な際は治療薬の変更を検討
トラマドール塩酸塩で1日300mgを服用してもがん疼痛の鎮痛効果が十分に得られない場合は、モルヒネなど強オピオイドへの変更を検討する必要があります。
水かぬるま湯で服用する
トラマドールに限らず、医薬品は水かぬるま湯で服用するのが原則です。
牛乳などの乳製品で医薬品を服用すると、胃腸に膜が張られて有効成分の吸収が妨げられる恐れがあります。
集中力を要する作業は避ける
トラマドールを服用すると眠気やめまい、意識消失を引き起こす可能性があります。
重大な事故につながる恐れがあるため、トラマドールを服用中の方は自動車の運転や危険をともなう機械の操作など、集中力を要する作業は行わないでください。
まとめ

トラマドールの有効成分であるトラマドール塩酸塩には、非オピオイド鎮痛薬では改善が困難な慢性疼痛、および各種がんにともなう痛みの改善が期待できます。
ただし、トラマドールをはじめとする鎮痛薬の服用はあくまでも対症療法のため、原因を突き止めて根本的な改善を目指すことが重要です。
トラマドールを購入した際には用法用量を守って正しく服用し、慢性疼痛やがんにともなう痛みの緩和にお役立てください。
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お薬通販部スタッフ