この記事では、シルダリストの効果的な飲み方（服用方法）について解説します。

シルダリストは、シルデナフィルとタダラフィルという2種類の有効成分を含んでいるED（勃起不全）治療薬です。

有効成分が2種類配合されていることから、より高い効果が期待できる一方、飲み方を誤ると十分な効果が得られなかったり、副作用のリスクが高まったりするおそれがあります。

この記事では、シルダリストを飲むタイミングや注意点についても解説するので、購入を検討している人はぜひ参考にしてください。

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シルダリストの効果的な飲み方（服用方法）

シルダリストの有効成分であるシルデナフィルは1回25〜50mg、タダラフィルは1回10mgの服用が推奨されています。

そのため、両方の成分を含むシルダリストは1つの成分が含まれているED治療薬と異なった飲み方（服用方法）も押さえておく必要があります。

ここでは、シルダリストの効果的、かつ安全な飲み方（服用方法）として以下を解説します。

1/4錠程度を1日1回服用する

シルダリストには、1錠あたりシルデナフィルが100mg、タダラフィルが20mg含まれています。

このまま服用すると過剰摂取に繋がるおそれがあるため、初回の服用時はピルカッターなどで1/4に割ってから服用してください。

1/4錠にすると、シルデナフィルの量が25mg、タダラフィルの量が5mgとなるため、適量を服用できるようになるでしょう。

体質や年齢によっては効き目が変わることもあるので、調整しながら服用することが重要です。

1/4錠では効果が不十分な場合は、1/2錠に増やしても構いませんが、自己判断で用量を決めるのは危険です。

初めて服用する人は、なるべく医療機関の受診を推奨します。

水かぬるま湯で服用する

シルダリストを服用する際は、水またはぬるま湯で飲むようにしましょう。

ジュースや炭酸飲料、アルコールなどで服用すると、有効成分の吸収に影響が出たり、副作用があらわれやすくなったりするおそれがあります。

特にアルコールと併用すると、血圧が過度に下がったり、頭痛やめまいが起こる危険性があるため注意が必要です。

効果をしっかりと得るためには、水かぬるま湯で決められた用量を守って服用することを推奨します。

また、服用時には他の飲み物との併用を避けてください。

性行為の約1時間前に服用する

シルダリストは、性行為の約1時間前に服用することで十分な効果が期待できます。

有効成分であるシルデナフィルとタダラフィルは、いずれも性行為の約1時間前に服用することとなっているので、タイミングを守ることが重要です。

シルデナフィルとタダラフィルには即効性がない傾向にあるので、性行為の直前に服用しても十分な効果は得られません。

効果があらわれるまでには個人差もありますが、余裕を持って1時間前を目安に服用しておくと安心です。

高齢者や肝障害・腎障害のある人は低用量を服用する

高齢者や肝機能・腎機能に障害がある人がシルダリストを服用する場合は、通常よりも少ない用量から始める必要があります。

高齢者、肝障害または腎障害がある人がシルデナフィルを服用する場合、血中濃度が増加する可能性があるため25mgから服用を開始しなければなりません。

タダラフィルの場合は、中等度または重度の腎障害がある人は5mgから開始し、10mgを超えないように服用するという決まりがあります。

高齢者や肝障害・腎障害がある人は、低用量からの服用が推奨されているため、医師の指示を受けたうえで調整しましょう。

服用間隔は24時間空ける

シルダリストは、有効成分の効果が長時間持続する傾向にあるため、服用間隔は必ず24時間空ける必要があります。

たとえ効果が切れたと感じた場合でも、次の服用までに24時間以上の間隔を保たないと、血中濃度が高くなり副作用が強く出るリスクが高まるでしょう。

特に、シルダリストには2種類の有効成分が含まれており、短期間での再服用は危険です。

再度服用したとしても効果が強まることはなく、体への負担が大きくなるでしょう。

安全性を確保し、安定した効果を得るためには、最低でも24時間は空けて服用してください。

シルダリストを飲むタイミング

シルダリストは、性行為の直前に飲んでも十分な効果を得られません。

なぜなら、有効成分のシルデナフィルとタダラフィルが体内で作用するまでに、一定の時間が必要になるからです。

どちらも、服用してから1時間ほどで効き始めるため、性行為の約1時間前に服用するのが適切です。

また、タダラフィルは効果が長時間持続するため、一度の服用で持続的な効果を得られるのも特徴として挙げられます。

タイミングを誤ると効果を実感しにくくなる可能性があるため、時間に余裕を持って服用することが大切です。

シルダリストは食事の影響を受ける？

シルダリストは、食事の影響を受ける可能性があります。

有効成分の1つであるシルデナフィルは、食事とともに服用すると空腹時に服用したときと比べて、効果があらわれるまでの時間が延長されることがわかっています。

特に脂っこい食事の後に服用すると、シルデナフィルの吸収が遅れる可能性が高くなります。

一方、タダラフィルは食事の影響を受けにくい成分とされていますが、シルダリストにはシルデナフィルも含まれているため、食後すぐの服用は避けた方が良いといえるでしょう。

シルダリストを服用するときの注意点

ここでは、シルダリストを服用するときの注意点として以下を解説します。

グレープフルーツを摂取しない

シルダリストを服用する際には、グレープフルーツおよびグレープフルーツジュースの摂取をできるだけさけてください。

併用が禁止されているわけではありませんが、同時に摂取するとシルダリストの血中濃度が上昇し、副作用が起こりやすくなるおそれがあります。

グレープフルーツジュースに含まれるフラノクマリン類には、CYP3A4を阻害する作用があります。

CYP3A4は肝臓に存在する酵素の一種で、シルダリストなどED治療薬の有効成分を代謝する働きを持ちます。

特に、有効成分の1つであるタダラフィルは、CYP3A4を強く阻害する働きがある成分と併用した際に血中濃度が上昇することが認められています。

有効成分の効果が強く出るのは良いことのように思われますが、同時に副作用の発現リスクも上昇するため注意が必要です。

過度のアルコール摂取は避ける

アルコールはシルダリストの併用禁忌ではありませんが、過度に摂取すると脳の機能が低下し、性的興奮が陰茎に伝わりにくくなる可能性があります。

また、シルダリストをはじめとするED治療薬には血行を促進する作用があるため、同様の作用を持つアルコールを多量に摂取すると、めまいや低血圧を引き起こす恐れがあります。

また、アルコールには中枢神経を抑制する働きもあるため、アルコール単体でも頭痛やめまい、ふらつきなどの症状があらわれやすくなることにも注意が必要です。

シルダリストを服用しても、効果が出にくくなったり副作用のリスクが上昇したりする可能性があるため、過度のアルコール摂取は避けてください。

服用後は運転や機械操作をなるべく避ける

シルダリストを服用した後は、自動車の運転や機械の操作といった集中力が必要な行動はなるべく避けた方が良いでしょう。

なぜなら、有効成分によって血圧の低下や頭痛、めまい、視覚異常などの副作用が一時的にあらわれることがあるからです。

事故や怪我の原因になるおそれがあるため、服用後に運転や高所での作業を行うのは危険です。

特に、初めて服用する場合は自分にどのような副作用が起こるか明確にわかっていません。

安全を確保するためにも、服用後の行動には十分に注意を払う必要があります。

持続勃起が見られる場合は医師に相談する

シルダリストの服用後、性行為が終わったにもかかわらず勃起が4時間以上続く場合は、持続勃起症の副作用が出ているおそれがあります。

持続勃起を放置すると、陰茎の血流が障害されて組織が損傷し、最悪の場合は勃起機能が失われるリスクがあります。

稀な副作用ではありますが、万が一発現した場合は自己判断で対処せず、なるべく早めに医師の診察を受けてください。

予防のためには、正しい用法用量を守ることが大切です。

副作用がひどい場合は服用を中止する

シルダリストを服用した後に頭痛や吐き気、めまい、視覚異常などの副作用が強く出た場合には、無理に続けて服用せず一旦服用を中止することが重要です。

副作用は誰にでも起こりうるものであり、軽度であれば問題ないこともあります。

しかし、症状が日常生活に支障をきたすほどの場合はすぐに服用を中止してください。

特に胸の痛みや強い動悸、呼吸困難といった重篤な症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

まとめ

シルダリストは、シルデナフィルとタダラフィルの2つの有効成分を含むED治療薬です。

1日1回、1/4錠（※）を目安に水またはぬるま湯で服用し、性行為の約1時間前に飲む方法が基本です。

効果が不十分な場合は、1/2錠まで増やしても問題ありませんが、いずれの場合も服用間隔を24時間以上空ける必要があります。

その他、高齢者や肝機能・腎機能障害がある人は低用量から服用を開始してください。

食事の影響や飲み合わせにも注意が必要で、特にグレープフルーツジュースやアルコールと一緒に飲むのは避けるべきです。

服用後に副作用が出たり、体調に異変が生じたりした場合は、自己判断で継続せず医師に相談することが大切です。

※シルダリストをピルカッターで半分に割る場合、成分が均一にならない可能性があるため、事前に医師や薬剤師に相談することを推奨します。