オルリファストの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!

肥満治療薬オルリファストの副作用は、体重や体脂肪に関するお悩みがある方にとって気になる情報の1つです。オルリファストの副作用や対処法について解説します。

からだ ダイエット

記事公開日:2024.06.27

最終更新日:2024.06.28

お薬通販部スタッフ【監修】

オルリファストの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!

オルリファストは有効成分オルリスタットを配合した肥満治療薬で、世界80ヶ国以上で用いられているゼニカルのジェネリック医薬品でもあります。

ゼニカルと同様、それほど重篤な副作用のリスクがないオルリファストですが、服用前に危険性について知っておくことは重要です。

本記事ではオルリファストの服用で起こり得る副作用の種類や発現頻度、および副作用が出た際の対処法について解説します。

肥満治療薬オルリファストの副作用

肥満治療薬オルリファストの副作用の見出し画像

オルリファストの副作用に関して、以下3つのカテゴリーに関する副作用の種類、および発現率について解説します。

  • 胃腸症状
  • 胃腸症状以外の有害事象
  • ビタミン値低下の発生率

先発医薬品であるゼニカルの添付文書を基に、オルリファストの副作用のリスクについて見ていきましょう。




胃腸症状

オルリファストをはじめとするオルリスタット錠を服用した際に起こり得る主な副作用が胃腸症状です。

120mgのゼニカル(オルリファスト錠)を服用した群とプラセボ群で、以下のような胃腸症状の発現率の差が見られました。

胃腸症状1年目2年目
ゼニカル服用群プラセボ群ゼニカル服用群プラセボ群
脂性斑点26.6%1.3%4.4%0.2%
分泌物を伴う放屁23.9%1.4%2.1%0.2%
便意切迫22.1%6.7%2.8%1.7%
脂肪便・油便20.0%2.9%5.5%0.6%
油性排泄11.9%0.8%2.3%0.2%
排便の増加10.8%4.1%2.6%0.8%
便失禁7.7%0.9%1.8%0.2%

オルリファスト(オルリスタット錠)を服用した際に多く見られる副作用が、脂性斑点や分泌を伴う放屁、便意切迫、脂肪便・油便です。

これらの胃腸症状はオルリファストの服用開始から3ヶ月以内に起こり、1週間から4週間で落ち着くのが一般的です。

しかし、半年以上も胃腸症状が続くケースもあり、全体のおよそ8.8%がオルリスタット錠での治療を断念しています。


オルリファスト商品写真

オルリファストは体内での脂肪吸収を抑制し、肥満症を治療するジェネリック医薬品です。

1箱:4,300円



胃腸障害以外の有害事象

オルリスタット錠を用いた7つのプラセボ対照臨床試験において、胃腸障害以外に以下の有害事象が見られました。

消化器系

有害事象1年目2年目
ゼニカル服用群プラセボ群ゼニカル服用群プラセボ群
腹痛・腹部不快感25.5%21.4%
吐き気8.1%7.3%3.6%2.1%
感染性下痢5.3%4.4%
直腸の痛み・不快感5.2%4.0%3.3%1.9%
歯の障害4.3%3.1%2.9%2.3%
歯肉疾患4.1%2.9%2.0%1.5%
嘔吐3.8%3.5%




呼吸器系

有害事象1年目2年目
ゼニカル服用群プラセボ群ゼニカル服用群プラセボ群
インフルエンザ39.7%36.2%
上気道感染症38.1%32.8%26.1%25.8%
下気道感染症7.8%6.6%
耳鼻科系の症状2.0%1.6%




筋骨格系

有害事象1年目2年目
ゼニカル服用群プラセボ群ゼニカル服用群プラセボ群
背部痛13.9%12.1%
下肢痛10.8%10.3%
関節炎5.4%4.8%
筋肉痛4.2%3.3%
関節障害2.3%2.2%
腱炎2.0%1.9%




その他

有害事象1年目2年目
ゼニカル服用群プラセボ群ゼニカル服用群プラセボ群
頭痛30.6%27.6%
めまい5.2%5.0%
倦怠感7.2%6.4%3.1%1.7%
睡眠障害3.9%3.3%
発疹4.3%4.0%
乾燥肌2.1%1.4%
月経不順9.8%7.5%
膣炎3.8%3.6%2.6%1.9%
尿路感染7.5%7.3%5.9%4.8%
精神不安4.7%2.9%2.8%2.1%
うつ3.4%2.5%
中耳炎4.3%3.4%2.9%2.5%
足のむくみ2.8%1.9%

ただし、胃腸障害以外の有害事象に関しては、オルリスタット錠服用群とプラセボ群の間で有意と言いきれるほどの差は見られません

そのため、オルリファストだけが有害事象の原因とは断定できない可能性があります


ビタミン値低下の発生率

オルリファストを服用して1年もしくは2年が経過した成人を対象とした2回の診察で、以下のビタミン値の低下が見られました。

ゼニカル服用群プラセボ群
ビタミンA2.2%1.0%
ビタミンD12.0%6.6%
ビタミンE5.8%1.0%
βカロテン6.1%1.7%

両群ともにビタミンの補給を行っていない方が対象ですが、オルリファスト服用群ではプラセボ群に比べ、ビタミン値に有意な低下が見られます


副作用を強く感じる際の対処法

オルリファストの主な副作用は胃腸症状で、特に脂性斑点や分泌を伴う放屁、便意切迫、脂肪便・油便などが出やすい傾向にあります。

大半は症状の発症から1週間〜4週間以内に消失しますが、あまりにも症状が強い場合はオルリファストの服用を中断し、かかりつけ医の診察を受けてください


まとめ

まとめの見出し画像

オルリファストの主な副作用は脂性斑点や分泌を伴う放屁、便意切迫、脂肪便・油便などですが、通常は1週間から4週間程度で落ち着きます

しかし、中には胃腸症状が長く続くケースもあるため、心配な方はかかりつけの医師に相談するのがおすすめです。

今回の記事を参考にオルリファストの服用で起こり得る副作用について理解し、ダイエットの成功にお役立てください。

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