ミノサイクリンの併用注意薬とは?ミノサイクリンの服用に注意すべき人も解説!

クラミジアや皮膚感染症などの治療でミノサイクリンを服用している際、他の症状が出て薬を飲むことになった場合は、併用に問題がないかを確認しておくことが大切です。本記事ではミノサイクリンの併用注意薬や服用に注意すべき人を詳しく解説します。

お薬通販部スタッフ[監修]

ミノサイクリンの併用注意薬とは?ミノサイクリンの服用に注意すべき人も解説!

ミノサイクリンの併用注意薬とは、同時に飲むことでミノサイクリンの効果が増強または減弱したり、副作用が出やすくなる種類のことを言います。

この記事ではミノサイクリンにどんな併用注意薬があるのか、具体的な種類や併用の影響、注意すべき人についてお伝えします。

ミノサイクリンの併用注意薬とは?

ミノサイクリンの併用注意薬には、日常的に服用することが多い種類が複数あります。

細菌感染症の治療にミノサイクリンを服用し、他の薬を使う必要が出てきた場合は以下でご紹介する種類と併用による影響に注意しておくようにしましょう。




制酸剤

制酸剤には、以下などがあり、胃腸薬や便秘薬、貧血を治療する医薬品に使用されています。

  • カルシウム
  • マグネシウム
  • アルミニウム
  • ランタン及び鉄剤

上記のような制酸剤をミノサイクリンと同時に飲んでしまうと有効成分ミノサイクリンの吸収が弱くなり、細菌タンパク合成・増殖、殺菌・抗菌といった効果が減弱するおそれがあります。

制酸剤を服用する必要が出た場合はミノサイクリンとの同時服用を避け、2~4時間程度の間隔を取ることが推奨されています。

抗凝

抗凝血剤はワルファリンカリウムなどを指し、血液の凝固を防ぐ治療薬です。

ミノサイクリンとワルファリンカリウムなどの抗凝血剤を同時に服用してしまうと、以下のような影響が出るとの報告があります。

  • 血液をサラサラにする血漿プロトロンビン活性の抑制
  • 腸内細菌の減少によりビタミンK合成が阻害される
  • 抗凝血剤の作用を強める

ワルファリンカリウムは血栓の治療に使用される、比較的身近な医薬品と言えます。

ミノサイクリンとワルファリンカリウムの併用は、両剤の効果に影響を与えてしまうことがあるため注意しましょう。

スルホニル尿素系血糖降下薬

スルホニル尿素系血糖降下薬とは糖尿病などの治療に使用される薬で、以下などの種類があります。

  • グリクロピラミド
  • グリベンクラミド
  • グリメピリド

上記のようなスルホニル尿素血糖降下薬とミノサイクリンを併用してしまうと、血糖値の降下が強まるおそれがあります。

血糖値の低下はふるえや動悸などの症状が出やすくなるため、ミノサイクリンとスルホニル尿素系血糖降下薬の併用は避けるようにしましょう。



心血管系用薬

心血管系用薬は心房細動やうっ血性心不全、粗動における頻脈などの治療に使用され、ジゴキシンなどがあります。

ミノサイクリンとジゴキシンを同時に服用してしまうと、以下のような報告があるため注意が必要です。

  • ミノサイクリンがジゴキシンの効果を増強させる
  • ジゴキシンの中毒症状が出やすくなる

両剤の併用でジゴキシンによる中毒症状が出やすくなるのは、成分を代謝するための腸内細菌が減少し、ジゴキシンの血中濃度が高くなることが原因と考えられています。



ビタミンAやレチノイド製剤〈外用薬を除く〉

外用薬を除くビタミンAやレチノイド製剤は、シワやたるみなど皮膚領域の治療に用いられる薬で、以下のようなものがあります。

  • ビタミンA
  • レチノールパルミチン酸エステル
  • エトレチナート
  • トレチノイン

上記のビタミンAやレチノイド製剤(外用薬を除く)とミノサイクリンを同時に飲んでしまうと、頭蓋内圧上昇のリスクが高まるおそれがあります。

頭蓋内圧上昇はめまいや頭痛、吐き気などの症状が出やすいため、両剤の併用に注意しましょう。



黄体・卵胞ホルモン配合剤、経口避妊剤

黄体・卵胞ホルモン配合剤・経口避妊剤は婦人科領域の治療に使用されています。

ミノサイクリンと上記の治療薬を同時に服用してしまうと、以下のような影響があります。

  • 黄体・卵胞ホルモン配合剤の効果が減弱する
  • 不正出血が起こりやすくなる

黄体・卵胞ホルモン配合剤・経口避妊薬は幅広い年代の女性に使用されることが多い薬です。

ミノサイクリンを服用中に上記の治療薬が必要になった場合は、両剤の効果を得るためにも併用に注意が必要です。

抗悪性腫瘍薬

抗悪性腫瘍薬はがん治療や自己免疫疾患などの治療に使用される薬で、以下などがあり、ミノサイクリンとの併用に注意が必要とされています。

  • メトトレキサート
  • ポルフィマーナトリウム

上記とミノサイクリンを併用してしまうと、メトトレキサートについては作用が増強されたり、ポルフィマーナトリウムは光線過敏症を引き起こす恐れがあるとされています

いずれも思わぬ副作用発現のおそれがあるため注意が必要です。




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ミノサイクリンの服用に注意すべき人は?

ミノサイクリンの服用では、注意すべきケースが複数あります。

服用に注意すべき人を把握しておくと、重大な副作用の発現や効果減弱および増強を防ぐことにつながります。

ここではミノサイクリンの服用に注意すべき人を詳しく見ていきましょう。

ミノサイクリンの服用に注意すべき人

ミノサイクリンの服用に注意すべき人を以下にまとめてみました。

  • 高齢者
  • 小児等
  • 合併症や既往歴等がある人
  • 腎機能障害がある人
  • 肝機能障害がある人
  • 妊婦
  • 授産婦

上記に当てはまる方がミノサイクリンを服用してしまうと効果の減少および増強、副作用発現のおそれが高まるため注意が必要です。



ミノサイクリンの服用ができない人

ミノサイクリンをはじめとするテトラサイクリン系の抗菌薬を過去に使用し、過敏な反応が出た方は服用できません。



まとめ

まとめの見出し画像

本記事ではミノサイクリンの併用注意薬、服用に注意すべき人を解説してきました。

ミノサイクリンを服用中に他の薬を使う必要が出てきた場合は、本記事を参考に併用に問題がないかを確認し、正しい服用で早期改善につなげていきましょう。

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