ケトコナゾールはどのくらい効く?臨床試験データからお薬の有効性を解説します
ケトコナゾールは、皮膚の真菌感染症で使用されているお薬です。真菌感染症の治療におけるケトコナゾールの有効性について臨床試験の結果をもとに解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ケトコナゾールはあらゆる表在性の皮膚真菌症に効果を発揮する外用抗真菌薬であり、表在性の皮膚真菌症の疾患では抗真菌薬の使用が第一選択となっています。
この記事では、ケトコナゾールの有効性やお薬の使用による体への影響について臨床試験データをご紹介します。
ケトコナゾールが効果を発揮する疾患

ケトコナゾールは、表在性皮膚真菌症という皮膚の角層や爪などの体表に感染する真菌症に有効なお薬です。
ケトコナゾールは以下に示すような疾患を治療、改善することができます。
![]() 日本でも処方されれているニゾラルクリームと同成分となり、ニゾラールのジェネリック医薬品となります。カンジダ菌などカビの細胞膜は「エルゴステロール」という成分で構成されており、ケトコナゾールはこのエルゴステロールの繁殖を阻害するはたらきがあります。 1箱:5,350円 |
ケトコナゾールの有効性に関する臨床試験結果

ここではケトコナゾールの使用によって治療できる疾患の有効性や、人体に与える影響に関して臨床試験データをもとに解説します。
臨床データから見るケトコナゾールの有効性
ケトコナゾールは、白癬や皮膚カンジダ症、癜風、脂漏性皮膚炎といった皮膚真菌症の治療で利用されています。
ここでは治療可能な皮膚真菌症に対する有効性をご説明します。
白癬や皮膚カンジダ、癜風の治療ではケトコナゾールを患部に1日1回塗布し、脂漏性皮膚炎では1日2回塗布することで治療を行います。
臨床試験では、この治療時の条件で検証が行われており、2%含有量のケトコナゾールクリーム(お薬1gに対してケトコナゾール20mgを含む)を用いて検証されています。
疾患ごとのケトコナゾールの塗布期間と有効率は次の表に示すとおりです。
疾患名 | 塗布期間 | 有効率 |
足白癬(水虫) | 4週間 | 71.4% |
股部白癬(インキンタムシ) | 2週間 | 94.6% |
カンジダ性間擦疹 | 2週間 | 93.8% |
カンジダ性指間びらん症 | 2週間 | 91.7% |
癜風 | 2週間 | 97.1% |
脂漏性皮膚炎 | 4-8週間 | 79.1% |
また原因菌別の有効性については以下のとおりです。
真菌の種類 | 効果(菌陰性化率) |
トリコフィトン・ルブルム(白癬菌) | 84.9% |
トリコフィトン・メンタグロフィテス(白癬菌) | 73.3% |
カンジダ属 | 93.8% |
マラセチア・フルフル(癜風菌) | 100% |
このようにケトコナゾールは、治療適応であるすべての皮膚真菌症で高い効果を発揮することがわかります。
中でもカンジダ属により引き起こされる皮膚カンジダ症や癜風に対しては、とりわけ有効性が高いと臨床試験の結果で報告されています。
ケトコナゾール使用時の体への影響
ここではケトコナゾールを使用したときの血中濃度と排泄率について、臨床試験データをもとに解説します。
ケトコナゾールクリーム5g(有効成分のケトコナゾールは100mg)を6人の健康な成人男性の背中に12時間塗布し、血中と尿中の未変化体の濃度を検証した実験では、すべての検体で検出限界以下となり、排泄率は0.01%未満であることが報告されています。
また塗布したケトコナゾールクリームのうち2.5~12.5%は体の中へ移行したものの、皮膚から血中へ移行する可能性は非常に低く、ほとんどが角質層に貯留すると考えられています。
ケトコナゾールクリームは塗った部分の局所にとどまり全身には広がらないことから、体への影響が出にくく副作用が現れにくいお薬であるといえます。
まとめ

ケトコナゾールは、あらゆる表在性の皮膚真菌症に対して高い有効性があり、体への影響が少ないことが証明されています。
安心して使用することができるお薬だと言えるでしょう。
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