ハイプロンとハイプナイトの違いは?項目別に比較しながら解説

「ハイプロンとハイプナイトの違いは何か」と疑問に思っている人に向けて、この記事ではそれぞれの適応症や持続時間、効果や副作用などの違いを詳しく解説します。ハイプロンとハイプナイトの購入でお悩みの人はぜひ参考にしてください。

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記事公開日:2025.02.20

最終更新日:2025.02.20

お薬通販部スタッフ[監修]

ハイプロンとハイプナイトの違いは?項目別に比較しながら解説

この記事では、ハイプロンとハイプナイトの違いを解説します。

ハイプロンは、睡眠障害の緩和に効果が期待できるジェネリック医薬品です。

「ハイプロンとハイプナイトにはどのような違いがあるのか」と疑問に思っている人は少なくありません。

どちらも睡眠薬に分類され、名前も似ているので、どちらを購入すべきか迷ってしまうものです。

この記事では、ハイプロンとハイプナイトの適応症や持続時間、効果の強さや副作用などの違いを詳しく解説します。どのような人にハイプロンとハイプナイトがそれぞれ適しているのかも紹介しているので、参考にしてください。



【比較表】ハイプロン・ハイプナイトとは?

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ハイプロンはザレプロン、ハイプナイトはエスゾピクロンを有効成分として含むお薬で、どちらも睡眠薬として販売されています。

ハイプロンの有効成分であるザレプロンは、まだ日本では承認されていませんが、海外ではすでに広く服用されています。

ハイプロンとハイプナイトを表で比較してみます。

ハイプロンハイプナイト
有効成分ザレプロンエスゾピクロン
価格(1錠あたり)40円63円~
先発薬ソナタルネスタ
先発薬の日本での承認承認されていない承認されている
製薬会社コンサーンファーマコンサーンファーマ

比較すると、有効成分や先発薬の日本での承認有無が異なっており、ハイプロンの方が価格が安いことがわかります。



ハイプロンとハイプナイトの主な違い

ハイプロンとハイプナイトはどちらも睡眠薬の一種であり、同じような使われ方をしますが、詳しく見ると違いが多くあります。

ここでは、以下の違いを詳しく見ていきましょう。

  • 適応症の違い
  • 持続時間(半減期)の違い
  • 効果の強さ・副作用の違い
  • 価格の違い
  • 服用禁止・要注意な人の違い

順番に解説します。

適応症の違い

ハイプロンとハイプナイトの適応症は、どちらも不眠症です。

成人している日本人のうち約30~40%は不眠症だといわれるように、不眠症は国民病の1つです。

不眠症は、男性よりも女性で多く見られます。

不眠症が起こる原因は、ストレスや精神疾患、お薬の副作用などさまざまです。

日本で扱われている非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はマイスリー(ゾルピデム)、アモバン(ゾピクロン)、ルネスタ(エスゾピクロン)の3種類しかありません。

ただし、海外ではソナタ(ザレプロン)も承認されており、不眠症に効果が期待できます。



持続時間(半減期)の違い

ハイプナイトとハイプロンは、半減期に違いがあります。

半減期とは、血液中にあるお薬の成分の濃度が半分になるまでの時間のことです。

ハイプナイトハイプロン(3mg)
半減期1.05±0.13時間5.82±0.75時間

ハイプナイトは1.05±0.13時間とすぐに半減期を迎え、超短時間型の睡眠薬であるハイプロンの半減期5.82±0.75時間よりもかなり短いことが特徴です。

そのため、ハイプナイトは朝起きたときにお薬が残りにくいことで知られています。



効果の強さ・副作用の違い

ハイプロン・ハイプナイトともに、効果の強さに大きな差はありません。

睡眠薬には、作用時間に応じて以下のように分類されます。

  • 超短時間型
  • 短時間型
  • 中間型
  • 長時間型

ハイプロンとハイプナイトは、両方とも超短時間型の睡眠薬であり効果に大差はありませんが、ハイプナイトの方が効果の持続時間は少し長くなっています。

ハイプロンの副作用は、眠気やめまい、集中力の低下が代表的です。

一方で、ハイプナイトでは、味覚異常や口腔内不快感、傾眠などの副作用が報告されています。



価格の違い

お薬通販部ではハイプロンとハイプナイトの両方を取り扱っており、価格はそれぞれ以下のとおりです。

ハイプロン10mgハイプナイト1mgハイプナイト2mgハイプナイト3mg
価格(1錠あたり)40円63円~79円99円~
(2025年2月現在)

価格はハイプロンの方が安く、1錠あたり20円以上の価格差があるため、費用を気にする人はハイプロンの方が続けやすいでしょう。

ハイプロン10mgとハイプナイト1mgをそれぞれ1ヶ月続けて服用する場合、最低でも678円の価格差が出ます。

また、ハイプロン10mgとハイプナイト3mgの価格差は、1ヶ月あたり1,761円です。

服用禁止・要注意な人の違い

ハイプロンとハイプナイトには服用禁止や服用が要注意な人がいるので、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

お薬服用禁止服用注意
ハイプロン・ザレプロン・その他の配合成分に対する過敏症がある人
・ザレプロンで血管性浮腫の既往歴がある人
・重度の肝機能障害がある人
・服用した後に異常な睡眠行動を経験した人
・高齢者
・衰弱した人
・代謝や血行動態反応に影響を及ぼす可能性のある疾患や症状のある人
・呼吸機能が低下している人
・軽度・中等度の肝機能障害のある人
・うつ病の兆候または症状を示す人
ハイプナイト・エスゾピクロン・その他の配合成分に対する過敏症の既往歴がある人
・重症筋無力症の人
・急性閉塞隅角緑内障の人
・肺性心、肺気腫、気管支喘息、脳血管障害の急性期などで呼吸機能が高度に低下している人
・高齢者
・衰弱している人
・心障害がある人
・肝機能や腎機能が低下している人
・脳に器質的障害がある人
・エスゾピクロンにより夢遊症状などの異常行動が発現したことがある人

ハイプロンで服用禁忌であっても、ハイプナイトでは服用禁忌でないケースがあります。

お薬による健康被害に遭わないためには、事前に服用してもよいか確認することが重要です。





ハイプロンは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、海外で用いられているソナタのジェネリック医薬品です。作用時間が短い点が特徴で、入眠障害や中途覚醒といった睡眠障害をお持ちの方に適応があります。副作用も少ない点が特徴です。

1箱:4,050円~


ハイプロンとハイプナイトが向いている人の特徴

ハイプロンとハイプナイトは似たような働きをもつ睡眠薬ですが、それぞれ向いている人の特徴が異なります

ハイプロンが向いている人、ハイプナイトが向いている人の特徴を見ていきましょう。

ハイプロンが向いている人の特徴

ハイプロンは、以下の特徴を持つ人に服用が向いています。

  • 寝付きが悪い人
  • 翌朝にお薬が残りにくい睡眠薬を使用したい人
  • 中途覚醒後に服用できる睡眠薬を探している人

ハイプロンは、超短時間型の睡眠薬の中で最も半減期が短いお薬であり、服用してから1.05±0.13時間で血液中にあるハイプロンの成分が半分になることがわかっています。

そのため、不眠症の症状のうち、寝付きが悪い「入眠障害」に悩んでいる人にはハイプロンがぴったりです。

床に入っても寝付けない人はハイプロンを使うことで睡眠時間を確保できるようになるでしょう。

作用時間が短いので、翌朝にお薬が残る心配はほとんどありません。

また、4時間以上寝床で過ごす時間を確保できる場合は、中途覚醒後にも服用できます。



ハイプナイトが向いている人の特徴

ハイプナイトは、次のような人に服用が向いています。

  • 入眠障害や中途覚醒がある人
  • 翌朝に眠気が残りにくい睡眠薬を使用したい人
  • 依存性が少ない睡眠薬を使用したい人

ハイプナイトは、不眠症の症状のうち入眠障害によく使われるお薬ですが、中途覚醒にも比較的効果があるとされています。

半減期が5.82±0.75時間とハイプロンよりも長いことが寝付きを良くするだけでなく、睡眠の途中で起きてしまう人にも効果があると考えられます。

そのため、中途覚醒にも悩んでいる人は、ハイプロンよりもハイプナイトの方が適しているでしょう。

また、ハイプナイトは翌朝にお薬が残る持ち越し効果もほとんどないといわれています。

依存性はゼロではありませんが、ベンゾジアゼピン系のお薬と比べると出にくいことが特徴です。



ハイプロンとハイプナイトに関するよくある質問

最後に、ハイプロンとハイプナイトに関する以下の3つの質問にお答えします。

  • ハイプロンとハイプナイトは市販されている?
  • ハイプロンとハイプナイトは併用してもよい?
  • ハイプロンとハイプナイトを服用しても効き目がないときはどうする?

疑問の解消にお役立てください。


ハイプロンとハイプナイトは市販されている?

ハイプロンとハイプナイトは、どちらも市販されていません

ハイプロンの先発薬であるソナタも日本では承認されていないため、ハイプロンを購入することも不可能です。

ハイプナイトの有効成分であるエスゾピクロンは、処方箋が必要となる医療用医薬品に分類されているので、医師の診察を受けると処方されます。

厚生労働省が公表している「スイッチOTC医薬品の候補となる成分及びその検討結果について」に候補薬として名前が挙がっていないため、ハイプナイトに関して現時点では今後も市販される予定はないといえます。



ハイプロンとハイプナイトは併用してもよい?

ハイプロンとハイプナイトは併用できません。

どちらも同じように働きかけることで睡眠薬としての効果を発揮するため、量を増やしても一定以上の効果が得られることはなく、副作用が増強するおそれがあります。

基本的に同じ作用を持つ睡眠薬を併用することはないので注意してください。

もし、どちらか一方だけを服用しても十分な効果が出ない場合は、不眠症の症状に合わせて他のお薬を服用することも検討しましょう。



ハイプロンとハイプナイト服用しても効き目がないときはどうする?

ハイプロンとハイプナイトを服用しても十分な効き目がない場合は、他の睡眠薬を使用したり、生活習慣を見直したりする必要があります。

ハイプロンとハイプナイトはどちらも作用時間がそこまで長くありません。

中途覚醒や早朝覚醒の症状が気になる場合は、作用時間がより長いお薬を服用すると症状が改善される可能性があります。

また、寝る前にパソコンやスマートフォンを見なかったり、朝起きたら日光を浴びたり、就寝の1~2時間前に入浴したりするなど、生活習慣の見直しも効果的です。



まとめ

まとめの見出し画像

ハイプロンはザレプロン、ハイプナイトはエスゾピクロンを有効成分として含む睡眠薬です。

1錠あたりの価格はハイプロンの方が安いですが、効果の持続時間が短いため、中途覚醒には効果が不十分な場合もあるでしょう。

入眠障害のみが気になる人はハイプロン、中途覚醒も気になる人はハイプナイトが向いています。

ハイプロンは中途覚醒後の服用にも有効なため、途中で目が覚めて寝られない人にもおすすめです。

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  • ハイプロン

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    ハイプロンは非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、海外で用いられているソナタのジェネリック医薬品です。作用時間が短い点が特徴で、入眠障害や中途覚醒といった睡眠障害をお持ちの方に適応があります。副作用も少ない点が特徴です。

    4,050円

  • ハイプナイト

    ハイプナイト

    ハイプナイトは、コンサーンファーマが開発した不眠症治療薬で、ルネスタのジェネリック医薬品です。ルネスタと同じ有効成分のエスゾピクロンを配合しています。1日1錠を就寝前に服用することで、非ベンゾジアゼピン系のGABA受容体作動薬で、GABAの効果を増強して催眠作用および鎮静作用を発揮します。

    3,155円~

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