フォシーガの有効成分ダパグリフロジンとは
糖尿病治療薬のフォシーガには有効成分としてダパグリフロジンが配合されています。ダパグリフロジンの歴史や効果・効能、適応症状などについて解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

フォシーガはアストラゼネカが製造・販売している糖尿病治療薬の一種で、選択的SGLT2阻害剤に分類されます。
有効成分のダパグリフロジンにはブドウ糖の再吸収を防ぐ作用があり、糖尿病治療だけでなくダイエット目的でも利用されています。
本記事ではフォシーガの有効成分であるダパグリフロジンについて紹介します。
目次
ダパグリフロジンとは

フォシーガには有効成分としてダパグリフロジンが配合されています。はじめに、ダパグリフロジンの特徴や歴史、効果・効能、適応症状について解説します。
SGLT2阻害薬の一種
ダパグリフロジンは、糖尿病治療薬の中でSGLT2阻害剤に分類されるフォシーガの有効成分です。
ダパグリフロジンは腎臓の近位尿細管における糖質の吸収を妨げ、尿から排出させる点が特徴です。
インスリンに依存せずに血糖値を低下させるため、インスリン製剤との併用が可能となっています。
ダパグリフロジンの歴史
ダパグリフロジンを有効成分とするフォシーガはもともとアメリカに本拠地を置くブリストル・マイヤーズ・スクイブによって創製されました。
その後、2007年に同社とイギリスのロンドンに本拠地を置くアストラゼネカにより共同開発された経緯があります。
2012年の4月にヨーロッパでの承認を受けたのに続き、同年10月にはオーストラリアで世界初の2型糖尿病治療薬としての認可を受けました。
日本では2014年の3月に2型糖尿病の効果・効能が、2019年の3月には1型糖尿病の効果・効能が承認されました。
また、心不全患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験の結果に基づき、2020年の11月に慢性心不全に対する効果・効能も追加承認されています(ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る)。
さらに、慢性腎臓病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験の結果に基づき、2021年の8月に慢性腎臓病に対する効果・効能が追加承認されました(ただし、末期腎不全または透析施行中の患者を除く)。
ダパグリフロジンの効果・効能
ダパグリフロジンには腎臓におけるグルコースの再吸収を阻害し、尿からの排出を促進することで、血糖値を下げる効果・効能が得られます。
また、糖質の吸収を妨げ、尿の排出を促進するためダイエット効果も期待できます。
ダパグリフロジンの適応症状
ダパグリフロジンの適応症状は以下の通りです。
2型糖尿病に関しては、食事療法や運動療法を行っても十分な効果が得られない際に服用を検討するのが基本です。
1型糖尿病については、インスリン製剤による治療を行っても血糖値のコントロールが困難な場合に併用を検討します。
慢性心不全に関しては標準的な治療を受けている患者に限り使用可能です。慢性腎不全に関しては、末期腎不全または透析を行っている患者を除いて利用可能です。
![]() フォシーガはアストラゼネカが製造・販売している糖尿病の治療薬です。糖尿病治療だけでなく慢性心不全・慢性腎臓病に対する効果が認められています。SGLT2阻害薬に分類される薬で、尿中に糖を排泄し、ダイエット効果も期待できるため注目されています。 1箱:6,540円~ |
ダパグリフロジンの構造

フォシーガの有効成分であるダパグリフロジンの分子式は「C21H25ClO6」、分子量は「408.87」です。
ダパグリフロジン(10mg)を服用するとおよそ1時間〜2時間程度で効果が最大になり、およそ8時間で効果が半減します。
ダパグリフロジンの作用機序
ダパグリフロジンを服用すると、腎臓における糖質の吸収が妨げられ、尿からの排出が促進されるため、血糖値のコントロールが可能です。
また、腎臓における糖の吸収を阻害するだけでなく、尿の排泄量が増加して体内の水分量が減少するため、腎臓や心臓にかかる負担が軽減されます。
まとめ

フォシーガの有効成分であるダパグリフロジンには、腎臓における糖の吸収を阻害して尿中への排出を促進し、血糖値を下げる効果が期待できます。
また、近年になって行われた国際共同第Ⅲ相試験において、慢性心不全や慢性腎臓病に対しても効果的であると分かりました。
フォシーガを購入した際には用法用量を守って正しく服用し、糖尿病の改善やダイエットにお役立てください。
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