フラジールの正しい飲み方って知ってる?疾患別のお薬の服用方法を解説します
フラジールは、性感染症であるトリコモナス症や胃がんの発生原因となるヘリコバクター・ピロリ感染症などの幅広い感染症に有効性があるお薬です。この記事では、フラジールの正しい服用の仕方をご紹介します。
お薬通販部スタッフ[監修]

メトロニダゾールを有効成分に含むフラジールは、幅広い感染症に有効でありながら副作用が現われにくく、医療現場で重宝されているお薬です。
この記事では、フラジールの正しい服用方法と扱い方についてレクチャーします。お薬の効果を最大限に活かすために、ぜひ読んでみてください。
フラジールの疾患別の服用方法

フラジールの用法用量は疾患によって異なります。
代表的な適応疾患におけるフラジールの服用方法は以下に示すとおりです。
疾患名 | 力価(メトロニダゾール) | 用法・用量 |
トリコモナス症 | 250mg | 1日2回10日間 |
ヘリコバクター・ピロリ感染症 | 250mg | 1日2回7日間 アモキシシリン水和物とプロトンポンプインヒビターと同時に服用 |
嫌気性菌感染症 | 500mg | 1日3~4回 |
感染性腸炎 | 250mgまたは500mg | 250mg:1日4回 500mg:1日3回 いずれも10~14日間 |
治療したい疾患に応じた用法用量を確認しておきましょう。*1
服用時の注意点

フラジールの服用で注意が必要なのは10日を越えた服用や、高用量(メトロニダゾールを1日で1500mg以上)を服用する場合です。
これらの条件で服用をすると、末梢神経障害や中枢神経障害といった重大な副作用が現われる可能性があり注意が必要です。
末梢神経障害や中枢神経障害の初期症状では、ふらつきや四肢のしびれ、歩行・意識障害、ろれつが回らずうまく話ができなくなるなどの初期症状が見られます。
けいれん、錯乱、幻覚などの脳症の症状が現われ、フラジールによる副作用が疑わしい場合には、服用を中止して医療機関を受診しましょう。*1
服用のタイミング
フラジールのお薬の作用は、空腹や食事によって変化がないと報告されています。
このため服用のタイミングに指定はなく、水やぬるま湯で服用すれば問題ありません。
ただ1つ注意が必要なことは、フラジールの服用期間中は飲酒ができない点です。
フラジールを服用すると、お酒が体内で変化してつくられたアセトアルデヒドという物質が分解されにくくなります。
体内にとどまり続けたアセトアルデヒドは、二日酔いに似た症状や嘔吐の原因になるため注意が必要です。
フラジールの服用をはじめてから最後の服用後3日が経つまでは飲酒は控えましょう。*2
服用期間中の生活の制限について
トリコモナス症の治療を行っている間は、医師によって完治診断が出るまでの間は、ピンポン感染を防ぐために性行為は禁止する必要があります。
フラジールの服用により症状が緩和されたとしても、原因となる原虫が生きている場合があり、性行為によって相手に感染症を移してしまう可能性があります。
治療が完治しても相手に移したトリコモナス感染症を再度もらってしまうことで、再びトリコモナス感染症を発症するピンポン感染の原因となり、再度治療をする必要があります。
治療をはじめてから完治するまでは性行為は控えましょう。
フラジールの取り扱いについて
フラジールの有効成分であるメトロニダゾールは、光によって成分が変わる性質があり、光の影響を受けにくくするために糖に包まれている糖衣錠として服用します。
フラジールは室温で保存できますが、光を避けられる場所に保管する必要があります。
お薬の有効期限は5年であり、使用期限が切れたお薬は使わないようにしましょう。
まとめ

フラジールは幅広い感染症に有効性があり、疾患によって服用の条件が大きく異なるため、服用の際には治したい疾患の用法容量を確認が必要です。
治療中は飲酒や性行為を控えて、完治するまでは養生を心がけ、治療に専念しましょう。
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