フラジールは何に効く?お薬の特徴と治療できる疾患を解説
フラジールは感染症に効果を発揮するお薬であり、トリコモナス症やヘリコバクター・ピロリ菌をはじめとした原虫や細菌による感染症に有効性があります。この記事では、フラジールのお薬の効果について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

内服薬であるフラジールは、1日2~4回の服用によって感染症の治療を行うお薬です。
性感染症であるトリコモナス症や、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌のほか、さまざまな原虫や細菌の治療に有効であり医療現場で利用されています。
この記事では、フラジールのお薬の効果と有効性がある疾患についてご説明します。
フラジールの効果

フラジールは、メトロニダゾールを有効成分に含む抗原虫薬というお薬です。
メトロニダゾールは原虫が引き起こす感染症に対して有効性があることが報告されています。
原虫とはミドリムシやゾウリムシのような単細胞生物のことであり、トリコモナス症やアメーバ赤痢のような病原性原虫によって引き起こされる感染症に対してフラジールは有効性があります。
またフラジールは、ヘリコバクター・ピロリ感染症や感染性腸炎などの細菌が引き起こす感染症にも効果を発揮するお薬であり、さまざまな幅広い感染症に有効です。
ここでは、フラジールの特徴と治療可能な疾患をご紹介します。
フラジールの特徴
内服薬であるフラジールは、有効成分が原虫や細菌内に取り込まれることで治療効果が得られるお薬です。
フラジールの有効成分であるメトロニダゾールは、化学反応を起こすことで原虫や細菌のDNAを切断する効果があり優れた抗菌作用があります。
DNAは生物の遺伝情報を含むため、切断された原虫や細菌にとって致命傷を与えます。
また副作用が現れにくく耐性菌ができにくいことも報告されており、医療現場で広く利用されています。
しかしながら、服用に当たって注意が必要な点もあります。
第一に脳や脊髄に異常がある人や妊娠3か月以内の女性では、副作用の観点から原則的に服用することができません。
またすでに他のお薬を服用している人や生活習慣によっては、フラジールと相互作用をきたす可能性があるため併用に注意が必要な場合があります。
血液を固まりにくくするワルファリンの内服や飲酒などがその一例であり、意図しない副作用を引き起こす原因となる場合があります。*1
フラジールの適応疾患
フラジールは原虫や細菌による感染症に効果を発揮するお薬です。
中でもフラジールはお薬への耐性化が深刻になっている嫌気性菌感染症に優れた効果を発揮するお薬であることがわかっており、主に以下のような嫌気性の細菌に有効であることが報告されています。*2
またフラジールは原虫や細菌を原因とするさまざまな感染症に有効であり、主に以下のような感染症の治療に効果を発揮することが報告されています。*2
まとめ

フラジールは原虫や細菌が引き起こすさまざまな感染症に高い有効性があるお薬です。
基礎疾患があってすでに他の服用している人や、お薬を飲酒のような生活習慣がある場合には、フラジールとの相互作用によって副作用が生じる可能性があるため、服用の際にはあらかじめ確認しましょう。
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