突然できた性器や肛門のブツブツ、もしかするとコンジローマや、ほかの性感染症に感染しているかも知れません。このような場合、早めの治療が大切です。

コンジローマは、自然に治る場合もありますが、放置するとリスクが高まります。

特に、パートナーへの感染や病状が悪化する可能性があるため、必ず、病院で検査と治療を受けましょう。

本記事では、女性がコンジローマに感染した場合の症状や治療法についてわかりやすく解説しています。まず、自分に当てはまる症状があるかどうかを確認しましょう。

ただし、コンジローマに似た症状のほかの病気の可能性も考えられるため、自己判断だけに頼らず、正確な診断のために医療機関での検査が必要です。

コンジローマは再発しやすい性感染症です。

コンジローマの女性の症状は？イボが出来る

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルスが原因で発症する性感染症の一種です。

女性では特に性器や肛門周辺にイボができます。イボは白やピンク色、時には濃い茶色で、大きさは2〜3ミリ程度です。

コンジローマは、20〜30代の女性に多く見られ、20〜24歳での発症が最も高くなります。感染すると免疫力が低下し、他の感染症のリスクも高まるため、早めの検査と治療が大切です。

異変を感じたら、恐れずに医療機関を訪れましょう。

順番にみていきましょう。

コンジローマと間違えやすい女性の症状

女性に見られる尖圭コンジローマと似た症状に以下の5つがあります。

「扁平コンジローマ」を除く、ほかの4つの症状は自然な体の変化の一つで病気ではありません。

そのため、人にうつしたり、治療したりする必要はなく、形状が気になる場合のみ電気メスやレーザーなどで切除します。

ただし、コンジローマや扁平コンジローマは性感染症のため治療が必要です。

女性のコンジローマの見分け方

コンジローマと症状が似ている扁平コンジローマ、真珠様丘疹、フォアダイスと、コンジローマの見分け方はイボの形状です。

コンジローマの症状や形状
症状	痛みやかゆみがない場合が多いイボができる
イボの形状	先がとがっている乳頭状、カリフラワーや鶏のトサカのような形大きさがバラバラのイボがたくさんできる表面がデコボコしている白、ピンク、濃い茶色
症状が出る場所	膣内・性器周辺肛門内・肛門周辺口内・口周辺

コンジローマは、性感染症のため放置すると悪化し、治療が長引いたり、パートナーにうつしたりします。

コンジローマの女性の初期症状は？

尖圭コンジローマの女性における初期症状は、性器や肛門周辺に現れる小さなイボです。

これらのイボは1ミリから3ミリ程度で、先端が尖っているのが特徴です。

通常、痛みやかゆみはほとんどなく、病気が進行するとカリフラワーのような形に成長します。イボに痛みやかゆみが少ないため、膣内にイボができると発見が遅れる場合があります。

また、尖圭コンジローマは口内や喉にも感染するため、口内炎と間違えられがちです。しかし、口内炎とは異なり、痛みがない点で区別できます。

コンジローマは、症状が目立たないため、何かおかしいなと感じたら早めに病院で検査を受けてください。

イミクアッドはグレンマーク社が開発した尖圭コンジローマと日光角化症に使用される治療薬です。日本の処方箋医薬品であるベセルナクリームのジェネリック医薬品です。 1箱：2,430円～

尖圭コンジローマの原因はヒトパピローマウイルスが感染

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス（HPV）によって引き起こされます。

HPVにはいくつかの型があり、尖圭コンジローマを引き起こす型は6型と11型のローリスク型です。これらは子宮頸がんの原因となるハイリスク型HPVとは異なります。

感染は、皮膚や粘膜の小さな傷からHPVが侵入・繁殖して起こり、主に性行為を通じて感染します。感染を防ぐためには、適切な予防策が重要です。

本章では、以下についてわかりやすく解説します。

性行為で６０～８０％が感染

尖圭コンジローマの原因であるヒトパピローマウイルス（HPV）は感染力が強く、感染者との性行為を通じて60％〜80％の確率で感染します。

コンジローマは再発しやすく、また、HIVも感染しやすいとされているため注意が必要です。コンジローマの潜伏期間は3週間から8カ月と長く、発症までに平均2.8ヵ月ほどかかります。

そのため、感染源を特定するのが難しく、また、感染に心当たりがない場合もあります。HPVは性行為以外でも、ウイルスが付着した手や物が傷や粘膜に触れた際に感染する可能性もあるのです。

さらに、母親が出産時に感染していると、赤ちゃんが産道を通る際に感染するリスクもあります。

性感染症の予防の仕方！

性感染症の予防には、コンドームの使用が効果的です。

しかし、100％の予防を保証するものではありません。

特に、ヒトパピローマウイルス（HPV）のように、皮膚や粘膜の小さな傷から感染するウイルスは、性行為時のコンドーム使用だけでは防げません。

性器以外の部分での接触による感染の可能性が残るためです。そのため、HPV関連疾患を予防するには、HPVワクチンの接種が有効です。

HPVワクチンは、コンジローマや子宮頸がんのリスクが軽減できます。ただし、ワクチンは既に感染しているHPVに対しては効果がないため、事前の接種が大切だと覚えておきましょう。

性感染症は一度治療しても再発する可能性があるため、予防が非常に重要です。

放置は子宮頸がんの可能性リスクが

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス（HPV）に感染して発症します。

HPVには良性型と悪性型があり、コンジローマの原因は良性型の6型・11型です。しかし、悪性型HPVとの同時感染も起こります。

特に女性においては、この悪性型HPVが子宮頸がんを引き起こすリスクがあります。子宮頚部にHPVが感染すると、約10％のケースでがんの前段階状態になり、0.15％が子宮頸がんに発展するのです。（※）

コンジローマの放置は子宮頸がんのリスクを高める可能性があるため、注意しましょう。

尖圭コンジローマの治療法は？検査をして治癒するまでの時間は？

尖圭コンジローマには、薬を服用する治療がなく、塗り薬かイボ自体を除去する外科治療が主です。

治療期間は症状や治療方法により異なり、個人差があるため一概には言えません。

本章では、以下について詳しく解説しています。

順番にみていきましょう。

産婦人科か泌尿器科で診療して治療する

尖圭コンジローマの治療は、女性は産婦人科、男性は泌尿器科で受けます。

主に、問診や視診で行われ、必要に応じて検体採取も可能です。

治療方法には2種類あります。

外科療法では、イボを電気メスやレーザー、液体窒素を使って切除し、薬物療法では、就寝前に軟膏を患部に塗り、翌朝石鹸で洗い流します。

ただし、これらの治療法ではウイルスの完全除去はできません。治療後もウイルスは体内に残り、再発の可能性が高いです。実際、治療後3ヶ月以内の再発率は約25％とされています。

治療薬は市販で入手できない

尖圭コンジローマの治療薬であるベセルナクリームは、市販されておらず、ドラッグストアでは購入できません。

ベセルナクリームを入手するには処方箋が必要なため、もし、性器や口内に異常を感じたら、医療機関を受診しましょう。

　

再発などで病名がわかっている場合は、海外サイトから個人輸入での薬の購入も可能です。

塗り薬の購入なら通販が最安

尖圭コンジローマの治療薬であるベセルナクリームは、通常は病院で処方されます。

しかし、海外通販を通じて購入する方法もあり、病院での処方薬よりも安く買えます。

特に、病院への通院が困難な場合や、少し恥ずかしいと感じる方、または予備として保管したい方には、海外通販が便利です。

ただし、個人輸入だと粗悪品を購入してしまうなどリスクがあるためおすすめできません。海外で販売されている薬を購入する際は、口コミなどを参考に信頼できる輸入代行サイトから購入しましょう。

ベセルナクリームはジェネリック製品があり、コストを抑えつつ同等の効果が得られます。

ただし、ベセルナクリームは粘膜へは使用できません。

まとめ

コンジローマの症状、治療法、感染原因、そして予防方法について解説しました。

コンジローマは、放置すると以下のようなリスクを伴います。

そのため、自己判断せずに医療機関での診断が重要です。治療方法には外科療法と薬物療法があります。

しかし、どちらの治療法もコンジローマの完全な治癒は難しく、再発の可能性が高いです。

治療薬は病院での処方が一般的ですが、海外通販を利用すれば安く購入できます。ストック用として購入するなど必要に応じて、使い分けするのもよいでしょう。

コンジローマは誰にでも感染する可能性があります。