コンジローマの男性の症状は?原因や治療方法など性感染症を写真で確認
「もしかしてコンジローマかも?」と不安な男性必見!こちらの記事では、コンジローマの症状や原因、治療法について写真付きで詳しく解説しています。放置リスクや見分け方も紹介しているので、早期発見・治療にぜひお役立てください。
お薬通販部スタッフ[監修]

コンジローマはヒトパピローマウイルス (HPV)による性感染症のひとつであり、男性・女性に関わらず感染します。
特に男性の場合、その特徴的な症状から周囲に気付かれてしまうケースも少なくありません。

もしかしたら自分がコンジローマに感染したかもしれない
そんな不安を抱いている男性の方もいるのではないでしょうか?
本記事では男性にみられるコンジローマの症状や原因、治療法などを写真付きで紹介します。
気になる症状で不安な方や受診を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
コンジローマの男性の主な症状!肛門や性器にイボが出る

男性がコンジローマに感染した場合、口や生殖器、肛門などにイボが形成されます。
肛門内に発生するコンジローマは、同性愛者の肛門性行による感染であることが多いとされています。発生したイボは褐色で、トサカ状やカリフラワー状に巨大化することが特徴です。
基本的に自覚症状はありませんが、イボが巨大化するとかゆみや痛みを伴うこともあります。
コンジローマは男性の場合無症状が多い?
男性のコンジローマは一般的に無症状であることが多いですが、イボの大きさや発生部位によっては痛みや痒みが生じることもあります。
必ずしもイボが発生するわけでもないので、感染していることに気付かずに進行したり拡散させたりするリスクも高いです。
わずかでも気になる症状が現れた場合には、すぐに受診することがおすすめです。
男性のコンジローマの初期症状は?
男性のコンジローマの初期症状は、主に痛みや痒みを伴わない小さなイボの発生です。
また初期の段階では無症状で経過するケースも多く、感染に気付かずイボの巨大化や痛みの出現によって初めて自覚できるようになります。
そのため、感染した時期や感染経路を正確に特定することは難しいでしょう。
コンジローマの見分け方
コンジローマのイボはトサカ状・カリフラワー状に巨大化する褐色のものが特徴です。
よくある悩みとして、亀頭周囲に小さなイボ状のものができてコンジローマなのではないかと不安になる男性もいます。
多くの場合は「真珠様陰茎小丘疹」と呼ばれる無害な生理現象で、1mm程度の小さなイボが並んでいるのが特徴です。
また、「フォアダイス」と呼ばれる1mm未満の大きさの揃ったイボが竿から亀頭のくびれまで発生するものもあり、感染症とは無関係の生理現象もあります。
以下の表にコンジローマと真珠様陰茎小丘湿疹、フォアダイスのイボの特徴をまとめています。
コンジローマ | 真珠様陰茎小丘疹 | フォアダイス | |
イボの特徴 | ウィルス性トサカ状・カリフラワー状褐色大きさや形状が均一ではない基本的に痛みや痒みはない | ウィルス性ではなく無害皮膚と同系色比較的小さい形状や大きさが揃っている痛みや痒みはない | ウィルス性ではなく無害皮膚と同系色なめらかで小さい痛みや痒みはない |
尖圭コンジローマの原因!自覚症状がない場合の放置のリスクは?

コンジローマの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)への感染であり、多くが性行為またはその類似行為によって感染します。
HPVは皮膚や粘膜の小さな傷から侵入して分裂可能な細胞へ感染します。接触による感染も認められ、まれにサウナや公衆浴場といった場所で感染するケースもあります。
その他にも分娩時に妊婦から赤ちゃんに感染する例もみられています。一般に自覚症状がない場合が多く、そのまま放置していても自己免疫で自然治癒することもあります。
しかし、放置することは様々なリスクにつながるため注意が必要です。
潜伏期間はどれくらい?
コンジローマの潜伏期間は平均2.8ヶ月とされており、一般的には3週間〜8ヶ月ほどで視診で観察できるくらいの症状が現れます。
潜伏期間の長さは人によって大きく異なるうえに自覚症状もないことが多いため、感染に気付かないケースもあります。
感染に気付いた時にはすでに1年近く経過していることもあり、いつどこで感染したのか特定することが困難であるのが現状です。
コンジローマがうつる確率は?
コンジローマに感染しているパートナーと性交を行った場合、60〜70%以上の確率で感染するといわれています。
そのため感染者は性的行為を活発に行う若年層に多いとされています。
しかし糖尿病患者や免疫抑制剤を服用している人など、免疫力が低下している場合には感染リスクが高く、再発もしやすいです。
性交の際はコンドームを使用することで感染する確率を大幅に下げることができます。
放置はがん化のリスク
コンジローマを放置することでパートナーへの感染や悪化のリスクが高くなるだけでなく、がん化のリスクも存在します。
ヒトパピローマウィルス(HPV)には低リスク型と高リスク型があり、多くは低リスク型のウィルスによる感染といわれています。
しかし、高リスク型のウィルスによる感染を放置しておくと自身が「陰茎がん」を発症したり、パートナーが「子宮頚がん」を引き起こしたりするリスクが高くなることがわかっています。
自覚症状もなく自然治癒することがあるからといって放置することは避けるようにしましょう。
男性のコンジローマ検査方法や治療の仕方は?

男性のコンジローマの診断は臨床症状から判断することも可能ですが、最も確実なのは組織を採取して病理診断を行う方法です。
通常、患部に局所麻酔をして組織を採取します。
病原体の検出方法には低リスク型と高リスク型の判別が可能な「HCⅡ法」と、高感度な「PCR法」があります。
コンジローマは体内組織へ移行することはないため血液検査は行われませんが、手術などを要する場合には健康状態の確認のために採血する場合があります。
コンジローマの治療に関しては、確実に治癒する絶対的な治療法はありません。
また、治療によってイボは除去できても根治していない場合も多いため継続的な治療が必要です。
コンジローマの治療は主に次のような方法があります。
液体窒素やレーザーで除去
コンジローマの治療方法として、液体窒素による凍結療法とレーザーによる蒸散術があります。
凍結療法は液体窒素を含ませた綿棒を患部に押し当てて凍結壊死させる方法で、1〜2週間ごとに繰り返し行います。
ある程度の痛みが伴う処置なので注意が必要です。レーザー蒸散術は、炭酸ガスやホルミウムレーザーで蒸散を行う方法です。
局所麻酔が必要になりますが、一度で除去できるうえに比較的跡が残りにくい利点もあります。
凍結療法・レーザー蒸散術の主なメリットとデメリットを以下の表にまとめました。
治療方法 | 凍結療法 | レーザー蒸散術 |
メリット | 麻酔を使用せずに治療が可能一回の治療時間が短い | イボを直接除去できるので短期間で治療が可能小さな病変に対しても治療できる |
デメリット | 痛みを伴う繰り返し行う必要がある再発のリスクがある | 局所麻酔が必要費用がかかる痛みがないわけではない |
塗り薬で治す方法
コンジローマに有効な塗り薬には、「イミキモド5%クリーム(商品名:ベセルナクリーム5%)」があります。
免疫を活性化させて治療する薬であり、自己処置ができるためプライバシーの観点からも選ばれやすい治療方法です。患部に対し隔日で週3回、就寝前に塗布して6〜10時間経過した起床時に石鹸で洗い流します。
16週まで継続して行う必要があり、手間がかかるうえに消失まで時間を要することがデメリットですが、治療のために通院の必要がなく自身で気軽に処置できることがメリットといえます。
塗り薬で治療する方法の主なメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
治療方法 | 塗り薬での治療 |
メリット | 痛みを伴わず手軽に行える費用が安い |
デメリット | 手間と時間がかかる外科的治療と比べると効果は劣る |
感染予防の仕方は?
コンジローマの感染予防は、一般的に性行為の際のコンドームの使用が重要です。
しかしHPVは接触によって感染するため、コンドームを被っていない部分への感染の可能性は十分にあることからも確実な方法とはいえません。
自身、もしくはパートナーが感染してしまった場合には、完治するまでは性行為を避けることが大切です。
まとめ

本記事では男性のコンジローマの症状や原因、治療方法について写真付きで詳しく解説しました。
男性のコンジローマの症状は陰部や肛門内のイボが特徴的ですが、自覚症状もないため無害なイボとの区別がつきづらいです。
潜伏期間も長いことから放置されやすい感染症のひとつです。
しかし放置することでパートナーへの感染拡大や症状の悪化を招くだけでなく、最悪の場合にはがん化してしまうリスクもあります。
日常的にコンドームの使用などで感染予防をしつつ、わずかでも気になる症状が現れた際にはすぐに受診して医師の診断を受けましょう。
本記事を参考に早期発見・早期治療を実現し、理想的な性生活を取り戻しましょう。
おすすめ商品
この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ