AGA治療薬アボダートの効果とは?
アボダートはイギリスの製薬会社「グラクソ・スミスクライン株式会社」が製造・販売しているAGA治療薬です。この記事ではアボダートの効果について徹底解説します。
お薬通販部スタッフ【監修】
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日本では厚生労働省によってフィナステリドとデュタステリド、ミノキシジルがAGA治療に効果的な成分として認可されています。
アボダートはデュタステリドを有効成分として配合した外用薬で、AGAの原因となる5αリダクターゼの働きを阻害する作用が特徴です。
今回はアボダートの効果やAGAを改善するメカニズムなどについて解説します。
AGAについて
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AGAは英語の「Androgenetic Alopecia」の頭文字を取った略語で、日本では男性型脱毛症と呼ばれています。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、AGAを思春期以降に発症する進行型の脱毛症と定義しています。
いったんAGAを発症すると完治しないため、適切な治療により進行を遅らせ、年齢相応の毛髪量を維持することが重要です。
AGA発症のメカニズム
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アボダートの効果を知るためには、AGA発症のメカニズムについて理解しておく必要があります。
ヘアサイクルは髪の毛が成長して抜け落ちるまでの周期を意味しており、一般的には以下の3期に分けられます。
成長期 | 毛母細胞の分裂が活発に起こる時期。ヘアサイクル全体のおよそ85%から90%を占める |
退行期 | 毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛の成長が滞る時期。ヘアサイクル全体のおよそ1%を占める |
休止期 | 毛母細胞の分裂が完全に停止し、髪の毛が毛穴から抜け落ちるのを待つ時期。ヘアサイクル全体のおよそ10%から15%を占める |
TGF-βは「退行期誘発因子」と呼ばれており、正常なヘアサイクルの成長期を短縮して髪の毛を早く抜け落ちさせる作用があります。
通常のヘアサイクルはおよそ3~5年とされますが、AGAを発症すると半年から1年程度に短縮されます。
ヘアサイクルが短縮されて毛母細胞が死滅した毛穴からは、二度と髪の毛が生えてきません。
そのため、AGAの発症が疑われる際には、速やかにヘアサイクルを正常化させる必要があります。
アボダートの効果
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アボダートには有効成分としてデュタステリドが配合されており、主に以下2つの効果が期待できます。
1型5αリダクターゼの働きを阻害する
アボダートの有効成分であるデュタステリドには、1型の5αリダクターゼの働きを阻害する働きがあります。
1型の5αリダクターゼは主に全身の皮脂腺に分布しているため、デュタステリドの働きによって皮脂の分泌量を抑制する効果が期待できます。
一般的に男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多い傾向にありますが、皮脂が直接的に抜け毛を引き起こすわけではありません。
しかし、過剰に分泌された皮脂をエサとして皮膚の常在菌が異常繁殖を起こすと、脂漏性皮膚炎を発症するリスクが増加します。
脂漏性皮膚炎はしばしばAGAを併発するため、アボダートの働きで皮脂の分泌量を抑制すると、脂漏性皮膚炎およびAGAの改善につながるケースがあります。
AGA治療薬のフィナステリドにも5αリダクターゼの働きを阻害する作用がありますが、主に2型のみを阻害する点がデュタステリドとの違いです。
2型5αリダクターゼの働きを阻害する
アボダートの有効成分であるデュタステリドに期待される大きな効果が、2型5αリダクターゼの働きを阻害することです。
2型5αリダクターゼは主に頭頂部や前頭部の毛包に多く分布しており、AGA特有の症状を引き起こす原因の1つと考えられています。
AGAを発症するとO字はげやM字はげなどの特徴的な薄毛を引き起こしますが、理由は頭頂部や前頭部に2型5αリダクターゼが多く分布しているためです。
アボダートを服用すると2型5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛の原因となるTGF-βの生成を抑制する効果が期待できます。
アボダートとザガーロの違い
![アボダートとザガーロの違いの見出し画像 アボダートとザガーロの違いの見出し画像](https://okusuritsuhan.shop/webroot/column/wp-content/uploads/2023/12/choice_man-3-1024x683.webp)
日本ではデュタステリドを配合したザガーロがAGA治療薬として認可されていますが、アボダートと大きな違いはありません。
アボダートもザガーロもグラクソ・スミスクライン株式会社によって製造・販売されており、いずれもデュタステリドを有効成分として配合しています。
アボダートは前立腺肥大症などの治療薬として用いられていますが、ザガーロと同じ有効成分を配合しているため、AGAの改善にも効果的という訳です。
ただし、ザガーロは厚生労働省によってAGA治療薬として認可されていますが、アボダートは現在のところ未認可となっています。
まとめ
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アボダートには薄毛治療に効果があると厚生労働省が認可している有効成分の「デュタステリド」が配合されています。
アボダートの有効成分であるデュタステリドには、5αリダクターゼの働きを阻害して、抜け毛の原因となるTGF-βの生成を抑制する作用があります。
現在のところ日本では未承認の医薬品ですが、個人輸入代行サイトでは0.5mgのアボダートを購入可能です。
アボダートを購入した際には用法・用量を守って正しく服用し、薄毛の改善にお役立てください。
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