アボダートの併用注意とは?アボダートの服用に注意すべき人もご紹介!
アボダートは有効成分にデュタステリドを配合したAGA治療薬ですが、飲み合わせを知らないと思わぬ危険を招く恐れがあります。アボダートの併用注意について解説します。
記事公開日:2024.05.29
最終更新日:2024.05.30
お薬通販部スタッフ【監修】

アボダートはデュタステリドを配合したAGA治療薬で、基本的には併用禁忌薬がありません。
しかし、医薬品には飲み合わせがあるため、併用に注意が必要な医薬品・食品について知っておく必要があります。
本記事ではアボダートの併用注意および、服用に注意すべき人について解説します。
目次
アボダートの併用注意薬

アボダートにはAGA治療薬としてよく知られているザガーロと同じく、有効成分としてデュタステリドが配合されています。
そこで、ザガーロの添付文書を参考に、アボダート(デュタステリド錠)の併用注意薬をご紹介します。
アボダートを服用する際に注意すべきとされる医薬品は以下の通りです。
医薬品名など | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
CYP3A4阻害作用を有する医薬品・リトナビル等 | 併用するとデュタステリドの血中濃度が上昇して、副作用のリスクを増加させる可能性がある | CYP3A4の作用によって、乾燥におけるデュタステリドの代謝が阻害される。 |
アボダートの併用注意薬としてはリトナビルを始めとする、CYP3A4阻害作用を有する医薬品が挙げられます。
リトナビルはヒト免疫不全ウイルス(HIV)やC型肝炎ウイルス感染症の治療に用いられる医薬品です。
CYP3A4は肝臓に多く存在する酵素の一種で、アボダートの有効成分であるデュタステリドを代謝する働きがあります。
しかし、リトナビルと併用した場合、CYP3A4の働きが阻害され、デュタステリドが肝臓で代謝されにくくなります。
肝臓での代謝が鈍くなると、血中のデュタステリド内服薬濃度が上昇し、副作用のリスクを増加させる恐れがあるため注意が必要です。
そのため、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)やC型肝炎ウイルス感染症の治療中の方は、アボダートを服用しないでください。
併用注意と併用禁忌の違い

併用注意も併用禁忌も、ある医薬品との併用で効果を減弱もしくは増強させたり、副作用のリスクを増加させる医薬品・食品を意味します。
併用禁忌は併用注意に比べ重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、より一層の注意が必要とされています。
ただし、アボダートを始めとする内服薬に関しては、基本的に併用禁忌がありません。
アボダートを始めとするデュタステリド内服薬の主な副作用は、リビドー減退などの性機能不全です。
しかし、アボダートには原則として併用禁忌がないため、ED治療薬を併用すると性機能不全を改善する効果が期待できます。
併用注意の医薬品を服用してしまった場合の対処法

アボダートの併用注意薬を服用した方は、アボダートと服用してしまった治療薬の両方を持って、専門の医療機関を受診してください。
体質や有効成分に対する忍容性によっては、アボダートとの副作用が強く出てしまう恐れがあります。
特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)やC型肝炎ウイルス感染症をお持ちの方は、自分の判断でアボダートなどのAGA治療薬を服用しないでください。
アボダートの服用に注意が必要な人

次のような人はアボダートの服用に注意が必要です。
上記に該当する人は自分の判断でアボダートを服用しないでください。
アボダートとの併用に注意すべき食品

アボダートを服用する際には、以下の食品を摂取しないよう注意してください。
ここでは、アボダートとの併用に注意すべき食品について解説します。
グレープフルーツ
グレープフルーツはアボダートの併用注意ではありませんが、グレープフルーツに含まれるフラノクマリンにはCYP3A4を阻害する作用があります。
そのため、アボダートと併用すると有効成分の代謝が遅れ、副作用のリスクを増加させる恐れがあります。
アボダートの服用中は、グレープフルーツの摂取を避けてください。
乳製品
乳製品もアボダートの併用注意ではありませんが、医薬品服用する際には乳製品を避けるのが基本です。
乳製品には胃や腸に膜を張る作用があるため、医薬品の有効成分の吸収を妨げる恐れがあります。
アボダートの効果を最大限に高めるためには、コップ1杯の水やぬるま湯でを服用するのがポイントです。
まとめ

アボダートには併用禁忌薬がありませんが、CYP3A4阻害剤を併用すると副作用のリスクが増加するため注意が必要です。
また、併用注意ではないものの、グレープフルーツや乳製品もアボダートを服用する際には避けてください。
今回の記事を参考にアボダートの併用注意について理解し、薄毛の改善にお役立てください。
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