アバナフィルの臨床試験結果をチェック!ED治療薬の効果や副作用を解説
ED治療薬「アバナフィル」の臨床試験について紹介しています。アバナフィルの開発段階で行われた臨床試験や、成分移管する試験データなど、専門性の高い情報をわかりやすく説明していま
お薬通販部スタッフ[監修]

医薬品の服用前にはその効果と副作用の確認を行っておくと安心です。アバナフィルの臨床試験からそれらのデータをチェックしていきましょう。
アバナフィルの作用メカニズム

アバナフィルは性的刺激により一酸化窒素 (NO) の放出を高め、海綿体の血流を改善するという作用機序になっており、性的刺激がない場合は効果はありません。
また、アバナフィルはPDE5という酵素に対して高い選択性を持っていますが、他のホスホジエステラーゼに対する効果はPDE5に比べて弱いため、その分副作用が出にくいのが特徴です。
上記の薬理作用を踏まえ、臨床試験結果を2つ紹介していきます。
アバナフィルの開発段階で行われた臨床試験
この臨床試験は、アバナフィル50mg、100mg、200mgの各用量を被験者に投与し、評価されたものです。
IIEF EFドメインスコアは、勃起機能の品質を評価する指標です。治療後の最終的な評価点(エンドポイント)で、アバナフィル50mgは18.1、100mgは20.9、200mgは22.2でした。また、治療前(ベースライン)と治療後のスコアの差も評価され、アバナフィル50mgは5.4、100mgは8.3、200mgは9.5の改善が見られました。
膣への挿入(SEP2)は、性行為時の陰茎の膣への挿入ができたか否かを評価します。エンドポイントでは、アバナフィル50mgは64.3%、100mgは73.9%、200mgは77.3%の成功率でした。また、ベースラインとの差では、アバナフィル50mgは18.2%、100mgは27.2%、200mgは29.8%の改善が見られました。
成功した性交(SEP3)は、性行為の成功率を評価します。エンドポイントでは、アバナフィル50mgは41.3%、100mgと200mgはそれぞれ57.1%と57.0%の成功率でした。また、ベースラインとの差では、アバナフィル50mgは27.8%、100mgと200mgはそれぞれ43.4%と44.2%の改善が見られました。
上記の通り、アバナフィルの服用量が増えると、勃起機能の改善、陰茎の膣への挿入成功率、そして性交の成功率が向上するという結果が得られました。
アバナフィル開発段階で行われた臨床試験「糖尿病を有するED被験者に対する試験」
この試験は糖尿病にり患している被験者に対し、アバナフィルを投与して行われたものです。
評価項目 | プラセボ | アバナフィル 100mg | アバナフィル 200mg |
---|---|---|---|
IIEF EFドメインスコア(エンドポイント) | 13.2 | 15.8 | 17.3 |
IIEF EFドメインスコア(ベースラインからの変化) | 1.8 | 4.5 | 5.4 |
膣への挿入(SEP2)(エンドポイント) | 42.0% | 54.0% | 63.5% |
膣への挿入(SEP2)(ベースラインからの変化) | 7.5% | 21.5% | 25.9% |
成功した性交(SEP3)(エンドポイント) | 20.5% | 34.4% | 40.0% |
成功した性交(SEP3)(ベースラインからの変化) | 13.6% | 28.7% | 34.0% |
こちらも健康な被験者を対象に行われた試験と同様に、アバナフィルは、1型または2型糖尿病を持つED被験者に対しても有効であることが試験で示されました。100mgおよび200mgの用量で、勃起機能の改善が統計学的に有意でした。
まとめ

アバナフィルを服用する際は、かかりつけの医師などと相談し用法用量を守って安全に行いましょう。
勃起不全 (ED) の治療に使用される処方薬で女性や18歳未満の男性には使用できません。
おすすめ商品
この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ