AGA治療薬のフィンペシアの効果は?
「フィンペシア」は有効成分としてフィナステリドを配合するAGA治療薬です。この記事ではフィンペシアの効果について詳細に解説します。
お薬通販部スタッフ【監修】

最近抜け毛が増えたりすると、自分は男性型脱毛症(AGA)かもと心配するでしょう。
一度悩み始めると気になってしまうもので、「治療できるなら治療したい」と考えると思います。
AGAにはAGA治療薬の服用が有効な治療法と認められています。
早めに治療を開始することでAGAの進行を抑えることも期待できます。
フィンペシアは「フィナステリド」という抜け毛を抑える成分を含有する、日本初のAGA治療薬プロペシアのジェネリック医薬品です。
本記事ではAGAの原因やフィンペシアの効果について詳しく紹介していきます。
目次
AGAとは

AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれています。
その名前の通り男性ホルモンに起因して発症する疾患で、特に成人男性に多くみられる脱毛症の一種です。
日本では1200万人以上の人がAGAに発症しているともいわれており、日本皮膚科学会によれば、50代の約40%はAGAを発症しているとされています。
AGAの発症は後述するようにさまざまな原因がありますが、遺伝による影響も主な原因といわれています。
一般的に額の生え際や頭頂部のつむじ周辺から抜け毛が起こるとされており、進行性の脱毛症であるため時間をかけて少しずつ薄毛が進んでいく点が特徴です。
ヘアサイクルとAGAの関係
ヘアサイクルは、「成長期」「退行期」「休止期」という流れで、髪が生え変わります。
成長期は髪の毛の細胞分裂が活発に行われ、髪が太く長く成長します。
この期間は男性では3〜5年、女性では4〜6年続くとされています。
退行期には数年かけて成長した髪の毛の細胞分裂のスピードが緩やかになり、寿命に近づきます。この期間は2〜3週間です。
休止期には毛乳頭細胞の活動がストップし、髪の成長が止まります。毛根が委縮して小さくなり、新しい髪が伸びてくるとともに抜け落ちます。この期間はおよそ3~4か月です。
健康なヘアサイクルでは、次のような周期を15〜20回繰り返します。
AGAでは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮にある5αリダクターゼと結合し、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質が生成されます。このDHTがヘアサイクルの乱れの原因の一つです。
成長期が短くなることで、本来であれば3〜6年かけて髪の毛が成長するところ、数ヶ月〜1年ほどで髪の毛が抜け落ちてしまうため、全体のボリュームがなくなります。
乱れたヘアサイクルに加齢などが伴って、最終的に新しい髪が生えてこなくなるのです。
AGAの原因

AGAによる薄毛の原因は主に男性ホルモンがかかわっていることが分かっていますが完全に特定はされていません。
ストレスや食生活、生活習慣など、様々な原因が混在して起こるとされています。AGAの原因とされていることを7つ紹介します。
男性ホルモンDHT
男性ホルモンDHTがAGAの主な原因とされています。
男性ホルモンの一種であるテストステロンが体内の還元酵素「5αリダクターゼ」によって変化しDHTが生成されます。
DHTが毛根の細胞に結合すると、毛髪の成長期が短くなり、結果的に毛髪が細く短くなります。
これが繰り返されると、毛髪は次第に細く、短く、色素が薄くなり、最終的には毛髪が生えなくなる状態、つまり「脱毛」が起こります。
遺伝
AGAの主な原因となる「5αリダクターゼ」の活動性と毛乳頭細胞に存在する「受容体(レセプター)」の数は、遺伝により決定されるとされています。
体内での5αリダクターゼの機能が強い(つまり、テストステロンがDHTに変換されやすい体質)かどうかは、親から子へと遺伝する可能性があります。
そのため父親または母親のどちらかがその特性を持つ遺伝子を持っている場合、その子供が同じ特性を受け継ぐ可能性があるでしょう。
ストレス
ストレスはAGAの直接の原因にはなりません。
しかし、ストレスはホルモンバランスや自律神経の乱れを生じさせます。
自律神経の乱れにより血管の収縮が起き、頭皮への血流も悪くするため、髪の成長に必要な栄養の供給が不足します。
結果的にAGAの進行を促進する要因になるでしょう。
食習慣
食事のバランスが崩れると、髪の成長や発毛に悪影響を与える可能性があります。
栄養素が偏った食事を摂ると、髪の健康に必要なタンパク質や亜鉛などのミネラルが不足することがあります。
また、糖分や脂質を過剰に摂取すると、皮脂の分泌が増えるため、毛穴が詰まる可能性が高まります。
食生活の乱れは頭皮の血流を悪化させ、結果としてAGAの症状を悪化させるリスクを高めます。
過度な飲酒
飲酒も適量であれば問題はないですが、過剰な飲酒はAGAの進行の原因となりえます。
摂取したアルコールは、肝臓で分解される際に、多くのアミノ酸を消費します。そのため、毛髪に必要なタンパク質「ケラチン」の合成が減少するためです。
また、アルコールから生じたアセトアルデヒドは、AGAの原因となるDHTを増加させる可能性があるため、薄毛の原因となります。
喫煙
喫煙は、AGAと関係が深いです。
主にニコチンによる血管収縮作用と、一酸化炭素による血中の酸素の運搬を阻害作用、喫煙による男性ホルモンおよびDHTの上昇が原因と考えられています。
1日10本以上喫煙している人は、AGAの発症率が喫煙していない人と比較してオッズ比=1.96であることが報告されています。
また、AGA男性では喫煙経験のある男性は喫煙経験のない男性に比べ、疾患進行しやすいこともわかっており、喫煙はリスクといって間違いありません。
睡眠不足
成長ホルモンは、体の細胞を修復し、成長を促進する役割を果たしています。この成長ホルモンは、睡眠中に大量に分泌されます。
成長ホルモンは、髪の毛の生成や成長を助け、日々の生活で受けるダメージを修復します。
しかし、睡眠が不足すると、髪の毛の成長や修復が十分に行われず、AGAを引き起こす可能性があります。
また、睡眠中は副交感神経が主導し、血管が拡張して血流が改善します。
睡眠時間が不足すると、血管を収縮させる交感神経が優位になり、血流が悪化します。
これにより、毛根に必要な栄養が適切に供給されず、AGAの進行を加速する可能性があります。
フィンペシアの効果

フィンペシアは、テストステロンがDHTに変わる過程を担当する5α-還元酵素の活動を阻害することで、DHTの産生を抑制します。
DHTは、AGAの発症に大きく関わっており、毛母細胞を収縮させ髪の成長期を短くします。
フィンペシアがこのDHTの生成を抑えることで、髪の成長サイクルを正常化し、脱毛の進行の抑制が期待できます。
AGAの根本的な原因を抑制することで抜け毛を防ぐことができ、薄毛の改善につながるでしょう。
効果が出るまでの期間は個人差がある
フィンペシアの服用で効果が実感できるまでには個人差があります。
3~4か月で効果を実感できる方もいるようですが、一般的には効果実感できるのは6カ月程度が多いとされています。
それまでは根気強く服用しましょう。
まとめ

AGAは男性ホルモンに起因して発症する脱毛症の一つで、主に男性で見られる脱毛症です。
その原因は完全には特定されていませんが、男性ホルモンのDHTが関わっていることが分かっています。
その他にも遺伝やストレス、喫煙など様々な要因が関わっているとされています。
フィンペシアは5α-還元酵素の活動を阻害することで、DHTの産生を抑えて、AGAの進行を抑制しますが、その効果実感するまでには個人差があるため、根気強い薬の服用が必要でしょう。
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