臨床試験の結果から読み解くアボダートの効果

アボダートはデュタステリドを配合したAGA治療薬の1つです。 この記事はより深くアボダートを知りたい方に向けて、臨床試験結果に基づいて解説します。

AGA治療薬 AGA

記事公開日:2024.05.29

最終更新日:2024.05.30

お薬通販部スタッフ【監修】

臨床試験の結果から読み解くアボダートの効果

アボダートはAGA治療薬ザガーロと同様に、デュタステリドを有効成分として配合した医薬品です。

海外では100ヶ国以上で前立腺肥大症の治療薬として認可されていますが、韓国ではAGAの改善目的でも用いられています。

日本では未承認の医薬品ですが、アボダート(デュタステリド内服薬)の臨床試験結果を基に、効果について分かりやすく解説します。

アボダートとザガーロの違いとは?

アボダートとザガーロの違いとは?の見出し画像

アボダートとザガーロの違いについて理解するためには、AGAと前立腺肥大症について簡単に知っておく必要があります。


AGA

AGAは男性に見られる代表的な薄毛で、思春期以降に発症してゆっくりと進行する脱毛症です。

ザガーロは2016年の6月に販売を開始した医薬品で、従来のAGA治療薬であるプロペシアよりも高い抜け毛予防効果があります。

ザガーロに含まれているデュタステリドの特徴は、テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際に重要な働きをする「5αリダクターゼ」の働きを阻害する点です。

ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体に結合すると、抜け毛を引き起こすサイトカインの一種「TGF-β」が生成されます。

ザガーロの服用で5αリダクターゼの働きを阻害すると、TGF-βの生成が抑制されるため、抜け毛の予防効果が得られるのです。




前立腺肥大症

前立腺肥大症は膀胱の隣にある前立腺が何らかの原因によって肥大し、排尿困難や畜尿症状、排尿後症状などを引き起こす点が特徴です。

前立腺肥大症の原因に関しては現在のところ明らかになっていませんが、男性ホルモン説が有力視されています。

男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンは、前立腺肥大症を進行させる危険因子と考えられており、デュタステリドを配合したアボダートが治療薬として用いられています。




作用機序には違いがない

アボダートとザガーロは共にイギリスの製薬会社である「グラクソ・スミスクライン株式会社」が製造・販売しています。

両剤にはともに有効成分としてデュタステリドが配合されており、作用機序に違いはありません

デュタステリドが5αリダクターゼの働きを阻害するとジヒドロテストステロンの生成が抑制されるため、前立腺肥大症やAGAの進行を抑える効果が期待できます。

つまり、前立腺肥大症の治療目的で用いられるデュタステリド製剤をアボダート、AGAの治療目的で用いられるデュタステリド製剤をザガーロとして販売している訳です。



アボダートの商品画像

アボダートは主成分としてデュタステリドを配合する強力なAGA治療薬です。

1箱:4,710円


AGAに対してアボダートを用いた際の臨床結果

AGAに対してアボダートを用いた際の臨床結果の見出し画像

日本ではアボダートがAGAの治療薬として認可されていませんが、同量のデュタステリドを配合したザガーロの臨床結果をもとに、アボダートの効果について解説します。




国際共同第2・第3相二重盲検比較試験の結果

20歳から50歳のAGA患者を対象とした24週間の臨床試験では、頭頂部円内 (直径2.54cm円中)の毛髪数のベースラインからの変化において以下の結果が出ています。

プラセボ群(181例)デュタステリド投与群フィナステリド投与群(179例)
0.1mg(188例)0.5mg(184例)
例数148158150141
変化量-4.9 (7.89)63.0 (7.67)89.6 (7.87)56.5 (8.12)
プラセボとの差67.994.461.4
フィナステリドとの差6.533.0

上記の表からも分かるように、デュタステリドを投与した群ではプラセボや従来の治療薬であるフィナステリド内服薬に比べ、有意な発毛効果が見られました

(※実際の試験にはデュタステリドを0.02mg投与した群も含まれていますが、AGAの治療には通常0.1mgおよび0.5mgのデュタステリド錠が使用されるため便宜上省略しました)


国内第3相試験(長期投与試験)

20歳から50歳のAGA患者120名を対象とした52週間の臨床試験では、頭頂部円内(直径2.54cm円中) の毛髪数のベースラインからの変化量が68.1本と有意に改善が示されました。

副作用発現頻度は16.7%(20/120例)で、主な副作用としては勃起不全(10.8%・13例)、リビドー減退8.3%(8.3%・10例)、射精障害(4.2%・5例)が挙げられています。


まとめ

まとめの見出し画像

アボダートは海外100ヶ国以上で前立腺肥大症の治療薬として認可されており、比較的安全に服用できる医薬品と考えられます。

AGAの治療目的で用いているのは韓国だけですが、ザガーロと同様にデュタステリドが配合されているため、AGAの改善効果も期待できます

ただし、国内では未承認のため、アボダートを購入する際には信用できる個人輸入代行サイトを利用し、用法・用量を守って正しく服用してください。

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