ノルレボの特徴は?薬の効果や信頼性などを詳しく解説!
お薬通販部スタッフ[監修]
避妊に失敗した時や、望まない性交渉があった際には、気持ちは焦るでしょう。
妊娠を避けるためにはどのような手段があるのか、またどのようなアフターピルの種類があり、どれを選ぶべきか、冷静に調べる余裕はないかもしれません。
そんな方には「ノルレボ」をおすすめします。
アフターピルの中で世界で最もメジャーであり、日本で処方箋医薬品としても取り扱われているノルレボについてその効果と特徴を説明します。
ノルレボの特徴を解説していきます。
目次
ノルレボの効果
ノルレボの効果は大きく次の二つがあります。
排卵を抑制する
ノルレボは有効成分である黄体ホルモンのレボノルゲストレルの作用で排卵を抑制し、排卵日付近の性行為で避妊をしていなかった場合でも受精卵を作らせないように作用します。
子宮内膜の増殖を防ぐ
性行為後に受精卵となった場合でもレボノルゲストレルの作用で子宮内膜を増殖するのを防ぎます。
また、レボノルゲストレルは体温の上昇を防ぐ働きで、子宮内膜での着床を防ぐため、排卵後の服用でも避妊効果が期待できます。
ノルレボの特徴
ノルレボには次のような特徴があります。
世界標準の信頼性
日本初の緊急避妊薬ですが、WHO(世界保健機関)のエッセンシャルドラッグ(必須薬)に指定されています。
国際的にも標準的な緊急避妊方法に位置づけられる信頼性があります。
高い避妊率
ノルレボの主成分は「レボノルゲストレル」と言い、妊娠の可能性のある性行為後、72時間以内に1錠服用で、妊娠の確率を下げられます。
レボノルゲストレルは服用までの時間が早ければ早いほど避妊率が上昇します。
ノルレボを12時間以内に服用した場合 | 避妊確率99% |
ノルレボを24時間以内に服用した場合 | 避妊確率95% |
ノルレボを24~48時間以内に服用した場合 | 避妊確率85% |
ノルレボを49~72時間以内に服用した場合 | 避妊確率58% |
このため、ノルレボの服用リミットは72時間以内と定められていて、ノルレボの全体避妊率は84%とされています。
性行為から72時間以上経過しても、レボノルゲストレルを服用した場合、120時間までは避妊効果は期待できますが、避妊できる確率が大幅に低下します。
副作用が少ない
レボノルゲストレルは、副作用として消退出血や頭痛、体のだるさ、傾眠、胸の張り等の副作用が、後述のヤッペ法に比べると少なく安心です。
また、低用量ピルで起こる重大な副作用の血栓症ですが、レボノルゲストレルの場合はエストロゲンの成分が入っていないため血栓症の心配はありません。
なお、体の中のホルモンバランスが大きく変化するため服用後に出血の症状が多くみられることをご承知おきください。
以前の緊急避妊法より優れている
ノルレボが日本で緊急避妊薬として承認される以前は、ヤッペ法の薬の服用法により緊急避妊がおこなわれていました。
ノルレボがヤッペ法と比較して優れている点は以下のとおりです。
まとめ
避妊に失敗したときや、望まない性交渉で「妊娠してしまうかもしれない」と思った場合、ノルレボは緊急避妊薬として使いやすいアフターピルです。
72時間以内に服用すれば効果があり、服用が早ければ早いほど高い効果が期待できます。また副作用も少ない薬です。
難しいことではありますが、いざというときには落ち着いてアフターピルを服用し、緊急避妊をおこないましょう。
とはいえ、緊急避妊薬(アフターピル)は妊娠の可能性を低下させる効果のため、経過観察のうえ必要に応じて医師の診断を受けましょう。
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