フィンペシアとエフペシアの違いは?服用時の注意点も解説
この記事では、「フィンペシアとエフペシアにはどのような違いがあるの?」と気になっている人に向けて、効果や副作用、価格、入手方法などの観点から詳しく解説します。服用時の注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]

フィンペシアとエフペシアは、男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられる飲み薬です。
どちらも、有効成分としてフィナステリドが配合されています。
フィンペシアとエフペシアは名前が似ていたり、同じ有効成分が含まれていたりすることから、具体的な違いがわからない人も少なくありません。
この記事では、フィンペシアとエフペシアの違いとして、効果や副作用、価格、入手方法などの観点から詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
フィンペシアとエフペシアの違いを比較表で紹介

フィンペシアとエフペシアは、どちらも有効成分としてフィナステリドを含むお薬です。
1錠あたりに含まれているフィナステリドの量も、同様に1mgです。価格においてもフィンペシアは1錠あたり35円、エフペシアは約40円からと大きな違いはありません(※)。
※お薬通販部における価格
フィンペシアとエフペシアの具体的な違い

ここでは、フィンペシアとエフペシアの具体的な違いについて、以下の観点から解説します。
製薬会社の違い
フィンペシアとエフペシアは、どちらも製薬会社である「シプラ」が製造販売しています。
シプラは、インドのムンバイに本社を置く大手の製薬会社です。インドでは、主にジェネリック医薬品を取り扱う大手メーカーとして知られています。
本社はインドにありますが、北米や南米、アジアやヨーロッパなど世界150ヶ国にお薬の輸出を行っているのが特徴です。また、世界10ヶ国に製薬施設を持っています。
インドにはさまざまな製薬会社がありますが、シプラはその中でも初めてアメリカFDAの承認を受けた企業です。
得られる効果の違い
フィンペシアとエフペシアは、いずれも1錠あたりに有効成分のフィナステリドを1mg含むAGA治療薬です。
有効成分の種類や含有量が同一であり、服用方法も同様であることから治療効果に大きな違いはありません。
なお、フィナステリド1mgを用いた臨床試験では、48週間の投与で被験者の58%に効果が認められ、長期投与ではさらに効果が高まり、2年後には68%、3年後には78%の人で「軽度改善以上」の発毛効果が確認されています。
フィンペシアとエフペシアは同じ有効成分を含むため、同様の効果が得られるといえるでしょう。
起こりうる副作用の違い
フィンペシアとエフペシアは、同じ有効成分を同じ量だけ含むお薬のため、副作用にも大きな違いはありません。
なお、有効成分のフィナステリドにおいて、以下のような副作用が報告されています。
区分 | 副作用 |
過敏症 | そう痒症 蕁麻疹 発疹 血管浮腫 |
生殖器 | リビドー減退 睾丸痛 血精液症 男性不妊症 精液の質低下 勃起機能不全 射精障害 精液量減少など |
肝臓 | 肝機能障害 AST上昇 ALT上昇 γ-GTP上昇 |
その他 | 乳房圧痛 乳房肥大 抑うつ症状 めまい |
上記の副作用において、リビドー減退(性欲の低下)は1〜5%未満、勃起機能不全、精液量減少、射精障害は1%未満、その他は頻度不明と全体的に稀に発現する症状だといえます。
服用できない・注意が必要な人の違い
フィンペシアとエフペシアで、服用できない人や注意が必要な人にも大きな違いはありません。
フィンペシアとエフペシアの有効成分であるフィナステリドを服用できない人は、以下のとおりです。
過去に過敏反応を経験した人が服用すると、アレルギー症状が再発する危険性があるため服用を避けてください。
また、妊娠中や授乳中の服用も禁止されています。
加えて、肝機能障害がある人はフィンペシアやエフペシアの服用に注意が必要です。肝機能障害がある人が服用した場合の安全性は、まだ十分に確立されていません。
価格の違い
フィンペシアとエフペシアは、どちらも先発医薬品であるプロペシアのジェネリック医薬品です。そのため、先発医薬品であるプロペシアなどのAGA治療薬と比べると安価で購入できます。
以下は、お薬通販部で取り扱っている正規品のフィンペシア・エフペシアの価格です。
フィンペシアの価格
内容量 | 価格 | 1錠あたりの価格 |
30錠 | 1,520円 | 50円 |
100錠 | 3,700円 | 37円 |
200錠 | 7,000円 | 35円 |
エフペシアの価格
内容量 | 価格 | 1錠あたりの価格 |
100錠 | 4,950円 | 49円 |
200錠 | 8,910円 | 44円 |
300錠 | 12,250円 | 40円 |
入手方法の違い
フィンペシアとエフペシアは国内未承認のため、入手方法は基本的に個人輸入の通販サイトに限られます。
個人輸入であっても、通常の通販サイトと購入方法に大きな違いはありませんが、中には偽造医薬品を取り扱っている悪質なサイトも存在します。
万が一、偽造医薬品を購入してしまった場合、本来の効果が得られないだけでなく、重大な健康被害が生じるリスクもあるでしょう。そのため、購入を検討する場合は正規品を取り扱う通販サイトを見極めることが重要です。
エフペシアが販売され始めた経緯

フィンペシアもエフペシアも、インドに本拠地を置くシプラが製造販売しているお薬です。
同じ製薬会社が、なぜ同一の有効成分を含むAGA治療薬を販売しているのか疑問に思う人は少なくありません。
ここでは、エフペシアが販売され始めた経緯として以下を解説します。
フィンペシアの着色料(キノリンイエロー)の使用が控えられ始めた
フィンペシアには当初、着色料であるキノリンイエローがコーティング剤として使用されていました。
実は、このキノリンイエローは発がん性などを引き起こすといわれている物質です。実際に発がん性があるかどうかは具体的に解明されていませんが、少しでも懸念があると消費者は一定の不安を抱くでしょう。
このように、健康被害の有無がはっきりしない状態が続き、企業は念のためキノリンイエローを控えたり、代替着色料へ切り替えたりなど対策を行っている背景があります。
実際に、現在ではフィンペシアにおいてもキノリンイエローは使用されておらず、PTP包装シートの裏面に「Quinoline Yellow Free(キノリンイエローフリー)」と記載があります。
キノリンイエロー不使用のお薬として販売開始された
シプラは、フィナステリドを含むお薬としてフィンペシアとエフペシアの2種類を販売しています。
最初に販売されたのがフィンペシア、後から販売されたのがエフペシアです。同じ成分を含むエフペシアが販売され始めたのは、キノリンイエロー不使用のAGA治療薬の需要が高まったことが関係しているとされます。
前述のとおり、具体的に解明はされていないものの、キノリンイエローには発がん性や子供の多動性障害などがあるといわれています。
これらの健康被害を恐れてフィンペシアの服用に不安を抱く人が増えたため、キノリンイエローフリーのエフペシアが登場しました。
シプラは市場から突然撤退させるのではなく、より安全性が高いと考えられるエフペシアと、キノリンイエローフリーのフィンペシアを並行して製造販売しました。
その結果、人々が混乱を起こさず自分で選択してお薬を購入できる環境を整えたといえるでしょう。
フィンペシアとエフペシアを服用するときの注意点

フィンペシアとエフペシアを服用するときは、以下の注意点を押さえておきましょう。
間違った服用方法だと、本来の効果を得られなかったり、思わぬ健康被害が生じたりするリスクがあるので、正しい飲み方を把握することが重要です。
錠剤を半分に割る・砕くと十分な効果が得られない
フィンペシアやエフペシアは、半分に割ったり砕いたりするのを避けるべきお薬です。
お薬の中には、腸溶性コーティングが施されていたり、有効成分が時間をかけて徐々に体内に吸収されるように加工されたりするものがあります。
これらのお薬を半分に割ったり、砕いたりするのは原則禁止です。
フィンペシアやエフペシアには該当しませんが、錠剤に触れたときに有効成分が皮膚から吸収されないようにコーティングが施されています。
錠剤を半分に割ったり砕いたりするとコーティングが剥がれ、有効成分が直接体に付着する危険性があります。有効成分のフィナステリドは、女性に曝露(※)されると胎児に影響を及ぼすこともあるので非常に危険です。
そのため、フィンペシアやエフペシアは絶対に割ったり砕いたりしないでください。
※化学物質などが直接手に触れたり、吸い込んだりすることで体内に入り込むこと
グレープフルーツジュースと一緒に服用しない
フィンペシアやエフペシアは、体内で主にCYP3A4と呼ばれる薬物代謝酵素によって代謝されます。
グレープフルーツジュースと一緒に服用してはいけない理由は、CYP3A4を阻害する働きがあるからです。
これまでの研究により、グレープフルーツジュースに含まれているフラノクマリン誘導体にCYP3A4の働きを抑制する性質があることがわかっています。
フィンペシアやエフペシアをグレープフルーツジュースと一緒に服用すると、フラノクマリン誘導体の働きによってCYP3A4が阻害されます。その結果、必要以上に血中濃度が上がり、副作用が起こりやすくなるおそれがあるでしょう。
妊娠中や授乳中は服用しない
フィンペシアやエフペシアの有効成分であるフィナステリドは、妊娠中の人や授乳中の人には禁忌となっています。
実害を及ぼすおそれがあるのも大きな理由の1つですが、フィナステリドの有効性が女性で確認されていない点も主な理由です。
閉経後の女性を対象に海外で行われた臨床試験では、フィナステリドを服用した際の発毛や脱毛予防の効果は確認されていません。
また、妊娠中の女性がフィナステリドを服用すると、男子胎児の生殖器官の形成に重大な発達障害をもたらす危険性があることもわかっています。
このようなリスクがあるため、妊娠中もしくは妊娠の可能性がある人はフィンペシアやエフペシアを服用できません。なお、フィナステリドが乳汁中へ移行するかどうかは不明ですが、安全のため授乳中の人は服用しないこととされています。
20歳未満の人はなるべく服用しない
フィンペシアやエフペシアのようなフィナステリドが含まれるお薬は、基本的に20歳以上の男性を対象に製造されたものです。
20歳未満の男性が服用した場合の効果や、長期的な安全性については現時点で十分な臨床データが集積されていないため、服用することが控えられています。
海外の一部地域では18歳以上の男性を対象にフィナステリドを用いた治療を行っているところもありますが、日本国内では安全のため20歳以上を対象としている医療機関がほとんどです。
20歳未満で薄毛に悩んでいる人は、自毛植毛やメソセラピーなどの治療であれば受けられる可能性があります。医療機関やクリニックによって治療方針は異なるため、まずは医師に相談してください。
前立腺がんの検査前に医師に申告する
前立腺がんの検査を受ける際は、フィンペシアやエフペシアを服用していることを必ず担当医に伝えてください。
これらのお薬に含まれているフィナステリドには、前立腺がんの重要なスクリーニング指標であるPSA(前立腺特異抗原)の値を大幅に低下させる作用があります。
実際に日本で実施された臨床研究では、フィナステリドの服用によりPSA値が約40%も低く測定されることが証明されました。
PSAは前立腺がんを早期発見するための最も一般的な腫瘍マーカーです。PSAの値が正確に出ないと、前立腺がんの発見が遅れてしまうおそれがあります。
検査の精度を高め、適切な診断を受けるためにもフィンペシアやエフペシアを服用している人は、医師にその旨を事前に伝えるようにしてください。
正規品保証のある通販サイトで購入する
フィンペシアやエフペシアは日本で未承認のため、基本的には個人輸入の通販サイトでしか購入できません。
個人輸入の通販サイトを利用する際は、信頼性の高いところを選ぶことが重要です。近年、さまざまな個人輸入の通販サイトがありますが、中には偽造医薬品を流通させている悪質な業者も存在します。
こうした偽造医薬品は有効成分の含有量が不十分であったり、異物が混入していたりするリスクがあります。万が一、偽造医薬品を服用してしまうと、期待する効果が得られないばかりか、深刻な健康被害をもたらすおそれもあるでしょう。
お薬通販部では、厳格な品質管理のもと正規品のお薬のみを取り扱っています。
フィンペシア・エフペシアに関するよくある質問

最後に、フィンペシアとエフペシアに関する以下の3つの質問に回答します。
エフペシアは製造中止になったって本当?
エフペシアが製造中止になったかどうかは、一時的に見ると本当だといえます。
前述のとおり、シプラはエフペシアの前にフィンペシアを販売しています。
しかし、フィンペシアを販売してからしばらく経過し、発がん性の可能性があるキノリンイエローという添加物を含んでいることが話題となりました。
そこで、キノリンイエローが含まれていないエフペシアを販売した経緯があります。現在は、キノリンイエローフリーのフィンペシアも開発され、エフペシアを販売する意味がなくなり製造を中止しました。
ただし、エフペシアの在庫がある関係で販売は続いているといえます。
フィンペシアとエフペシアはどっちを買ったほうが良い?
フィンペシアとエフペシアはどちらを購入しても、効果や副作用に差はありません。
なぜなら、有効成分や含有量、製薬会社などにほとんど違いがないからです。どちらか迷った場合は値段を加味したり、添加物を見たりして決めると良いでしょう。
とはいえ、現在はフィンペシアもキノリンイエローフリーとなっているので、最終的には個人の好みで選んでも問題ありません。
フィンペシアやエフペシアを飲む時間はバラバラでも良い?
フィンペシアやエフペシアは、飲む時間に多少のバラツキがあっても治療効果に大きな影響はありません。
ただし、忘れずに継続して服用するためには、毎日一定の時間帯に服用する習慣をつけることが大切です。朝食後、夕食後、就寝前のように「このタイミングなら飲み忘れしにくい」という時間帯を自分なりに見つけて服用してください。
継続的な服用がAGA治療の効果を発揮するポイントとなるため、不規則な服用を気にするよりも、飲み忘れないように気をつけることが重要です。
まとめ

フィンペシアやエフペシアは、どちらも有効成分としてフィナステイリドを含むお薬です。同じ成分が同じ量だけ含まれているため、効果や副作用に大きな違いはありません。
ただし、フィンペシアの方がエフペシアよりもやや安いので、費用を抑えたい人はフィンペシアを選ぶと良いでしょう。
なお、お薬通販部では正規品のフィンペシアとエフペシアを取り扱っています。個人輸入の通販サイト選びでお悩みの人は、お薬通販部をご利用ください。
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