ミノサイクリンとはどんな有効成分?特徴や作用機序、効果を詳しく解説!
お薬通販部スタッフ[監修]
抗生物質ミノサイクリンは、幅広い細菌感染症に対して医療現場で幅広く使用されています。
この記事では細菌感染症治療に用いられることが多い有効成分・ミノサイクリンについて、特徴や作用機序、効果をわかりやすくお伝えします。
目次
ミノサイクリンはどのような有効成分?
細菌感染症の治療や予防にミノサイクリンを用いる際に知っておくと便利な、有効成分の特徴や効果の仕組みをご紹介します。
ミノサイクリンとは
ミノサイクリンは皮膚や呼吸器、婦人科や泌尿器科領域などさまざまな細菌感染症治療に効果を発揮する、「テトラサイクリン系」の抗菌薬です。
ミノサイクリンを有効成分とする先発薬はミノマイシンとなり、日本では長い使用実績があります。
ミノサイクリンの分類となるテトラサイクリン系抗菌薬は、効果を発揮する症状・菌種が多いため、他の種類では改善・予防に満足できなかった方にもおすすめです。
お薬通販部ではミノサイクリンを使用した、以下などの取り扱いがあります。
上記のミノマイシンを有効成分とする商品は、忙しい毎日を過ごしクリニックに行く十分な時間を取ることが難しい方や、診察に抵抗・恥ずかしさを感じる方にも手軽に通販で購入することができます。
ミノサイクリンの効果の仕組み
皮膚や呼吸器、婦人科領域などの細菌感染症は、細菌が入り込み広い部位に細菌タンパク合成・増殖することが大きな原因です。
ミノサイクリンは細菌が増殖している部位に速やかに移行しながら、細菌タンパク合成・増殖を抑制します。
さらに抗菌・殺菌作用にも優れているため、繰り返し発現しやすい細菌感染症の予防にもアプローチできるでしょう。
ミノシンは、先発薬であるミノマイシンのジェネリック医薬品にあたり、ミノマイシンと同等の効果が期待できる医薬品です。その抗菌スペクトルは非常に高く、皮膚や咽頭、呼吸器などに巣くう数多くの細菌に対して殺菌効果を発揮します。 1箱:1,566円~ |
ミノサイクリンの効果と有効性
ミノサイクリンを使用する際にはどのような細菌感染症に効果があるのか、有効性においても知っておきたい点ではないでしょうか?
ミノサイクリンが適応している症状や、具体的な有効性を詳しく見ていきましょう。
ミノサイクリンの効果
ミノサイクリンは、以下のような細菌感染症、菌種に適応し優れた効果を発揮します。
適応している症状 | 表在性皮膚感染症 深在性皮膚感染症 リンパ管・リンパ節炎 慢性膿皮症 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染 乳腺炎 骨髄炎 咽頭・喉頭炎 扁桃炎(扁桃周囲炎を含む) 急性気管支炎 肺炎 肺膿瘍慢性呼吸器病変の二次感染 膀胱炎 腎盂腎炎 前立腺炎(急性症、慢性症) 精巣上体炎(副睾丸炎) 尿道炎 淋菌感染症 梅毒 腹膜炎 感染性腸炎 外陰炎 細菌性腟炎 子宮内感染 涙嚢炎 麦粒腫 外耳炎 中耳炎 副鼻腔炎 化膿性唾液腺炎 歯周組織炎 歯冠周囲炎 上顎洞炎 顎炎 炭疽 つつが虫病 オウム病 |
適応している菌種 | ミノサイクリンに感性のブドウ球菌属 レンサ球菌属 肺炎球菌 腸球菌属 淋菌 炭疽菌 大腸菌 赤痢菌 シトロバクター属 クレブシエラ属 エンテロバクター属 プロテウス属 モルガネラ・モルガニー プロビデンシア属 緑膿菌 梅毒トレポネーマ リケッチア属(オリエンチア・ツツガムシ) クラミジア属 肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ) |
細菌感染症は日常生活を過ごす中で、ほんのささいなきっかけでかかることがあります。
ミノサイクリンは上記のように幅広い症状・菌種に効果を発揮するため、他の抗生物質では改善が見られなかった方にも役立つ抗菌薬と言えるでしょう。
ミノサイクリンの有効性
ミノサイクリンの有効性について、代表的な細菌感染症別に見る試験結果をご紹介します。
症状 | 有効率 |
皮膚感染症(表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症) | 923例中703例、76.2% |
呼吸器感染症(咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染) | 841例中663例、78.8% |
尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎、淋菌感染症、梅毒) | 1,085例中829例、76.4% |
消化器感染症(腹膜炎、感染性腸炎) | 82例中52例、63.4% |
婦人科領域感染症(外陰炎、細菌性腟炎、子宮内感染) | 14例中11例、78.6% |
眼科領域感染症(涙嚢炎、麦粒腫) | 92例中72例、78.3% |
耳鼻科領域感染症(外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎) | 278例中176例、63.3% |
ミノサイクリンは上記の臨床試験の結果を見ても、幅広い細菌感染症に比較的優れた効果を発揮する抗菌薬と言えます。
まとめ
こちらのページではミノサイクリンがどのような有効成分なのか、特徴や作用のメカニズム、有効性などを解説してきました。
ミノサイクリンの使用時は本記事を参考に有効成分の特徴や仕組みを把握し、早期の症状改善・予防につなげていきましょう。
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