トラマドールの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!
トラマドールの副作用は、慢性疼痛やガンにともなう痛みに悩まされている方にとって気になる情報の1つです。トラマドールの副作用について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

トラマドールはカナダのトロントに本拠地を置く医薬品メーカー「アポテックス」が製造・販売しているオピオイド鎮痛剤(非麻薬性製剤)です。
有効成分のトラマドール塩酸塩にはオピオイドμ受容体にはたらきかけ、身体の痛みを緩和する効果が期待できます。
しかし、トラマドールに限らず化学的に製造された医薬品には、副作用のリスクがあることを知っておきましょう。
本記事ではトラマドールの服用で起こり得る副作用の種類、および発現頻度について解説します。
目次
トラマドールの基本情報

トラマドールは有効成分「トラマドール塩酸塩」を配合しており、オピオイドμ受容体にはたらきかけ、身体の痛みを緩和する作用があります。
また、脳内神経伝達物質のセロトニンおよびノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、痛みのサインが脳に伝わるのを妨げるはたらきもあります。
適応症状は非オピオイド鎮痛薬では改善が困難な慢性疼痛、および各種ガンにともなう疼痛です。
トラマドールの重大な副作用

トラマドールを服用した場合に起こり得る重大な副作用は以下の通りです。
ショック、アナフィラキシー
トラマドールを服用すると呼吸困難や気管支けいれん、喘鳴(ぜんめい)、血管神経性浮腫など、ショック・アナフィラキシー反応を招く可能性があります。
トラマドールの服用でショック・アナフィラキシーを起こす頻度に関しては不明とされています。
呼吸抑制
トラマドールを服用すると頻度不明ながら、呼吸抑制の重大な副作用を招く可能性があります。
けいれん
トラマドールの服用により、頻度不明ながらけいれんを起こす可能性があります。
依存性
トラマドールはオピオイド鎮痛剤ですが非麻薬性製剤のため、強オピオイドのモルヒネなどに比べると依存性が低い点が特徴です。
しかし、長期にわたりトラマドールを服用すると、頻度不明ながら精神的依存・精神的依存を招く可能性があります。
また、トラマドールの長期服用を中断もしくは減薬した際に不安や神経過敏、不眠、激越、パニック発作、幻覚などを生じる可能性があります。
意識喪失
トラマドールの服用により、頻度不明ながら意識喪失を起こす可能性があります。
トラマドールの主な副作用

トラマドールの主な副作用は以下の通りです。
5%以上 | 1~5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
呼吸器 | 呼吸困難 口腔咽頭痛 咽喉乾燥 | 口腔咽頭不快感 発声障害 | ||
循環器 | 血圧上昇 ほてり 血圧低下 動悸 | 不整脈 顔面蒼白など | ||
血液凝固系 | 好中球増加 好酸球増加・減少 リンパ球減少など | |||
精神神経系 | 傾眠 浮動性めまい 頭痛 | 振戦 不眠症 | 体位性めまい 睡眠障害 感覚鈍麻など | 虚脱感 両手のしびれ感 ふらつき感など |
消化器 | 悪心 嘔吐 便秘など | 下痢 腹部不快感 上腹部痛 | 口内乾燥 口内炎 消化不良など | 腹鳴 おくび イレウスなど |
肝臓 | AST増加 ALT増加 | Al-P増加 LDH増加 | 肝機能異常 ビリルビン増加 | |
皮膚 | 多汗症 そう痒症 湿疹 | 発疹 全身性そう痒症 蕁麻疹など | 寝汗 | |
腎臓および尿路系 | 排尿困難 | 尿糖陽性 尿蛋白陽性 尿潜血陽性など | 夜間頻尿 膀胱炎 | |
代謝異常 | 尿酸増加 トリグリセリド増加 | |||
その他 | 口渇 倦怠感 | 無力症 異常感 | 熱感 脱水 視力障害など | 冷感 視調節障害 体重減少など |
副作用が強く見られる際の対処法

トラマドールの服用にともない副作用が強く見られる方は、速やかにかかりつけ医の診察を受けてください。
長期服用後にいきなり減薬もしくは服用を中断すると、思わぬ健康被害を招く恐れがあるため注意が必要です。
まとめ

トラマドールには主に精神神経系、および消化器系の副作用があります。
傾眠や浮動性めまいの副作用に関しては5%以上の方が発症するとされており、自動車を運転する方などは特に注意が必要です。
トラマドールの服用で副作用がしばしば見られる方や症状が重い方は、速やかに専門医の診察を受けてください。
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お薬通販部スタッフ