アバナの併用注意とは?アバナの服用に注意すべき人もご紹介!
アバナは世界で人気のED治療薬ステンドラのジェネリックですが、飲み合わせを知らないと思わぬ危険を招く恐れがあります。アバナの併用注意について解説します。
お薬通販部スタッフ【監修】

アバナは第4のED治療薬として知られるステンドラのジェネリック医薬品で、勃起力に優れながらも副作用のリスクが比較的低い点が特徴です。
しかし、医薬品には飲み合わせがあるため、併用に注意が必要な医薬品・食品について知っておく必要があります。
本記事ではアバナの併用注意および、服用に注意すべき人について徹底解説します。
目次
アバナの併用注意とは?

併用注意とはその名の通り、ある医薬品を服用する際に注意が必要な医薬品もしくは食品を意味します。
併用注意の医薬品や食品をアバナと一緒に服用・摂取すると有効成分の作用を増強、または減弱させる恐れがあります。
有効成分の作用が増強されれば効果が高くなると思われるかもしれませんが、その分だけ副作用のリスクも増加するため注意が必要です。
アバナをはじめとするED治療薬には血管を拡張する作用があるため、同じような効果を持つ治療薬を服用中の方、循環器系の障害をお持ちの方は特に気を付けてください。
アバナの併用注意薬一覧

アバナには先発医薬品のステンドラと同じく、有効成分としてアバナフィルが配合されています。
そこで、ステンドラの添付文書を参考に、アバナ(アバナフィル錠)の併用注意薬をご紹介します。
強力なCYP3A4阻害剤 | 抗真菌薬 ・ケトコナゾール内服薬・イトラコナゾール内用液 マクロライド系抗菌薬 ・クラリスロマイシン ケトライド系抗菌薬 ・テリスロマイシンなど 非定型抗うつ薬 ・ネファザドン HIVプロテアーゼ阻害剤 ・リトナビル・サキナビル・ネルフィナビル・インジナビル・アタナザビル |
HIVプロテアーゼ阻害剤 | ・リトナビル |
中程度のCYP3A4阻害剤 | マクロライド系抗菌薬 ・エリスロマイシン HIVプロテアーゼ阻害剤 ・アンプレナビル・ホスアンプレナビル 選択的NK1受容体拮抗型制吐剤 ・アプレピタント 非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬 ジルチアゼム アゾール系抗真菌薬 ・フルコナゾール 拮抗性不整脈・虚血性心疾患治療剤 ベラパミル |
CYP3A4基質 | ・アムロジン |
アバナの有効成分であるアバナフィルは、主に肝臓に存在する酵素の一種「CYP3A4」によって代謝されます。
そのため、CYP3A4が阻害される医薬品とアバナを併用すると、有効成分の効果が強く出すぎたり、副作用のリスクを増加させたりする恐れがあります。
上記の薬剤および有効成分を配合した治療薬を服用中の方は、自分の判断でアバナを服用しないでください。
強力なCYP3A4阻害剤
アバナとステンドラを併用した場合、有効成分の血中濃度が3倍に増加する恐れがあります。
血中濃度が3倍になれば有効成分の作用が強くあらわれますが、その分だけ副作用のリスクを増加させる恐れがあります。
日本ではケトコナゾール内服薬が認可されていませんが、イトラコナゾール内用液を使用中の方は注意してください。
HIVプロテアーゼ阻害剤
アバナとステンドラを併用した場合、有効成分の血中濃度が2倍に増加する恐れがあります。
HIV感染症の治療にリトナビルを使用している方は、アバナを併用しないよう注意してください。
中程度のCYP3A4阻害剤
アバナとエリスロマイシンを併用した場合、有効成分の血中濃度が2倍に増加する恐れがあります。
皮膚感染症や中耳炎などの治療にエリスロマイシンを使用している方は、アバナフィル50mgを最大用量にしてください。
CYP3A4基質
アバナとアムロジピンを併用した場合、 有効成分の血中濃度がおよそ22%増加する恐れがあります。
高血圧や狭心症の治療にアムロジピンを使用している方は、アバナを服用しないでください。
併用注意と併用禁忌の違い

併用注意も併用禁忌も、ある医薬品との併用で効果の減弱・増強もしくは副作用のリスクを増加させる点では共通しています。
ただし、併用禁忌は併用注意に比べ重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、より一層の注意が必要とされています。
併用注意はあくまでも服用・摂取に注意が必要な医薬品や食品を意味しますが、併用禁忌の医薬品は絶対に服用しないでください。
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併用注意の医薬品を服用してしまった場合の対処法

アバナの併用注意薬を服用した方は、アバナと服用してしまった治療薬の両方を持って、専門の医療機関を受診してください。
体質や有効成分に対する忍容性によっては、アバナとの併用で症候性低血圧を起こす可能性もあります。
何らかの持病をお持ちの方や服用中の医薬品がある方は、自分の判断でアバナなどのED治療薬を服用しないでください。
アバナの服用に注意が必要な人

次のような人はアバナの服用に注意が必要です。
上記に該当する人は自分の判断でアバナを服用しないでください。
アバナとの併用に注意すべき食品

併用注意にはある医薬品との併用に注意が必要な食品も含まれます。
特に以下の3つはアバナの効果を増強・減弱させたり、副作用のリスクを増加させたりする恐れがあるため注意が必要です。
ここでは、ステンドラとの併用に注意すべき食品について解説します。
グレープフルーツ
アバナの併用注意としてCYP3A4阻害剤が挙げられていましたが、グレープフルーツに含まれるフラノクマリンにも同様の作用があります。
併用すると有効成分の代謝が遅れ、副作用のリスクを増加させる恐れがあるため、アバナの服用中はグレープフルーツを摂取しないよう注意してください。
アルコール
適度のアルコールは心身をリラックスさせ、勃起をサポートする効果が期待できますが、過度のアルコールの摂取は避けてください。
アルコールにもアバナにも血管を拡張する作用があるため、過度に摂取すると症候性低血圧を引き起こす恐れがあります。
乳製品
アバナをはじめとするED治療薬に限らず、医薬品を服用する際には乳製品を摂取しないでください。
乳製品はアバナの併用注意ではありませんが、牛乳などでアバナを服用すると、有効成分の吸収を妨げる恐れがあります。
アバナの効果を最大限に高めるためにも、コップ一杯の水やぬるま湯でアバナを服用するのがポイントです。
まとめ

アバナは比較的副作用のリスクが低いED治療薬ですが、飲み合わせによっては効果が出にくくなったり、副作用のリスクが増加したりする可能性があります。
日常的に摂取している牛乳やグレープフルーツなども、アバナの効果に影響を与えるため注意が必要です。
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