生理痛にピルは効く?効果・副作用・処方の流れをわかりやすく解説
「生理痛を軽くしたいけど、ピルって本当に効くの?」「ピルがいいって聞いたけど、副作用が心配…」生理痛のつらさに悩む女性の中には、ピルが気になる方も多いでしょう。この記事では、生理痛に対するピルの効果や種類、副作用、処方の流れなどをわかりやすく解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

生理痛は、ピルの使用によって症状の軽減が期待できます。
この記事では、ピルの効果や仕組み、副作用などについて解説します。
ピルが怖くて手が出せない方や重い生理痛で悩んでいる方は、参考にしてみてください。
目次
ピルは生理痛に効く?仕組みや種類をわかりやすく解説

ピルは女性ホルモンが含まれる薬です。
ホルモンの含有量によって、「中用量ピル」「低用量ピル」「超低用量ピル」に分類され、それぞれ期待できる効果が異なります。
ピルの仕組みや種類、それぞれの効果について解説します。
生理痛の軽減には、低用量ピルや超低用量ピルが使用される
ピルによって生理痛を和らげる場合は、一般的には、低用量ピルや超低用量ピルが使われますが、生理痛の軽減以外にも期待できる作用があります。
ピルの種類ごとに見込まれる効果を以下にまとめました。
ピルの種類 | 期待できる主な効果 |
中用量ピル | ・月経の移動 ・過多月経(出血量が多い状態)の改善 |
低用量ピル | ・月経困難症(強い生理痛やそれにともなう症状)の改善 ・子宮内膜症の改善 ・避妊作用 |
超低用量ピル | ・月経困難症の改善 ・子宮内膜症の改善 |
低用量ピルや超低用量ピルは、女性ホルモンが多く含まれる中用量ピルに比べて、副作用が現れにくいとされています。
生理痛の治療目的と避妊目的で費用や処方の流れが異なる
低用量ピルは、生理痛の改善だけではなく避妊効果も期待できますが、どちらの目的で使用するかによって費用や処方の流れが異なります。
生理痛の治療で低用量ピルを使用すると、医師の診断のもと保険が適用され、自己負担が3割程度で済む場合があります。
一方、避妊を目的としたピルの使用は自由診療となるため、費用は全額自己負担となります。
生理痛の軽減を目的として低用量ピルを使用したい場合は、保険適用で受けられるか前もって医療機関に相談することをおすすめします。
ピルによって生理痛が軽くなる仕組みとは
ピルは、痛みの原因となる物質「プロスタグランジン」の生成を妨げ、生理痛を軽減します。
ピルを使用すると、排卵や子宮内膜の増殖が抑えられ、プロスタグランジンが作られにくい状態になります。
プロスタグランジンが抑えられることで、子宮の過度な収縮や痛みを引き起こす物質を抑制し、生理痛が緩和すると考えられています。
個人差が大きく、効果が出るまでに数か月かかる可能性もありますが、継続的な服用が重要です。
ピルの効果が感じられないときのチェックポイントと対策

生理痛を和らげる目的でピルを使用していても、効果の改善が感じられない場合は、薬の使用方法に問題があるかもしれません。
ここでは、ピルの効果が得られる適切な使用方法や他の治療薬との併用、副作用への対処法をご紹介します。
使用方法や体質による効果の違い
ピルを使用する時間帯が異なると、十分な効果が得られない可能性があります。
できる限り、毎日同じ時間に飲むように意識してください。
また、体質によっては、ピルによる効果が実感できないケースもあります。
他の薬に変更することで改善される可能性もあるため、医師に相談するとよいでしょう。
生理痛が強い場合の他の治療との併用
ピルによって生理痛が十分に改善しない場合は、鎮痛薬(イブプロフェンやロキソプロフェンなど)との併用が検討される場合もあります。
鎮痛薬を使用する場合は、強い痛みが出るまで待たずに服用することが重要です。
生理の始まりに合わせて使用すると、鎮痛薬による高い効果が見込めます。
また、症状軽減には血流の改善が効果的です。
身体を冷やさず、下腹部を中心に温めることも症状の軽減につながるでしょう。
副作用がつらい・相性が合わない場合の対処法
ピルの使用では、吐き気や頭痛、乳房の張りなどの副作用が起きることがあります。
副作用は、通常、使用から1〜3か月ほどで落ち着くことが多いですが、症状が続く場合には、他のお薬への変更が検討される場合もあります。
副作用がつらかったり、持続していたりする場合は、自己判断で中断せず、医師に相談しましょう。
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ピルの入手方法と保険適用・通販購入の注意点

ピルの入手は、原則的には、婦人科の受診が必要とされていますが、個人輸入サイトを活用した購入も可能です。
ここでは、婦人科でピルを処方されるまでの流れや費用、通販購入を利用する際の注意点についてご紹介します。
婦人科での診察から処方までの流れ
一般的には、ピルの処方には、婦人科での診察が必要です。
ピルを使用してもよいか調べるために、問診や血圧測定、検査などをおこないます。
健康状態や過去の病気歴によっては、ピルを使用できない場合もあるためです。
医師の診察により、使用してよいと判断された場合には、ピルが処方されます。
保険適用になるケースと自己負担額の目安
生理痛や子宮内膜症の治療目的であれば、低用量ピルや超低用量ピルの費用が保険適用になることがあります。
お薬の種類によって異なりますが、自己負担額は、1シートあたり約1,000〜2,500円です。
できるだけ費用を抑えたい場合は、ジェネリック医薬品を選べるか確認してみるとよいでしょう。
通販で買えるピルの特徴と選び方の注意点
個人輸入代行サイトでもピルを購入できる場合があります。
通販では医療機関を受診せずに入手できるため利用しやすいですが、医師の診察を受けずに使用するリスクをともないます。
ピルの使用に慣れていない方は、副作用の見落としや体質に合わない製品の選択を避けるため、婦人科の受診が望ましいでしょう。
生理痛とピルに関するよくある質問

ここでは、生理痛とピルに関するよくある質問に回答します。
一つずつ見ていきます。
生理痛がつらいとき、ピルをすぐに飲めば効果がありますか?
ピルは即効性がなく、継続した使用によって生理痛の改善が見込めます。
効果が得られるまでに1~3か月かかるとされており、長期的な使用が重要です。
すぐに生理痛を和らげたい場合は、鎮痛薬の使用が効果的です。
ただし、風邪薬や他の鎮痛薬との併用は、副作用や体調悪化のリスクが高まるため、併用は控えてください。
副作用が心配ですが、誰でも服用できますか?
ピルの服用は、健康状態によっては血栓症という重い副作用のリスクを高めるおそれがあります。
高血圧や喫煙習慣がある方、乳がんや子宮体がんをわずらったことがある方などでは、服用を避けたほうがよい場合もあります。
基礎疾患やこれまでにかかった病気がある場合は、前もって医師に伝えておくことが重要です。
まとめ

生理痛を和らげる手段として、ピルは有効な選択肢のひとつです。
ホルモンバランスを整え、痛みの原因となる物質の分泌を抑えることで、つらい症状の緩和が期待できます。
ただし、副作用や体質との相性に注意が必要です。
服用前には婦人科での診察を受け、医師と相談しながら適切な治療法を選択しましょう。
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