超低用量ピルの効果とは 副作用とその対処法についても解説
「ピルの副作用が心配…」「避妊目的でピルを使っても大丈夫なの?」ピルの使用に抵抗がある人もいるでしょう。この記事では、超低用量ピルの主な効果や副作用、製品の違いや通販購入における注意点などを解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

「生理痛がつらい…」
「毎月の不調に振り回されたくない」
この記事では、超低用量ピルの効果や注意点を解説します。
正しい知識を身につけ、超低用量ピルを使用するか検討してみてください。
超低用量ピルの本来の目的と注意点

超低用量ピルは、ホルモンバランスを調整するお薬であり、月経困難症や子宮内膜症などの改善が見込めます。
ただし、超低用量ピルは、他のピルとは異なり、妊娠の予防目的で使用されません。
ここでは、超低用量ピルの使用目的や使用時の注意点などについて解説します。
超低用量ピルの主な適応と使用目的
ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれるお薬であり、含まれるホルモンの量によって分類されます。
超低用量ピルは、ホルモンの含有量が少ないピルであり、主に以下の症状の改善に有効とされています。
超低用量ピルは、一部の婦人科疾患の改善が見込めます。
上記に挙げた疾患で悩んでいる方は、使用を検討してみるとよいでしょう。
超低用量ピルは避妊薬ではない
超低用量ピルは、月経にともなう症状の改善を目的とした医薬品であり、避妊目的としては使用されていません。
日本人に対して避妊効果に対する有効性や安全性が証明されていないためです。
避妊を目的とする場合は、低用量ピルやアフターピルが適しています。
低用量ピルは、継続的な使用によって避妊効果が見込めるお薬です。
アフターピルは、緊急時に使用するピルであり、性交後から72時間以内の使用で妊娠の予防が期待できます。
ピルは種類によって期待できる効果が異なります。
目的に応じて適切なピルを使い分けましょう。
ピルの主な種類と選び方

ピルにはさまざまな目的で使われる種類があります。
自分に合ったピルを選ぶには、種類ごとの違いや製品ごとの特徴を正しく知っておくことが大切です。
中用量・低用量・超低用量ピルの違い
ピルは含まれるホルモンの量によって「中用量」「低用量」「超低用量」に分類されます。
ピルの種類 | 特徴 |
中用量ピル | ・月経移動や過多月経などに使用される ・ホルモン量が多く、副作用が強く出る場合がある |
低用量ピル | ・避妊や月経困難症などに使用される ・中用量ピルよりも副作用があらわれにくい |
超低用量ピル | ・月経困難症や子宮内膜症などに使用される ・避妊効果は得られない |
それぞれの特徴を把握し、使用目的に応じて使い分けましょう。
ピル製品の比較(ヤーズ・フリウェル・マーベロンなど)
市販や処方されるピルには複数の製品があり、それぞれ特徴があります。
代表的なピル製品と、お薬の分類は以下のとおりです。
製品名 | ピルの分類 |
ヤーズ | 超低用量ピル |
フリウェル | 超低用量ピル、低用量ピル |
マーベロン | 低用量ピル |
トリキュラー | 低用量ピル |
自分の体質や悩みに適した製品を選びましょう。
ピルの使用でみられる副作用 血栓症に注意
ピルの使用では、副作用が生じる可能性があります。
主な副作用としては、頭痛や吐き気、不正出血、血栓症(血の塊によって、血流が阻害される病気)などが挙げられます。
とくに、血栓症は心筋梗塞や肺血栓塞栓症などの病気につながるおそれがあります。
緊急性が高く、早急な治療が必要です。
「ふくらはぎが痛い」や「急激に息が苦しくなった」などの症状がみられた場合は、できる限り早めに主治医や薬剤師に相談してください。
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通販で購入する際の注意点と選び方

超低用量ピルは、月経にともなう症状の改善が見込めます。
ただし、不適切なお薬を購入すると十分な効果が得られなかったり、お薬のアレルギーなどによって体調不良を招いたりするおそれがあります。
ここでは、超低用量ピルを通販で購入する際の注意点や選び方についてご説明します。
通販で購入できるピルの種類と特徴
ヤーズやマーベロン、トリキュラーなどのピルは、個人輸入サイトでも購入可能です。
個人輸入サイトでは、医療機関を受診せずに入手できる点がメリットですが、医師の診察を受けないことによるリスクをともないます。
リスクを考慮したうえで、購入を検討することをおすすめします。
自分に合ったピルを選ぶためのポイント
ピルを選ぶ際には、人気や価格だけで判断せず、成分や体質との相性を考慮して選びましょう。
異なる成分のピルに変更することで、副作用が出にくくなる場合もあるためです。
体調不良が続く場合や症状が軽減されない場合は、ピルを変更できないか主治医に相談してみてください。
超低用量ピルに関するよくある質問

ここでは、超低用量ピルに関するよくある質問に回答します。
それぞれ見ていきましょう。
超低用量ピルと低用量ピルの違いはなんですか?
超低用量ピルと低用量ピルでは、含まれるホルモンの含有量が異なり、期待できる効果にも違いがあります。
超低用量ピルでは、月経困難症や子宮内膜症の改善が見込まれます。
超低用量ピルでは避妊できませんか?
超低用量では避妊目的で使用できません。
避妊効果に対する有効性や安全性が十分に検証されていないためです。
継続的な避妊を目的としたピルの使用を考えている方は、低用量ピルを選びましょう。
ピルの副作用が心配なのですが、どうしたらいいですか?
国内の臨床試験では、副作用は全体の90.0%に認められています。
主な症状としては頭痛(43.8%)、吐き気(30.1%)、不正出血(27.5%)などがあります。
副作用の症状は、約1〜3か月続き、継続的な使用により改善するとされています。
このため、吐き気や頭痛、不正出血などの症状があらわれた場合は、体調の変化がないか十分な観察を心がけてください。
ただし、明らかな体調の悪化が起きたり、副作用が持続していたりする場合は、一時的に使用をやめ、医師に相談しましょう。
また、下肢の急激な痛みや腫れ、激しい胸の痛みなどがある場合は、血栓症の可能性があります。
血栓症を発症する確率は低いですが、上記の症状を自覚した場合は、ためらわず医療機関を受診してください。
まとめ

超低用量ピルは、月経困難症や子宮内膜症の改善が見込めるお薬です。
ただし、ピルの使用では副作用のリスクをともないます。
吐き気や頭痛、不正出血などの症状があらわれた場合は、体調の変化がないか観察しましょう。
ただし、明らかな体調の悪化が起きたり、副作用が持続していたりする場合は、一時的に使用をやめ、医師に相談してください。
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