ED治療薬の効果を正しく得るには薬の飲み方も肝心です

薬の飲み方を正しく知って勃起持続力を強化!
現在、日本では多くの種類のED治療薬が販売されています。
しかし、どれほどの方がその効果を感じているのでしょうか。
「十分な固さが得られない」「勃起が長く続かない」、あるいは、「勃起しない」など満足な性交ができないでお悩みの方も少なくないようです。
多くの場合、薬の飲み方が間違っているために薬本来の効果が得られないのです。
「薬が自分にあっていない」「効果のない薬」などと思い、別の薬に変える方もいます。
しかし、薬の飲み方を変えるだけで高い効果が得られることも十分にあり得るのです。
薬には効果を最大限に引き出すためのそれぞれに適した飲み方があります。
適切な服用をすることで、EDの症状が改善し勃起力がアップして充実したセックスライフが得られます。
今回は、薬の飲み方についてご説明しましょう。
目次
ED治療薬(錠剤タイプ)の正しい飲み方5項目をチェック
ED治療薬を飲むタイミング
薬は服用するタイミングによっていくつかのタイプに分けられます。
食事の30~60分前に飲む食前タイプ、食後約2時間後の空腹時に飲む食間タイプ、食後30分以内に飲む食後タイプ、発作や症状が現れたときに飲む頓服などです。
これは、薬の最も効果的な飲むタイミングをあらわしたもので、ED治療薬もそれぞれに適したタイミングがあります。
代表的なED治療薬バイアグラ、レビトラ、シアリス、ステンドラで飲むタイミングを見てみましょう。
バイアグラ
空腹時、性行する約1時間前に服用。
食事の影響を受けやすく、食後は成分のシルデナフィルが胃腸内の食物に吸着されて排泄され、十分な効果が得られません。
食事が必要な場合は、消化のいいものを腹半分程度にして、食後2時間程度経ってからの服用が効果的です。
レビトラ
空腹時は性行する約20分前に服用。効き目が早いという特徴のED治療薬です。
個人差がありますので、十分な効果を得るためには約1時間前の服用がおすすめです。
食事の影響も受けにくい薬ですが、多少の影響はありますので、あっさりしたものを腹八分目ほどの控えめが理想的です。
シアリス
性行する3時間前。吸収に時間のかかる薬のため、性行ための3時間前に摂取します。
しかし、最大36時間効果が持続するため、継続して飲む場合は、あまり飲む時間を気にする必要のないED治療薬です。
ただし、服用後30分以内の食事は吸収を妨げますので、時間をあける必要があります。
ステンドラ
性行する15~30分前。即効性の高いED治療薬です。
食事の影響も最も受けにくく、800kcalまでの食事は問題ないとされています。
しかし、食事からの影響がまったくないということではありませんので、控えめにするほうが良いでしょう。
適切な服用量
服用量も重要なポイントです。「もっと硬く、できるだけ長く勃起を持続したい」「ちょっと強すぎる」からと勝手に服用量を変えてはいけません。
身体へ負担をかけたり、十分な効果が得られなかったりという可能性があります。薬の用量は、薬の効果を最大限に引き出すために考えられており、年齢や健康状態など様々な要因を考慮して決められているためです。
通常、薬には数種類の用量の異なる錠剤があります。
医師と相談の上、適切な服用量のED治療薬を処方してもらいましょう。
代表的なED治療薬バイアグラ、レビトラ、シアリス、ステンドラの用量には次のような種類があります。
- ・バイアグラ:25mg、50mg、100mg
- ・レビトラ:5mg、10mg、20mg
- ・シアリス:10mg、20mg
- ・ステンドラ:50mg、100mg、200mg
錠剤タイプは水かぬるま湯で
一般的に、錠剤タイプはコップ1杯程度(約200ml)の水かぬるま湯で飲みます。
このコップ1杯の水やぬるま湯が、薬を胃や腸へ運び、薬を溶かして吸収しやすくする効果的な飲み方です。
胃や腸の壁に薬が直接接触するのを防ぎ、胃や腸の粘膜を守る働きもあります。
また、唾液や少量の水で服用するチュアブルタイプ以外の錠剤は、噛まずに飲みます。
錠剤タイプを噛んでも苦味が出るだけで、効果に変わりはありません。
アルコール類で薬を飲むと、吸収を遅らせたり妨げたり、また、効果が十分に得られない、体調の不調を起こすこともあります。
ED治療薬とは血行を促進して勃起力を高める作用もある薬ですので、アルコールの影響を受けやすくなります。
比較的に影響の少ないといわれるレビトラやシアリスも、多量に飲むと効果が半減する可能性があります。
ジュースやお茶、ソフトドリンク類も避けたほうが良いでしょう。
飲み物に含まれる成分が薬の成分との相互作用で薬の効果を妨げる、あるいは、異常に亢進されるなどの恐れもあります。
また、副作用を誘発する懸念も心配されています。
正しい薬の飲み方がED治療薬の吸収も高め、満足のいく性交につながります。
薬の服用間隔は24時間以上
ED治療薬は1日1回の服用となっています。
それぞれの薬により効果が持続する時間に違いはありますが、薬の服用間隔は24時間以上空けるようにしましょう。
効果の持続時間は、バイアグラが約3~6時間、レビトラが約5~8時間、ステンドラが約3~6時間ほどとなっています。
遅効性のシアリスは、海外でウィークエンドピルと呼ばれるように最大36時間と持続時間の長い薬です。
しかし、24時間の間隔をあければ、前日服用した薬の影響も低下しているため服用しても問題ないといわれています。
シアリス以外は効果の持続時間は最大で8時間ほどのため、24時間も服用間隔をあける必要はないように思われがちです。
しかし、1日1回の服用間隔の薬は、基本的に効果が強い薬です。
持続的な効果として表面に現れるのは数時間ですが、体内には薬が残っています。
薬が残った状態の短い間隔で次の薬を服用すると、身体への悪影響が懸念されます。
薬の1日の服用回数は、前に飲んだ薬の血中濃度が半減するまでの時間、半減期で決められています。
そのため、ED治療薬の服用間隔は十分な余裕を持って24時間以上で設定されているのです。
飲み合わせが悪い食べ物とは
飲み合わせは、ED治療薬の効果を左右するため、大切なポイントの一つです。
薬によって飲みあわせが悪い食べ物は異なります。
バイアグラの場合は、ファストフードや中華料理などの脂っこい食事は避けましょう。
通常は食後2時間以上経ってから服用しますが、脂っこい食事は2時間後でも油分が胃や腸に残っているため、バイアグラの吸収を妨げます。
レビトラやシアリスを使用する場合は、グレープフルーツは避けなければいけません。
グレープフルーツに含まれるフラノクマリン酸という成分は重大な影響を与える恐れがあります。
レビトラに対しては、吸収率を高める作用があり、予期しない副作用のリスクも高めてしまいます。
アルコールや食事の影響を受けにくいシアリスに対しても、成分のタダラフィルの体外への排出を妨げて蓄積させ、悪影響を及ぼす可能性も考えられます。
ステンドラは服用から短時間で効果が現れ、アルコールや食事の影響を受けにくいとされています。
しかし、食事摂取によるデータではバイアグラとほぼ同程度の影響があります。
食事を摂ったことにより40%近く効果が低下したという報告もされています。
そのため、バイアグラと同様に、服用前後のファストフードや中華料理などの脂っこい食事は避けたほうが良いでしょう。
効き方は人それぞれ、ED治療薬を比較して自分にあう薬をみつけよう
ED治療薬には種類がありますので、比較検討して自分に適したものを選びましょう。
バイアグラ、レビトラ、シアリス、ステンドラなどのED治療薬は、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)という酵素の働きを阻害して血流を改善し、勃起力を高める働きを持ちます。
作用が同じであれば、どれを使用しても効果は同じように思われるかもしれません。
しかし、それぞれの薬の成分や効果の発現までの時間、持続時間など様々な違いがあります。
そのため、薬の特徴、体質への適否、生活スタイルへの適合性などを考慮して選択しないといけません。
ED治療薬の成分は、バイアグラは赤いシルデナフィル、レビトラはバルデナフィル、シアリスはタダラフィル、ステンドラはアバナフィルです。
基本的な作用は変わりません。
クリニックのよっては、一番はじめに開発されて実績の高いバイアグラから処方するところもあります。
バイアグラで効果が得られなかった場合はレビトラ、シアリス、ステンドラというように実績のある古い順に処方して、体質に合ったものを見つけます。
作用は同じでも、成分ごと、また人ごとに効き方の違いがあるということです。
食事の影響の面から比較してみると、バイアグラの食事の影響を受けやすいという欠点を解消したのがレビトラです。
さらに、そのレビトラから食事の影響を軽減したのがシアリスです。
開発が進むにつれて、食事の影響を受けにくくなっています。
しかし、ほとんど食事の影響を受けないといわれるステンドラでも少なからず影響はあり、できるだけ空腹時に飲むほうが効果は高くなります。
効果の面からみると、最短10~15分ほどで効果の現れるレビトラやステンドラは即効性が高く、バイアグラは30~60分程度、シアリスは1~3時間と非常に長い時間がかかります。
持続時間は、シアリスは30~36時間と長時間の効果が維持され、他の3薬は3~8時間ほどです。
食事のED治療薬への影響や効果は、生活スタイルやセックスライフに合わせた選択の目安になります。
無理することなく、できるだけ自然に取り入れやすいものを選ぶと良いでしょう。
ED治療薬には副作用も存在します。副作用はいずれの治療薬も同じような症状で、頭痛やめまい、顔のほてりなどが一番多く報告されています。
これは、ED治療薬の血管拡張作用によるもので、重症化の懸念は少ないため安心してかまわないでしょう。
ただし、この血管拡張作用は、心臓病の治療薬などと一緒に摂ることはできません。
ED治療薬は比較的に副作用の少ないものですが、医師の診察を受ける際には持病や服用中の薬なども申告して、適切な処方を受けてください。
なおED治療薬にはジェネリック医薬品も多数製造販売されていて、費用を抑えて入手することもできます。
バイアグラジェネリックやレビトラジェネリック、シアリスジェネリック、ステンドラジェネリックなど、同じ効果が得られますので、自分に合った薬を探すために利用するのも良いでしょう。
次に薬を飲むまでの服用間隔は必ず守りましょう
ED治療薬の服用間隔は、おおむね1日1回、24時間以上あけるようになっています。
この服用間隔を守ることは、飲みすぎを予防して副作用を抑え、体調不良などを起こさないためにも大切なことです。
1日1回の服用ということは、薬剤の血中濃度が半分以下になるまでに24時間以上かかるということです。
個人差がありますので、その程度は人によって異なります。
しかし、十分な時間を空けずに継続的に服用すると薬剤は体内に蓄積されますので過剰摂取となり、その影響を受けるリスクは高くなります。
ED治療薬には、重症化の恐れは少なくても副作用があります。
最初に開発されたバイアグラに比べ、後発のレビトラやステンドラは副作用が出にくく、シアリスはさらに影響は少ないといわれています。
しかし、現れる症状に多少の程度の差はあれ、いずれも血管を拡張して血行を促進します。
この血行促進効果は、男性器だけではなく全身に及ぶものです。
そのため、一般的な副作用として頭痛やほてり、鼻づまりなどの症状が上げられていますが、急激な血圧の低下、消化管の充血による消化不良、目の充血、動悸、色覚変化など様々な症状があらわれます。
通常の服用では重症化の恐れは少ないものですが、短時間に続けて服用すると、身体に不調を引き起こす可能性が高くなります。
日本で認可を受けて販売されているED治療薬バイアグラは25mgと50mgですが、海外では100mgの錠剤も販売されています。
人種による体質や体格から適正な量を判断して、50mgが上限となっているのです。
医師は、その人の体質や健康状態から適切な用量の錠剤を判断しています。
「効き目が弱い」「もっと勃起してセックスを楽しみたい」などで、短時間のうちに再度服用すれば、医師の判断を超えて過剰摂取することになります。
自己判断で勝手に服用することは副作用のリスクを高めるだけで、デメリットも大きくなります。
治療薬の効果に不満や不安があれば、必ず医師と相談の上、薬の変更やより効果的な飲み方などのアドバイスを受けましょう。
体質によっては、「効果がない」ということもあります。
そのED治療薬が体質に合っていないために効果が現れていないだけで、成分は体内に残っています。
効果がないからと再度服用すると飲みすぎとなりますので、不要な副作用のリスクを高めます。
効果がない場合は、続けて飲まずに、一旦服用を中止します。
その上で、早めに医師に相談して他のED治療薬に変更してもらいましょう。
ED治療薬は危険性のあるものではありません。
ただし、用法用量を守って、服用する必要があります。
他の薬剤と同様に、服用間隔を十分とらないと、飲みすぎとなり副作用のリスクを高めますので注意しましょう。
正しい服用方法で満足感のある勃起力を持続しましょう
「勃起しない」「勃起しても、長続きしない」「十分に固くならない」などと、思い悩むのはやめましょう。
悩んでばかりいては、かえって症状を悪化させてしまいます。勇気を出してED治療を受けましょう。
ED治療薬を利用すれば、家族や友人にも話せない男性のそんな悩みを解決して、豊かな人生をもたらしてくれます。
体質やライフスタイルに合った治療薬を選んで正しい飲み方をすれば、勃起力を回復して、男性としての自信も取り戻せるでしょう。
ED治療薬は安全性も高く、適切に飲んでいる限り副作用の心配も少ないものです。
医師の指示に従って用法用量を守り正しく服用すれば、満足感のある勃起力と楽しいセックスライフを取り戻すことができます。
参考文献
ED治療薬
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