この記事では、バイアグラの偽物を見分ける方法について詳しく解説します。

バイアグラは、1998年にアメリカで世界初のED治療薬として販売された医薬品です。

勃起不全の改善に効果があるほか、主成分であるシルデナフィルには早漏（PE）の改善にも効果があると実証されています。

バイアグラの偽物を服用することは、効果が感じられないどころか健康被害が発生するリスクもある、非常に危険な行為です。

バイアグラが偽物かどうか見分けるためには、パッケージや錠剤の見た目、水への溶けやすさなどの違いを知っておくことが重要です。

通販でバイアグラを購入することを検討している人は、偽物でないかを購入前や使用前に確認することをおすすめします。

日本で承認されている正規品のバイアグラの特徴

日本で承認されている、正規品のバイアグラの見た目には以下の特徴があります。

販売名	色	形状	刻印	質量
バイアグラ錠25mg	青色	ひし形	表面：Pfizer裏面：VGR 25	154.88mg
バイアグラ錠50mg	青色	ひし形	表面：Pfizer裏面：VGR 50	309.75mg

バイアグラ錠25mgの場合、2本の対角線の長さがそれぞれ6.8mmと9.3mmのひし形に近い形状をしており、厚さは3.4mmです。

バイアグラ錠50mgは、2本の対角線の長さがそれぞれ8.2mmと11.3mmのひし形に近い形状をしており、厚さは4.4mmです。

バイアグラの正規品と偽物の見分け方

バイアグラの正規品と偽物の見分け方は、以下のとおりです。

それぞれの見分け方を詳しく解説します。

パッケージ

バイアグラの偽物は正規品とロゴ・文字、ホログラムシール、材質などパッケージが異なることがあります。

異なることが多い点は以下の表のとおりです。

	正規品	偽物
ロゴ・文字	鮮明・ズレなし・綴りが正しい	不鮮明・ズレがある・誤字脱字がある
材質	破れにくくしっかりしてる	破れやすい・すぐにへこむ
製造番号	印刷されている	印刷されていない、不鮮明
有効成分の容量	25mg・50mg	存在しない容量が記載

ただし、近年パッケージが正規品と遜色ない偽物もあります。

上記に挙げられている偽物の特徴に当てはまらないとしても、正規品であるとは言い切れない点に注意が必要です。

錠剤表面・断面の色

バイアグラの偽物は、錠剤の表面・断面の色が異なることがあります。

正規品は錠剤の表面が薄い青色であるのに対し、偽物は正規品と比べてさらに薄い青色、または濃い青色であることがあります。

正規品は錠剤の断面の色が白色ですが、偽物は濁っていることがあります。

ただし、この場合は手元に正規品がなければ比較することは困難です。

製薬会社が公開している正規品の画像が、手元のお薬と明らかに異なる場合は、服用を避けてください。

錠剤の刻印

偽物の場合、刻印が正規品と異なることがあります。

バイアグラ錠25mgの正規品には片面に「VIAGRA」、反対側に「VGR 25」の刻印がされています。

また、バイアグラ錠50mgの場合は「VGR 50」の刻印がされています。

ただし、製造時期が以前のものは、「Pfizer」の刻印がされている点に注意が必要です。

錠剤の刻印が以下に当てはまる場合は、偽物であるおそれがあります。

刻印に違和感がある場合、服用しないようにしてください。

錠剤の大きさ

正規品の錠剤の大きさは以下のとおりです。

バイアグラ錠25mgは、2本の対角線の長さがそれぞれ6.8mmと9.3mmのひし形に近い形状をしており、厚さが3.4mmです。

バイアグラ錠50mgは、2本の対角線の長さがそれぞれ8.2mmと11.3mmのひし形に近い形状をしており、厚さが4.4mmです。

また、重さはバイアグラ錠25mgは154.88mg、バイアグラ錠50mgは309.75mgです。

大きさや重さ、外形が上記のものと異なる場合は偽物のおそれがあるので、服用しないようにしてください。

水への溶け方

正規品のバイアグラは水に入れると約1分半で溶け始め、30分程度で固体部分が無くなります。

偽物は正規品とコーティングが異なるため、すぐ溶けてしまったり、逆に溶けにくかったりすることがあります。

水への溶け方を確認することで、偽物であるか確認できるでしょう。

偽物のバイアグラを服用するリスク

偽物のバイアグラを服用した場合、正規品と異なる効果や副作用といった以下のリスクが発生するおそれがあります。

効果が全く感じられない

偽物のバイアグラは有効成分であるシルデナフィルが含まれていない、または含有量が少ないことがあります。

有効成分が不足しているので、効果が全く感じられないでしょう。

正規品のバイアグラは、ED（勃起不全）で満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない状態の人が服用すると、陰茎を勃起、維持させる効果が期待できます。

偽物では本来の効果が発揮されず購入したお金が無駄になってしまうので、安いからという理由での購入は避けてください。

深刻な健康被害が出る

正規品でない場合、身体に有害な物質を含んでいるおそれがあります。

偽物は日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされておらず、重大な健康被害が出るリスクがあります。

厚生労働省によれば、シアリスというED治療薬の模造品を服用した人が数時間後に痙攣や意識低下で医療機関に搬送された事例がありました。

症状と模造医薬品の因果関係は否定されておらず、安全性に問題があると考えられます。

バイアグラに限らず、偽物のお薬を服用すると深刻な健康被害を生じることが考えられるため、正規品以外を使用することは避けましょう。

副作用が出ても医薬品副作用被害救済制度を利用できない

医薬品を服用して副作用が発現した場合、被害状況によっては『医薬品副作用被害救済制度』が利用できます。

制度を利用すれば、副作用の程度によって以下のような給付を受けられます。

ただし、制度を利用できるのは正しく医薬品を使用して重大な健康被害が生じた場合に限られるため、個人で輸入したバイアグラの偽物を服用して副作用が出た場合は利用できません。

安心・安全に医薬品を利用するために、正規品を用法・用量等を守った上で使用するようにしてください。

バイアグラを購入するなら正規品保証の通販サイトから

バイアグラは、正規品であることが保証されている通販サイトで購入することが重要です。

正規品でない場合、本来の効果を得られないだけでなく、副作用など重大な問題が発生するおそれがあります。

個人輸入で購入した偽物を服用したことで発生した健康被害に対しては、国の救済制度を受けられません。

お薬通販部で取り扱っているものは、先発医薬品・ジェネリック等の種類を問わず、すべて製薬メーカー正規品であることを保証しております。

購入を検討している人はお薬通販部など正規品を取り扱っているサイトで購入することをおすすめします。

まとめ

この記事では、バイアグラの正規品と偽物の見分け方を解説しました。

バイアグラには偽物が流通しており、正規品を取り扱っていない通販サイトなどでは偽物を購入してしまうおそれがあります。

バイアグラの偽物を服用すると本来の効果を得られないばかりか、重大な健康被害が発生するリスクがあります。

この記事で紹介したポイントを踏まえて、購入前に偽物かどうかを判断できるようにしておきましょう。

「安いから」「すぐ手に入るから」といった理由で、正規品が保証されていない通販サイトなどで購入することは避けてください。