レビトラジェネリックの有効成分であるバルデナフィルとは?
ED治療薬のレビトラには有効成分としてバルデナフィルが配合されています。本記事ではバルデナフィルの効果や作用時間などについて解説します。
お薬通販部スタッフ【監修】

バルデナフィルは3大ED治療薬の1つ「レビトラ」に含まれる有効成分です。レビトラのジェネリック医薬品にも、レビトラと同じバルデナフィルが有効成分として配合されています。
レビトラはバイアグラやシアリスと比べて即効性に優れている点が特徴ですが、レビトラのジェネリック医薬品にもその特徴が受け継がれています。
本記事では有効成分であるバルデナフィルについて解説します。
目次
ED治療薬に含まれる主な3つの有効成分

日本で認可されているED治療薬には、主に以下3つの有効成分が配合されています。
- シルデナフィル
- バルデナフィル
- タダラフィル
上記の3成分には主に以下のような特徴があります。
有効成分 | シルデナフィル | バルデナフィル | タダラフィル |
勃起力 | 強い | とても強い | マイルド |
効果が出始めるまで | およそ60分 | おおそ15分 | およそ60分 |
効果の持続時間 | およそ5時間 | およそ6時間 | およそ36時間 |
副作用 | 出やすい | 出やすい | 出にくい |
食事の影響 | 受けやすい | 受けにくい | 受けない |
はじめに、ED治療薬に含まれる3つの主な有効成分について解説します。
シルデナフィル
シルデナフィルは、世界で初めて製造されたED治療薬「バイアグラ」の有効成分です。
もともとシルデナフィルは狭心症の治療薬として開発されていましたが、偶然にも勃起を促す作用があると分かったため、ED治療薬として研究が進められました。
その結果、世界で初めてのED治療薬のバイアグラが誕生し、日本でも数少ないED治療薬の1つとして承認されています。
バイアグラは勃起力に優れているものの、食事の影響を受けやすい点がデメリットの1つとされています。
バルデナフィル
バルデナフィルはバイアグラの有効成分であるシルデナフィルのメリットを増強し、デメリットをカバーする目的で開発・製造されました。
バルデナフィルを有効成分として含有するレビトラは、バイアグラに比べて即効性に優れており、食事の影響を受けにくい点が特徴です。
レビトラのジェネリック医薬品にもレビトラと同様に有効成分としてバルデナフィルが含有されているため、先発医薬品と同等の効果が期待できます。
国内におけるレビトラの特許期間は過ぎているため、各製薬会社からレビトラのジェネリック医薬品が多く販売されています。
タダラフィル
タダラフィルは、従来のED治療薬の有効成分であるシルデナフィルやバルデナフィルとは異なる観点から研究・開発が進められました。
シルデナフィルやバルデナフィルは即効性に優れている点が特徴ですが、タダラフィルは効果の持続性を重視しています。
シルデナフィルやバルデナフィルの効果がおよそ5時間から6時間で消失するのに対し、タダラフィルの効果はおよそ30時間から36時間継続します。
また、シルデナフィルやバルデナフィルに比べると、食事の影響を受けにくい点も特徴です。
タダラフィルを配合したED治療薬としては、第3のED治療薬でもあるシアリスがよく知られています。
有効成分バルデナフィルの構造

バルデナフィルの分子式は「C23H32N6O4S・HCl・3H2O」、分子量は「579.11」です。
世界初のED治療薬であるバイアグラの有効成分、シルデナフィルの分子式が「C22H30N6O4S・C6H8O7」であることから、バルデナフィルと非常によく似た構造を持つことが分かります。
有効成分バルデナフィルの作用機序

バルデナフィルの作用機序について解説する前に、勃起のメカニズムについて簡単に説明します。
勃起が起こるためには環状グアノシン一リン酸の働きにより、陰茎海綿体に送られる血液量が増加する必要があります。
しかし、EDを発症している方には環状グアノシン一リン酸の増加が見られず、一方でホスホジエステラーゼ5は正常に働いている傾向にあります。
そのため、勃起を起こすために必要な環状グアノシン一リン酸が破壊され、勃起が起こりにくくなるのです。
有効成分バルデナフィルには、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)の働きを選択的に阻害する作用があります。
ホスホジエステラーゼ5(PDE5)の働きが阻害されると、相対的に環状グアノシン一リン酸(cGMP)が増加するため、スムーズな勃起が起こりやすくなります。
ただし、バルデナフィルは強制的な勃起を引き起こす催淫剤や性的興奮剤とは作用が異なり、勃起を起こすためには何らかの性的興奮が必須です。
逆に言うと服用したからといって勝手に勃起が起こる、もしくは持続するわけではないため安心してください。
有効成分バルデナフィルの効果作用時間

バルデナフィルの効果には個人差がありますが、一般的には服用してからおよそ6時間ほど効果が持続します。
バルデナフィルは即効性に優れている点が特徴のため、性交の15分前までには服用するのがポイントです。
健康的な成人男性は1回に10mgのバルデナフィルを1錠服用するのが原則です。
10mgのバルデナフィルで十分な効果が得られない際には、忍容性を考慮して20㎎への増量を検討します。
65歳以上の方や中等度の肝機能障害がある方は開始用量を5mg、最高用量を10mgとしてください。
含有量に関わらず1日の服用は1錠までが原則で、次の服用までに24時間以上の間隔を設けてください。
有効成分バルデナフィルを含有する商品

バルデナフィルを含有する代表的な商品としては、3大ED治療薬の1つであるレビトラが挙げられます。
バルデナフィルを配合したジェネリック医薬品について
先述のようにレビトラは国内での特許期間を終えているため、2024年3月の段階で沢井製薬と東和薬品株式会社、富士化学工業からジェネリックのバルデナフィル錠が販売されています。
国内製のジェネリック医薬品は厚生労働省による厳しいチェックを受けているため、先発医薬品と同じ効果を期待できる点が特徴です。
また、海外製のジェネリック医薬品のなかにも、正規品や国内製のジェネリック医薬品と同等の効果を期待できる商品も少なくありません。
ただし、個人輸入でジェネリック医薬品を入手すると、粗悪品や偽造薬剤をつかまされる可能性もあると知っておいてください。
粗悪品や偽造薬剤を服用すると期待した効果が得られないうえ、副作用が起こっても自己責任となるため注意が必要です。
まとめ

有効成分バルデナフィルについて解説してきました。
EDの治療薬として厚生労働省が認可しているのは、バイアグラとレビトラ、そしてレビトラの3つだけです。
レビトラのジェネリック医薬品には先発医薬品のレビトラと同じく、有効成分としてバルデナフィルが配合されています。
先発医薬品のレビトラに比べて安価で入手することができます。
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