タイレノールの併用注意とは?服用に注意が必要な人もご紹介!
タイレノールを服用する場合、飲み合わせを知らないと思わぬ危険を招く恐れがあります。タイレノールの併用注意について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

タイレノールはアメリカの大手製薬会社「Johnson&Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)」が製造・販売している解熱鎮痛剤です。
タイレノールに限らず医薬品には飲み合わせがあるため、服用する方は併用注意について理解しておきましょう。
本記事ではタイレノールの併用注意および、服用に注意すべき人について徹底解説します。
目次
併用注意とは

併用注意は特定の治療薬と一緒に服用すると、有効成分の作用を減弱・増強したり、副作用のリスクを高めたりする医薬品もしくは食品です。
化学的に製造された医薬品の多くに併用注意があるため、事前に確認しておくことが重要です。
タイレノールの併用注意薬

タイレノールの併用注意薬は以下の通りです。
薬剤名など | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
リチウム製剤 ・炭酸リチウム | インドメタシン、イブプロフェンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用で、リチウムの血中濃度が上昇し、リチウム中毒を起こした例が報告されています | 非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン抑制作用で、炭酸リチウムの排泄が減少および血中濃度上昇を招くと考えられています |
チアジド系利尿剤 ・ヒドロクロロチアジドなど | インドメタシンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用で、チアジド系利尿剤の作用減弱を招くとの報告があります | 非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン抑制作用で水・塩類貯留が生じ、チアジド系利尿剤の排泄作用に拮抗すると考えられています |
アルコール | アルコール多量常飲者がア セトアミノフェンを服用し、肝不全を起こした との報告があります | アルコール常飲によるCYP2E1の誘導により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進されます |
クマリン系抗凝血剤 ・ワルファリンカリウム | クマリン系抗凝血剤の作用 を増強する可能性があります | アセトアミノフェンが血漿蛋白結合部位において競合するため、クマリン系抗凝血剤の作用が増強します |
カルバマゼピン フェノバルビタール フェニトイン プリミドン リファンピシン イソニアジド | 左記治療薬の長期連用者は、肝薬物代謝酵素が誘導され、肝障害を生じやすくなるとの報告があります | 左記治療薬の代謝酵素誘導作用で、アセトアミノフェンから肝毒性を持つNアセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進されます |
抗生物質 抗菌剤 | 過度の体温下降を起こす可能性があります | 機序不明 |
![]() タイレノールは、アセトアミノフェンを含有している解熱鎮痛剤です。アメリカの大手製薬会社Johnson&Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)が製造販売。解熱以外にも、痛みを伴う様々な症状の治療薬として使用されています。 1箱:4,240円~ |
タイレノールの服用に際して注意が必要な人

以下の該当する方はタイレノールの服用に際して注意が必要です。
合併症・既往歴をお持ちの人
以下に該当する方は、タイレノールの服用にあたり注意が必要です。
アルコールを多量に常飲する人
アルコールを多量に常飲する人がタイレノールを服用すると、肝機能障害のリスクが増加します。
絶食・低栄養状態・摂食障害などによるグルタチオン欠乏、脱水症状のある人
絶食・低栄養状態・摂食障害などによるグルタチオン欠乏、脱水症状のある人がタイレノールを服用すると、肝機能障害があらわれやすくなります。
アスピリン喘息またはその既往歴がある人
アスピリン喘息またはその既往歴がある人がタイレノールを服用すると、症状の悪化もしくは再発を促す恐れがあります。
その他
出血傾向のある人や心機能異常をお持ちの人、消化性潰瘍・血液異常もしくはその既往歴がある人は、タイレノールの服用で症状の悪化などを招く恐れがあります。
腎・肝機能障害をお持ちの人
腎・肝機能障害をお持ちの人はタイレノールの服用にあたり、用量を減らしたり間隔を空けたりする必要があります。
妊婦
妊婦もしくは妊娠している可能性がある女性は、タイレノールの有益性が危険性を上回るケースに限って服用してください。
授乳婦
授乳婦がタイレノールを服用する際には、授乳を中断してください。
小児
小児にタイレノールを服用させる際には、必要最小限度の用量にとどめる必要があります。
65歳以上の人
65歳以上の人は一般的に生理機能が低下しているため、副作用の発現に注意する必要があります。
また、65歳以上の人はタイレノールを少量から服用をし始めることが重要です。
併用注意薬を服用した際の対処法

タイレノールと一緒に併用注意薬を服用した場合は、すぐに服用を中断してかかりつけ医の診察を受けてください。
まとめ

タイレノールは腰痛症や頭痛の症状を緩和したり、風邪にともなう発熱を和らげたりする際に有益な医薬品です。
副作用のリスクが低いなどの理由から広く用いられていますが、化学的に製造された医薬品は多少なりとも副作用のリスクをともないます。
今回の記事を参考にタイレノールの併用注意について理解し、頭痛や腰痛などの改善にお役立てください。
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