タイレノールの有効成分アセトアミノフェンについて
タイレノールは消炎鎮痛薬の一種で、頭痛や腰痛などにともなう炎症を緩和する目的で用いられます。タイレノールの有効成分について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

タイレノールは関節痛や筋肉痛などに効果がある消炎鎮痛薬の一種で、急性・慢性の疼痛に広く用いられています。
有効成分のアセトアミノフェンは中枢神経系にはたらきかけ、血管や汗腺を拡張して体内の熱を体外へと放出する点が特徴です。
本記事では、タイレノールの有効成分であるアセトアミノフェンについて解説します。
アセトアミノフェンについて

アセトアミノフェンの作用について解説する前に、そもそもどのような有効成分なのか知っておきましょう。
解熱鎮痛薬に用いられる成分の1つ
アセトアミノフェンは、消炎鎮痛薬に用いられる代表的な成分の1つです。
アセトアミノフェンを有効成分に配合したタイレノールはアメリカを代表する製薬会社「Johnson&Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)」が製造・販売しています。
日本でもアセトアミノフェンを有効成分として配合した「タイレノールA」が販売されていますが、アメリカで販売されているタイレノールとはアセトアミノフェンの含有量や用法・用量が異なります。
特徴
アセトアミノフェンは中枢神経系にはたらきかけて血管や汗腺を拡張し、体内の熱を体外へ放出して解熱作用を発揮する点が特徴です。
また、痛みの伝達物質のはたらきを阻害する作用もあるため、頭痛や関節痛、生理痛、腰痛、神経痛などさまざまな症状にともなう痛みを緩和する効果が期待できます。
歴史
1877年にアメリカのジョンズ・ホプキンス大学のハーモン・ノースロップ・モースがはじめてアセトアミノフェンの合成に成功しました。
その後、1893年になりドイツ人医師のヨセフ・フォン・メーリングが、医薬品としてはじめて用いた経緯があります。
ただし、解熱鎮痛薬として広く用いられるようになるまでには、さらに50年以上を要しました。
アセトアミノフェンは安全性が高い非ピリン系解熱鎮痛薬のため、頭痛などの症状を緩和する際の第一選択薬として世界中で広く用いられています。
日本では1961年の第七改正日本薬局方に収載され、さまざまな形状の解熱鎮痛薬として各製薬会社から販売されています。
アセトアミノフェンの作用

アセトアミノフェンが作用する正確な部位、および機序に関しては現在のところ明らかにされていません。
解熱作用に関しては、アセトアミノフェンが体温調節中枢にはたらきかけ、血管や汗腺を拡張することで熱を体外に放出するのではないかと考えられています。
鎮痛作用に関しては、アセトアミノフェンが視床と大脳皮質に作用し、痛覚の閾値を上昇させて痛みを緩和させると考えられています。
![]() タイレノールは、アセトアミノフェンを含有している解熱鎮痛剤です。アメリカの大手製薬会社Johnson&Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)が製造販売。解熱以外にも、痛みを伴う様々な症状の治療薬として使用されています。 1箱:4,240円~ |
タイレノールを取り扱う際の注意点

タイレノールを保管する際には高温・多湿を避け、室温で保管してください。冷蔵庫内で保管する必要はありません。
他の薬品やサプリメントと一緒に保管すると、成分の作用で性質や形状の変化を招く恐れがあるため注意が必要です。
また、誤飲を避けるため子供の手が届かない場所で保管してください。
まとめ

タイレノールの有効成分であるアセトアミノフェンには、痛みの伝達物質の働きを阻害し、筋肉痛や関節痛を緩和する作用が期待できます。
また、アセトアミノフェンには血管や汗腺を拡張して体内の熱を体外へ放出し、熱を下げる効果もあります。
タイレノールは海外製の医薬品のため、購入の際には信頼できる個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。
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タイレノールは、アセトアミノフェンを含有している解熱鎮痛剤です。アメリカの大手製薬会社Johnson&Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)が製造販売。解熱以外にも、痛みを伴う様々な症状の治療薬として使用されています。
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