トピロールの効果とは?てんかんについても解説
トピロールはてんかんの治療薬で、トピナのジェネリック医薬品です。トピロールの効果および、てんかんの特徴について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

トピロールはインドのムンバイに本拠地を置く「サンファーマ」が製造・販売している医薬品です。
有効成分としてトピラマートを配合しており、てんかんの部分発作(焦点発作)および二次性全般化発作を抑える作用が期待できます。
本記事ではトピロールの効果やてんかんの特徴について、はじめての方にも分かりやすく解説します。
トピロールとは

トピロールの効果について解説する前に、まずはトピロールがどのような医薬品なのか知っておきましょう。
抗てんかん薬の一種
トピロールは抗てんかん薬の一種です。他の抗てんかん薬では改善が見られないてんかん患者に対し、部分発作を抑制する目的で用いられるのが一般的です。
1993年までに使用できる抗てんかん薬はおよそ10種類に留まっていましたが、1993年以降に欧米で数多くの新薬が開発されました。
トピロールの主成分であるトピラマートも新薬の1つで、日本で認可されている数少ない有効成分の1つです。
適応症状
トピロールは以下の症状に対して効果を発揮します。
てんかんについて

てんかんは慢性的な脳の病気の一種で、脳の神経細胞が異常な電気活動を起こし、複数回にわたり発作を繰り返す点が特徴です。
日頃は通常に働いている脳の神経細胞が、突然のように電気的な興奮を起こして発作を起こします。
てんかんにともなう発作のほとんどは数秒から数分以内に収まり、その後は通常通り活動できるケースが多いです。
ただし、中には発作が5分以上続いたり、意識が戻らなかったりする例もあるため、自分の判断で放置するのは厳禁です。
原因
てんかんの原因は大きく特発性と症候性の2つに分けられます。
特発性のてんかんは素因性とも呼ばれており、狭い意味での遺伝ではなく、家系的にてんかんを発症しやすい性質を持っていることで発症リスクが増加します。
症候性のてんかんは脳の構造的な問題や感染症にともなう脳炎の後遺症、代謝異常などが原因で発作を引き起こす点が特徴です。
症状
てんかんの症状は大きく部分発作(焦点発作)と全般発作の2つに分けられます。
部分発作はさらに単純部分発作(焦点意識保持発作)・複雑部分発作(焦点意識減損発作)・二次性全般化発作(焦点起始両側強直間代発作)に分類されています。
単純部分発作を発症すると、手足や顔がつっぱってガクガクとけいれんを起こしますが、本人に意識がある点が特徴です。
複雑部分発作を起こすと無意識に手を叩いたり、口をもぐもぐさせたりと意味のない行動をとりますが、転倒するような例は多くありません。
二次性全般化発作は単純部分発作や複雑部分発作を起こした後に、全身けいれんに至る点が特徴です。
全般発作は強直間代発作と欠神発作、脱力発作、ミオクロニー発作に分けられ、ほとんどのケースで意識を喪失します。
全般発作を起こすと転倒してケガを負うケースもあるため注意が必要です。
有病率
厚生労働省の調べによると日本人1000人につき、およそ5~8人がてんかんを持っているとされます。
人口に換算するとおよそ60〜100万人となり、それほど珍しい病気という訳ではありません。
小児と高齢者が発症するケースが多いのですが、30代・40代で発症する可能性もあります。
トピロールの効果

トピロールの有効成分であるトピラマートには、脳の神経細胞の異常な興奮を鎮め、てんかん発作を抑える効果があります。
てんかん発作のなかでも部分発作(焦点発作)および二次性全般化発作に対して効果を発揮します。
まとめ

トピロールはインドの製薬会社「サンファーマ」が製造・販売している、てんかんの治療薬です。
有効成分のトピラマートには神経の過剰な興奮を抑制し、てんかんの部分発作を鎮める効果が期待できます。
今回の記事を参考にトピロールの効果について理解し、てんかんの改善にお役立てください。
おすすめ商品
-
トピロール
トピロールは、サンファーマが開発した抗てんかん薬で、トピナのジェネリック医薬品です。他の抗てんかん薬で十分な効果が認められない場合のてんかん患者の部分発作治療に使用されています。
4,153円~
この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ