テルネリン・ジェネリック（ティザン）の服用中に、他の薬を飲む必要が出てきた場合は、併用に問題がないか気になるところではないでしょうか。

本記事ではテルネリン・ジェネリック（ティザン）の併用注意薬と同時服用の影響、服用に気をつけたいケースについてわかりやすくご紹介します。

テルネリン・ジェネリック（ティザン）の併用注意薬について

テルネリン・ジェネリック（ティザン）には、効果の増強や減弱、副作用につながりやすい併用注意薬が複数あります。

ここではテルネリン・ジェネリックにどんな併用注意薬があるのか、具体的な種類や一緒に飲んでしまうことの影響を詳しく見ていきましょう。

降圧剤、降圧利尿剤等

降圧剤は高血圧の治療薬で、降圧利尿剤等は尿量を増やし浮腫を改善・予防する薬です。

降圧剤や降圧利尿剤等とテルネリン・ジェネリック（ティザン）を同時に服用してしまうと、徐脈や低血圧の副作用が出やすいとの報告があります。

中枢神経抑制剤、アルコール

中枢神経抑制剤は精神安定剤や睡眠導入剤などの薬剤の総称を指し、アルコールはビールや日本酒など身近なお酒に含まれる成分です。

中枢神経抑制剤やアルコールを含むお酒とテルネリン・ジェネリック（ティザン）を併用してしまうと、眠気などの副作用が強く出るとの報告があります。

抗不整脈剤、ニューキノロン系抗菌剤、黄体・卵胞ホルモン剤

抗不整脈剤、ニューキノロン系抗菌材、黄体・卵胞ホルモン剤は、以下のような症状に使用される治療薬です。

抗不整脈剤（アミオダロン、メキシレチンなど）	不整脈の停止を促す
ニューキノロン系抗菌材（エノキサシン、ノルフロキサシンなど）	細菌の増殖を消滅させる
黄体・卵胞ホルモン剤（経口避妊薬、チクロピジンなど）	妊娠の予防、更年期障害、骨粗しょう症の治療

上記のような治療薬とテルネリン・ジェネリック（ティザン）を併用してしまうと、本剤の血中濃度が上昇し、副作用のおそれが高まるとの注意喚起があります。

GYP1A2を誘導する薬剤

GYP1A2を誘導する薬剤にはリファンピシンがあり、結核の治療に用いられています。

GYP1A2を誘導するリファンピシンとテルネリン・ジェネリック（ティザン）を同時服用してしまうと、有効成分チザニジンの血中濃度が急激に低下し、効果減弱につながるおそれがあります。

テルネリン・ジェネリック（ティザン）は緊張状態の筋肉をほぐし、肩こりや筋肉痛による痛みを緩和させる効果がある筋弛緩剤です。腰痛や肩こりを治療する整形外科で、症状を緩和させる医薬品として処方されるテルネリンのジェネリック医薬品で、チザニジンを有効成分として含有しています。 1箱：5,100円～

テルネリン・ジェネリック（ティザン）の服用に気をつけるべき人について

テルネリン・ジェネリック（ティザン）には、併用注意薬と合わせて把握しておきたい、服用に気をつけるべきケースがあります。

テルネリン・ジェネリック（ティザン）の服用を始める際には、気をつけるべきケースに該当がないか、早めに確認しておくようにしましょう。

腎機能障害患者

腎機能障害患者の方がテルネリン・ジェネリック（ティザン）を飲んでしまうと、高い血中濃度が長く続くとの注意喚起があります。

妊婦

ラットの動物実験により、テルネリン・ジェネリック（ティザン）の大量投与で胎児重量の低下、化骨遅延、出生児の死亡などが報告されています。

上記のような理由から、妊婦の方の服用は、肩こりや腰痛症の効果が母体への危険性を上回る場合にのみ投与が推奨されています。

授乳婦

ラットの動物実験において、テルネリン・ジェネリック（ティザン）の有効成分が乳汁に移行したとの報告があります。

上記のような理由から、授乳婦の方の服用は、母乳栄養の状態を考慮した投与が推奨されています。

小児等

テルネリン・ジェネリック（ティザン）は、小児等を対象にした臨床試験結果を実施していません。

小児等の肩こりや腰痛症が気になった際は、かかりつけ医や薬剤師に相談し慎重に検討しましょう。

高齢者

高齢者のテルネリン・ジェネリック（ティザン）の服用は、高い血中濃度が持続するとの注意喚起があります。

血圧や腎機能の低下が認められるケースがあるため、服用は慎重に判断しましょう。

まとめ

テルネリン・ジェネリック（ティザン）には、併用注意薬・服用に注意すべきケースが複数あります。

本剤を服用中に他の治療薬を使う必要が出てきた際にはこちらのコラムを参考に、併用に問題がないかを早めに確認しておくようにしましょう。