チニバはイミダゾール系の抗原中薬の一種で、有効成分のチニダゾールはトリコモナス原虫や嫌気性菌に対して殺虫的に作用します。

4大性感染症のなかでもトリコモナス症に罹患する方は世界中でもっとも多く、チニバは有効な治療法の1つです。

チニバの概要

チニバはインドを代表する製薬会社の1つ「ザイダスカディラ」が製造・販売している医薬品です。

有効成分にチニダゾールを配合しており、トリコモナス症や嫌気性菌感染症の改善効果が期待されています。

チニダゾールは古くからトリコモナス症を発症した際に、最初に選択される特効薬として知られています。

適応外ではありますが、アメーバ赤痢やランブル鞭毛中感染症に対しても効果を発揮することが分かっています。

チニバの有効成分チニダゾールについて

チニバは有効成分としてチニダゾールを配合した医薬品で、主にトリコモナス症の治療に用いられます。チニバの有効成分について解説します。

okusuritsuhan.shop

2025.02.04

チニバは、インドの大手製薬会社であるザイダスカディラによって製造されている抗原虫薬として知られる薬です。トリコモナス感染症をはじめとする特定の感染症の治療に用いられます。トリコモナス原虫や嫌気性菌に対して高い効果を発揮し、感染症の治療において非常に有効です。 1箱：4,500円～

臨床試験の結果から読み解くチニバの有用性

チニバの有用性について、海外で行われた臨床試験の結果をもとに解説します。

チニバの臨床試験・1

トリコモナス膣炎の患者52人、およびパートナーの男性32人に対してチニダゾール2mgを投与する治療が行われました。

最初の週から結果はすべて良好で、2回目の単回治療が必要だった患者は3例に留まりました。

トリコモナス膣炎だけでなくカンジダへの感染も9例見られましたが、そのうちの4例が治癒したとの結果が出ています。

チニバの臨床試験・2

チニバの有効成分であるチニダゾールは、トリコモナス原虫だけでなく、嫌気性菌に対しても効果を発揮します。

子宮内、骨盤内および外陰部内に嫌気性菌感染を起こした16例に関して、チニダゾールの細菌学的・臨床的効果が検討されました。

嫌気性菌に対するチニダゾールの細菌学的反応、および全体的な臨床的効果はいずれも87.5と、いずれも高い数値が得られました。

チニバの臨床試験・3

消化器および婦人科手術後の女性に対してチニダゾール、もしくはチニダゾールとアミノグリコシドを投与する治療が行われました。

その結果、大腸手術、一般腹部手術、婦人科手術（特に膣式子宮摘出術）後の嫌気性菌感染症発生率が大幅に減少したことが分かりました。

チニバの臨床試験・4

ヘリコバクター・ピロリ関連慢性胃炎の患者130名を観察群と対照群とに分け、前者にはクラリスロマイシンとチニダゾール、後者にはアモキシシリンとメトロニダゾールを投与しました。

クラリスロマイシンとチニダゾールを投与した対照群では、観察群に比べて臨床症状の改善が短くなりました。

また、ヘリコバクター・ピロリのクリアランス率が高く、副作用の発生率が低かったと報告されています。

チニバの効果とは？トリコモナス症についても解説

チニバはトリコモナス症をはじめとする感染症の治療薬です。チニバの効果およびトリコモナス症の特徴について解説します。

okusuritsuhan.shop

2025.02.04

まとめ

臨床試験の結果からチニバはトリコモナス症や嫌気性菌感染症に対して高い効果を発揮することが分かりました。